坂東太郎の雨。 | け?

け?

「こんなに馬鹿だと思わなかったからさ」

 

 

セブンの駐車場出口で、

 

「ガッ。ゴゴゴゴ」

 

段差がきつくて嘘紫のフロアパン(下っ腹)をこする。

 

あっ。

このセブン来たことあるっ

 

「ですよねっ。俺も今の音で思い出しました」

 

 

今回の撮影の最終日。

北関東某所。

俺もディレクターも「こんなとこ来たっけ?」

いや、一昨年来てるはずなんだよ確か。

 

あー来た来た来た。

ここ社食美味いんだ。

今日は『鶏塩だれ定食と肉うどん』食べた(今、一日一食だからお昼はがっつり。880円て安くはないよね)

 

あー美味しかった。

ほんとに美味しかった。

 

「うちの社食でそれだけ喜ぶ人、初めて見た」

 

(え。そなの?)

 

 

順調に終了。

なーんにもない畑の中の一本道を高速インター向け。

雨に煙る時代劇の様な寂しい景色。

利根川、鬼怒川、小貝川、三つも平行してるのか。

そりゃ水害にもなるわな。気の毒だけど。

 

常磐道、柏から首都高までずっと渋滞。

助手席のディレクター、

「最近、風俗でいいのに当たらないんですよ」

「あの恥じらいもなく脱ぐのがなぁ」

「許せないんですよ」

 

・・・・・(いやだって向こうさんはビジネスじゃん?「おっしゃこーい。ばっちこーいぃ」て感じじゃないの?)

 

黙るしかない。

浅く広大な知識の泉の俺だが、風俗だけはわかんねい。

行ったことないもん。