つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

しずかなる2020の秋祭り。

2020年09月20日 19時35分34秒 | 日記

<毎年9月中旬に、かつての津幡宿として栄えた津幡四町
(中央の清水、能登口の庄、越中口の津幡、加賀口の加賀爪)による
 獅子舞競演が披露されます。
 獅子がぶつかり合う祭りは、津幡の晩夏の風物詩となっています。>

(※津幡町観光ガイド「津幡四町獅子舞頭合わせ」より抜粋)

ここ最近、何度か投稿しているが、本来は今日(9月20日)が獅子舞当日だった。
2020年は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から開催中止。
何もなければ、町中ではこんな光景が繰り広げられていたはずだった。
画像は一年前の様子である。
詳細興味あれば、昨年投稿「令和最初の獅子が舞う秋(LINK有)」をどうぞ。

秋に獅子舞が観覧できないのは、寂しいが致し方ない。
しかし、そんな中でも「清水八幡神社」で「神輿巡行」が行われると聞き、
今朝、愛犬のリードを握り見学に出掛けた。

鳥居前には神輿運搬リヤカーがスタンバイ。
きっと特注品ではないだろうか?

鳥居から奥をのぞくと、社殿正面の石段で氏子の皆さんが記念撮影中。
無事終了後、神輿が運ばれてきた。
道中、鳳凰飾りが鳥居の注連縄(しめなわ)に引っかからないよう、
バランスが崩れないよう気を使いながら専用車に載せる。

スローにリズムを刻みながら触れ太鼓を鳴らしつつ、
神主さん、巫女さんも同行して静々(しずしず)と家々を回る。
全員がマスクあるいはフェイスガードを着用していた。

一行を先導する方と立ち話ができた。
思いつくまま交わした会話を要約して掲載する。
Q:りくすけ、A:氏子さん。

Q「この巡行はいつ頃から行っているんですか?」
A「正確な年代はわからないが、以前、神輿を修理した際、
  中から“大正五年 修繕”の木札が出てきた。
  そのサイクルから想像すると、明治初期~江戸末期と推測される。
  ワッショイ!ワッショイ!と持ち上げず、静かに回るのがここのスタイル」

Q「150年以上か、長年行われているんですね」
A「今年はどうしようかと悩んだが、
  皆で話し合い、感染対策を講じたうえで実施することにした。
  各お宅には“コロナ退散”のお札を配る」

Q「獅子が出ないのは寂しいですね。
  ところで昭和の半ばころは獅子舞の際、
  蚊帳(獅子の胴体)の中に鳴り物や芸者が入っていたと聞きました」
A「そう、今とはずいぶん趣(おもむき)が違っていた。
  昔は囃子(はやし)の曲目の数も多く、
  もっと音楽と舞がシンクロしていて、優雅だった」

--- タイムマシンがあれば、昔の獅子舞・秋祭りを見に行ってみたいものだ。
そうすれば、話をしてくれた方の若かりし頃に出逢えるかもしれない。

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