つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

賭けたり、競ったり、旅したり。~平成31年 節分・後編~

2019年02月10日 05時30分54秒 | 旅行
暦のうえで、冬から春へ。
季節の節目にあたる2月2日~3日にかけ、僕は、愛知県・常滑市へ出かけた。
目当ては競艇・・・「開設65周年記念競走 G1トコタンキング決定戦」。
その旅打ちの記録、後編である。

前日の戦績は2勝4敗2引き分け、マイナス収支。
捲土重来を期すべく「ホテルルートイン半田亀崎」にて、グラスを傾けつつ予習復習。
朝風呂に浸かって、気持ちも新た。
無料朝食でエネルギー補給し、まず、願掛けに出かけた。

常滑の山間にある「八百姫神社(やおひめじんじゃ)」。
人魚の肉を口にし、衰えない若さと美貌を得て800年生きたという
「八尾比丘尼(やおびくに)」を祀っている。

ここに参拝を思い立ったのは「トコタンキング決定戦」の前身が、
「マーメイドグランプリ」だと知ったからだ。

平成9年~平成26年まで、常滑競艇場のビジュアルは人魚だった。
場内には、其処ここに名残がある。

まったく個人的な意見ながら、愛らしい招き猫より、艶っぽい人魚がいい。
美しい歌声で人心を惑わす、大河ラインの「ローレライ」。
ギリシャ神話、美貌の妖怪「セイレーン」。
人間に恋い焦がれ身を滅ぼした、アンデルセン童話の「人魚姫」。
人魚伝説は、どれもギャンブルの誘惑にも似て、魅力的だ。
・・・とにかく、そんな魔力・妖力にあやかろうと必勝祈願を済ませ、
僕は戦場へ向かった。

開門20分前にも拘わらず、ご覧の行列。
過去に訪れた際の一般開催とは、随分違う。
警備員さんと馴染み客が、笑顔でこんな会話を交わしていた。
「今日は混んどるね~」 「正月でも見たことないがね!」
結構な事である。
僕も釣られて微笑み、競争水面全体が見渡せる3F・有料席に陣取る。

この日は予選最終日。
準優勝戦への進出をかけ、勝負駆けの機会が増える。
中でも、地元・愛知支部所属選手の鼻息は荒く、
自ずと波乱含みになり、見応えのある攻防が繰り広げられた。

前夜から早朝にかけての勉強の甲斐あってか。
あるいは「八尾比丘尼」の霊験のお陰か。
前半戦は6勝1敗と、幸いにも大きく勝ち越す事ができた。
第7レースも的中を得て、時計の針が午後を回ったところで、急に空腹を覚える。
腹ごしらえだ。

東海地区B級グルメ屋台で「浜松餃子」。

前日、食べそびれていた常滑名物「とり伊」の「どて丼(ネギ盛り)」。
どちらも旨い!
夢中になって掻き込んでいたら、第8レースを張り損なう。
結果は、5-3-4の107番人気で、3連単配当8万円越えの大穴。
125のBOXで勝負しようと考えていたから、買えずに幸い。
胸を撫で下ろす。

旅打ち2日目の成績は、7勝4敗。
勝ち越して、無事にプラス収支で終えられた。

つまり、9レース以降の後半戦、成績は振るわなかった。
それについては思い当たる節がある。
競艇とは別の事に「運を使った」からだ。
顛末は、次回に譲りたい。

さて、最終レースで「山崎智也」の1着を見届けた僕は、帰路に就いた。
東海北陸自動車道をひた走り、津幡町に着いたのは午後8時。
そのまま「ミニボートピア津幡」へ。
ナイター最終レースで的中を得て、1泊2日の旅打ちは、いい締めくくりとなった。

<次回、番外編へ続く。>

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