つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

monotone Journey 6.

2020年07月05日 19時07分11秒 | 白と黒の旅

世界は様々な色に溢れていて、沢山の楽しみを与えてくれる。
しかし、目に映る彩(いろどり)を無くすと「想い描く色」が豊かになる。
階調の数が減る事で奥行きが生まれ、違う何かが見える気がする。

散歩中や旅先で撮影した画像を白黒に加工し、思考の旅に出かける試み。
不定期連載「monotone Journey」第六篇。


農道脇、打ち捨てられたリヤカー。
コイツはどのくらい風雪に耐えてきたのだろうか。
僕が町内散歩を始めた11年前からずっと、同じ場所に横たわったまま。
次第に、朽ちてゆき、錆びてゆくだろう。
傍に足を止め、暫しじっと観察してみる。
コイツが、現役だった頃を想像してみた。


数年前に醸造を止めてしまったしまった「舟田商店」。
およそ200年も続いた老舗だった。
僕は、ここの「マルフネ味噌」のファンだった。
立派な元店舗の前を通るたび、寂しい気持ちになる。
もう、実際にいただく機会はないかもしれないが、
少なくとも僕が生きている間は、あの味、あの香りの記憶はなくならない。

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2 コメント

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りくすけさんへ (Zhen)
2021-01-17 10:17:54
1枚目の打ち捨てられたリヤカーの写真、珠玉の1枚です。お世辞ではないです。素晴らしい!僕の求めている世界観を見事に表現しています。

次作を楽しみにしています。
Zhen様へ。 (りくすけ)
2021-01-17 13:32:31
毎度閲覧、コメントありがとうございます。

僕もZhenさんの映す写真が好きです。
美しい南海の空もいいんですが、ロストチャイナのような路地裏が被写体になった写真は、長い時間、見入ってしまいます。

こちらこそ、貴ブログを今後も楽しみにしております。

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