つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

歓声は消えたまま。

2020年03月22日 09時54分33秒 | 賭けたり競ったり
現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため
「無観客試合」を行うスポーツは多い。
競技の別なく、プレイヤー達は異口同音に次のようなコメントを発している。

「ファンの声援が力になっていると、改めて思う」
「誰も見てくれない悲しさを痛感した」
「お客さんが雰囲気を作ってくれていると感じた」など。

これらに共通したニュアンス、“応援が力になる常識”は、本当だろうか?
スポーツ心理学によると、選手のパフォーマンスが最大になるのは、
ストレスや緊張が「適度」にかかる時。
過度なプレッシャーになり得る大声援や拍手喝采がない方が、
競技によっては、高い次元に到達する可能性がある。
「無観客」は意外と奥深い世界なのかもしれない。

しかし、ファンの立場からすれば寂しい事この上なし。
身銭を切る「公営競技」なら、尚更と思う。

先日、僕は「テレボート会員」になった。
未だ本場・場外の扉が開かない中、
2020年最初のSGが開幕したからだ。
艇界最高峰グレードレースを賭けずに見過ごす事は忍びなく、
インターネット経由で舟券を投票し始め、一週間余りが経つ。

「テレボート」は、確かに便利ではある。
指を咥えて観てるだけに比べれば、マシなのは認める。
しかし、的中してもハズレても、どこか実感に乏しい。
率直に言って、やはり「現場・現金投票」の方が性に合う。

きのう散歩がてら「ミニボートピア津幡」を訪れてみた。

建物壁面の開催レース告知看板にかかる文字はない。

ファンの姿はなく、歓声も、笑いも、罵声も聞こえない。
賑わいが消えて久しい。

休館解除は、いつになるのか?・・・待ち遠しい。

今節「第55回 ボートレースクラシック」の会場、
「平和島競艇場」のスタンドも、関係者を除きほぼ無人。
声援なき競争水面では、5日間に亘る熱戦が繰り広げられた。
予選トップ3が敗れる大波乱を経て、最後のレースに臨む6ピットは以下の通り。

1号艇:吉川元浩(兵庫)
2号艇:坂口 周(三重)
3号艇:吉川昭男(滋賀)
4号艇:守田俊介(滋賀)
5号艇:福来 剛(東京)
6号艇:柳沢 一(愛知)


最有力は、エースモーター13号機を駆る、
ディフェンディングチャンプの「吉川(元)」だろう。
きのうの準優勝戦は、2コースからツケマイ一撃の凄まじい勝ちっぷり。
トップスタートを切った「毒島」を、
あっという間に置き去りにしたパワーには舌を巻いた。
機力は間違いなく節イチ。
しかも、最内のポールポジション。
まともに行っては、誰も敵わないのではないだろうか。

個人的には連覇よりも初戴冠が見てみたい。
つまり2号艇、3号艇、5号艇の1着だ。
特に伸るか反るかの一発勝負に出るであろう、
“びわこ番長” 「吉川(昭)」に期待したい。


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