つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

賭けたり、競ったり、旅したり2018夏。~尾張遠征記。

2018年08月18日 21時59分13秒 | 旅行
旧盆期間が終わって、北陸の暑さはひと段落。
最高気温30℃を下回る日もあり、随分と過ごし易い。
夏の出口が見えてきた。
さて、先日・8月15日~16日にかけ、僕は「旅打ち」に出かけた。
まずは、列島を縦断して、愛知県・常滑市へ。
常滑競艇場での「名鉄杯争奪 納涼お盆レース」最終日に参戦したのである。

お盆、お正月、ゴールデンウィークの艇界は「地域斡旋(あっせん)」。
各支部所属の選手を中心にした一般戦が行われる。
普段は賞金額の大きいレースに出かける事の多い一線級も、凱旋。

当日のレース開始前に行われた「優勝戦インタビュー」も、なかなかの賑わい。
イベントステージ周辺には、多くのファンが詰めかけていた。
愛知支部から5人、大阪支部から1人が最終レースに進出。
画像は、唯一の遠征組「秦 英悟(はた・えいご)」選手がマイクを向けられているところ。
その手前では「平本真之(ひらもと・まさゆき)」選手がプレゼントを受け取っている。
端に花束を抱えて座っているのは、仏頂面の「赤岩善生(あかいわ・よしお)」選手。
さぁ、結果はいかに!?
この時点では、まだ神のみぞ知る。
僕は、ホールを離れて、競争水面へ向かった。

前半戦は、よくハズした。
後半戦は、盛り返した。
いわゆる、一喜一憂、一進一退である。
予想紙に目を通し、展示走行を観察し、頭の中で展開を組み立てて、投票。
楽しい。
見ず知らずの人達の中、独りで賭け事に打ち込むのは、やはり至福の時間だ。
合間を縫って、場内を散策する。

掲揚旗をみて、ちょっと妙だなと思った。
左から、日本モーターボート競走会、日の丸、常滑市、半田市。
なぜ常滑のお隣、半田市の旗が掲げられているのだろう?
同市のHPに以下の記載を見つけた。

半田市では、常滑ボートレース場において
 本市主催レース(月に2日間、年間24日間)を開催しています。
 ボートレース事業による収益金は、幾度かの水害に見舞われた本市にとって 
 最も切実な排水対策事業(下水道事業、用悪水路整備事業等)を始め、
 公園の整備、小中学校・幼稚園等の施設整備等の財源として活用しています。
 平成29年度は3,360千円の収益がありました。(※以下省略)』

そうだったのか。
それは貴重な機会に行き当たったものだ。
よく見ると、舟券にも「主催 半田市」とある。

ちなみにコレはハズれ。
結果は6-2-5、3連単なら37,160円、2連単でも1,850円の配当だった。
残念無念。
続いて、同市における「モーターボート事業の歴史」を紹介する。

「モーターボート競走法」が成立した昭和26年当時は
 地方自治体の財政事情は極めて悪く、半田市もその例外ではありませんでした。
 このような中、財源確保のため、衣浦湾に面し自然条件に恵まれた本市は、
 ボートレース事業開催に向けて熱意を傾け、
 昭和28年1月10日付で施行者指定を受けることができました。
 そして、同年4月4日には、半田ボートレース場において 
 県下初のモーターボートレースを開催するに至りました。
 苦しい財政状態(特に昭和31年~34年度は赤字再建団体)にあった本市にとって
 ボートレース事業の収益金は貴重な財源となり、(※中略)
 ボートレース場は市民の健全な娯楽の場としてもしっかりと根をおろしていきました。

ところが、本市のボートレース事業にとって決定的な打撃となったのが、
 事業開始より6年半後の昭和34年9月の伊勢湾台風でした。
 ボートレース場の施設、器具、書類等はことごとく破壊流失し、
 再起は不能となり、昭和39年まで休止状態が続きました。
 そして同年3月31日ついにボートレース場は(※中略)廃止となりました。
 その後、同年7月23日、隣接の常滑市の温かい協力があって、
 常滑市のボートレース場を借用しての半田市主催レースが再開されました。
(※『  』内下線部と草創期半田競艇場のモノクロ画像:半田市HPより引用、一部割愛)

