つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡短信vol.70

2020年04月05日 12時22分31秒 | 津幡短信。
津幡町に関するよしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
今回は4月の陰暦名(異名)になぞらえた3本。

【鳥待月~ツバメの巣。】


ある民家の表札に拵えられた「燕の巣」。
石川県では、昭和47年(1972年)から毎年5月10日~16日の「愛鳥週間」に、
身近な野鳥「ツバメ」を観察、生息調査を行っている。
担うのは、県内の公立小学校6年生。
僕も参加した記憶がある。
やがて飛燕を見かける頃には、季節は夏めいてくるだろう。

【送春~新学期。】


拙ブログには、月イチペースで登場する商店街のワンコディスプレイ。
今月のテーマは「新小学校一年生」だ。
普段なら微笑ましく眺めるところだが、
全世界的に混迷する今は、心(うら)寂しさが拭えない。
犬の置物後ろ、黒板にあるとおり入学式は4月6日に開催される。
「津幡小学校」HPの「令和2年度入学式案内」には、以下の記述が。

新型コロナウイルスの感染防止のため、出席者や式次第の規模縮小を行います。
・参加者は、できる限りマスクを着用してください。
・受付、控室等に用意するアルコール消毒液をご利用ください。
・保護者席の間隔を広くしますので、ビデオ撮影等は自席でお願いします。
・体調の悪い方、風邪等の症状のある方は、参加をご遠慮ください。

【畏月~コント王の思い出。】


「弘願寺」本堂の大屋根。
この立派な瓦の連なりを眺め、僕は、ある映画を思い出した。
それは「天平の甍(いらか)」(1980年公開版)。
天平年間、日本仏教界の確立のため大陸へ渡った日本人青年僧の青春と、
唐の高僧「鑒真和上」が渡日するまでの苦難の道を描いた作品である。

中学時代、ロードショー公開から暫く後、
「天平の甍」の「学年観賞会」が行われた。
冒頭「唐招提寺」の甍の大屋根をバックにキャスト紹介の字幕が出た時、
級友たちの間から、場違いな失笑が起る。
「志村だってよ、クスクス(笑)」
どうやら、名優「志村喬(しむら・たかし)」の名前を
ブラウン管の中のコメディアンと重ねているらしい。
妙なところで笑うものだなと首を捻ると同時に、
「志村けん」の人気の高さを感じた。

「お笑い≒シムラ」
ある時代、ある年代層にとっては、
そう言えるほど浸透していた事を物語るエピソードかもしれない。
OGPイメージ

志村けんさん、後悔のない生き方 病気になるたび意欲的に

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gooニュース

 

コントの帝王が逝って、ちょうど1週間が経った。

<津幡短信vol.70>

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