・・・ふむ、なるほど。
まったく勝手な想像だが、掲揚が「半旗」になっているのは、
こうした経緯が影響しているのかもしれない。
すなわち、鎮魂と哀悼。
未曽有の災害と悲劇を忘れまいとする姿勢の表れではないだろうか。
そう言えば、以前、半田に宿泊した際、
街中に「伊勢湾台風の記録」があった事を思い出す。

・・・さて、話を賭け事に戻そう。
8レース以降は的中を重ね、いよいよ優勝戦を迎えた。
メンバーは以下のとおり。

@1号艇が「池田浩二(いけだ・こうじ)」選手。(愛知支部)
@2号艇は「柳沢 一(やなぎさわ・はじめ)」選手。(愛知支部)
@3号艇に「杉山正樹(すぎやま・まさき)」選手。(愛知支部)
@4号艇の「平本真之(ひらもと・まさゆき)」選手。(愛知支部)
@5号艇は「秦 英悟(はた・えいご)」選手。(大阪支部)
@6号艇に「赤岩善生(あかいわ・よしお)」選手。(愛知支部)

本命決着か?それとも波乱か?
鍵を握るのは、6号艇の「赤岩」選手。
優勝戦メンバーによる特訓でも、盛んに前付け(割込み/廻り込み)を繰り返していた。
枠番通りにすんなり収まるつもりはなさそう。
もちろん、他の選手もそれは折込済みで易々と入れるつもりはない。
モーターの噴き具合、追い風、回り足の様子等から、本線は内枠3艇と見た!
1号艇から235に流し、2連単は3点、3連単は6点勝負!

投票を終え、競争水面へ向かって間もなくモーター音が轟き、ファンファーレが鳴る。
本番出走!
やはり、6号艇が果敢に回り込むも、234がブロック。
並びは、内から12346/5。
怖いのは、単騎ダッシュの5号艇だ。
大時計が回り、スタート!

画像手前、黄色い5号艇が出遅れた他は、ほぼ横一線!
皆が一斉に殺到する最初のターンを制したのは1号艇!
真っ先に抜け出し他を振り払うと、周回毎に引き離してゆく。
勝負あった!

地元の声援に応えての逃走劇の結果は、1番人気。
2連単1-2が220円。 3連単は1-2-3の570円となった。

おめでとう「池田浩二」。
ありがとう。
お陰で、僕も的中で美しく終われた。
表彰式会場が、温かい拍手に包まれたのは言うまでもない。

いやぁ、やっぱり本場はいい。
賭け事はボートピアでもできるが、レースの迫力や空間の雰囲気を味わえる。
そして「とり伊」の「どて丼」も、相変わらず美味かった。

ご飯の上にモツの味噌煮「どて煮」を乗せたB級グルメ。
今回は牛スジとモツの「どて串」も添えて食した。
味つけの決め手は八丁味噌。
深みある茶色に仕上がったモツには、八丁味噌独特のビターなコクが効いている。
元々は、周囲に土手状に味噌を塗りつけた鍋の中や、
味噌を盛った土手の内側で調理したから「どて煮」という。
食べ物に好き嫌いはあるが、個人的には、大推薦である。
ごちそうさまでした!

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2 コメント

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Unknown (こーじ@狼麹)
2018-08-19 21:17:36
住之江のホルモン丼・多摩川の牛吸い・常滑のどて丼。
これが私的競艇場のメシ☆☆☆トップ3です。
これに競輪・オートを含めると若干変動しますが…
川口オートレース場のモツは美味しいです。
こーじ@狼麹 様 (りくすけ)
2018-08-20 13:04:21
コメント、ありがとうございます。
住之江のホルモン丼、確かに美味いですね。
多摩川の牛吸いは、まだ未体験。
ウワサには聞いています。いつかは・・・。
競輪場・競馬場には何度か足を運びましたが、
オートは未踏。こちらもいつかは。

博打飯、金沢競馬場「たこ勝」の「ペア」もなかなかイケます。焼きそばとお好み焼きハーフがセットで500円。腹いっぱい、コスパ最高です。

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