現在流行中の新型コロナウイルスについて、中国だけでなく日本国内でも感染が広まっている状況ですが、本日ワタシまめ太にもSNS経由でとんでもない情報が回ってきました。
新型コロナウイルスは熱に弱いから26度前後の「絶えず温かい飲み物を飲むこと」
これを読んで医療に素人な私でも流石に、
「はぁ??何言ってるの???」
って頭に「?」が浮かびまくりました。
目次
新型コロナウイルスが26度で殺すことができる噂とは???
まめ太のところに入ってきた情報によると下記の内容です。
中国の朱先生からの情報で、中国に工場を持たれていて、その方の中国人の友人の知人が武漢の新型コロナウイルスの研究者だとか。
その研究者の方が、「新型コロナウイルスは非常に熱に弱いのが判りました」と。
「この武漢ウイルスは耐熱性ではなく、26℃~27℃の温度で殺される」とのことです。
今回のコロナウィルスは非常に熱に弱いことがわかりました。耐熱性に乏しいため多くのお湯を飲んでください。お湯を飲むことはすべてのウィルスのためにも効果的。冷たいものは厳禁です。
2月末から3月末はウィルス感染が沢山発生します。外出時も暖かいお茶などをポットで持ち歩いて飲んで下さい。ポットを持って出かけられない時は出先で熱いお湯や白湯を調達して頻繁に飲むように。
補足 カテキン入りのお茶と体温より熱いお風呂有効です。カテキンは抗ウイルス作用、お風呂 免疫力高まります。ただしホットショックに注意です。
潜伏期間は27日と思っておいてください。民間の研究機関(医科大学)及び海外(アメリカ)からの情報です。
何だろう。とっても違和感があります。
噂の真相は実際どうなのか?
私は医療に関して全くの素人なので断言できないことをはじめにお断りしておきます。
しかし、下記の点がすでにものすごく違和感。
「26℃~27℃の温度で殺される」
あ、あの・・・。体温より低いのですが・・・。
普通に考えてあり得ないですよね??
新型コロナウイルスに限らず、一般的なウイルスを殺せる温度って何度なんでしょうか。ちょっと調べてみました。
多くのウイルスは56℃・30 分でカプシド蛋白質が変性して不活性化される。
エーテル,クロロホルム,フロロカーボンなどの脂質溶剤により,エンベロープを持つウイルスは容易に不活性化される。
エンベロープを持たないウイルスは,加熱処理に対しても抵抗性であり,小型であるため濾過による除去も困難である。
肝炎ウイルスでは,A型肝炎ウイルスにはエンベロープがなく,エーテルや酸に抵抗性があり,60℃・60 分間の加熱では不活性化されないが,70℃・30 分間,100℃・5分間で不活性化される。 E型肝炎ウイルスもエンベロープを持たないが,A型肝炎ウイルスに対する消毒法が有効とされている。 一方,B型肝炎ウイルスの抵抗性については,熱処理条件として,感染性不活性化実験で98℃・2分間(温度上昇4分を要す)とされている。 B型肝炎ウイルスの消毒薬抵抗性は,当初考えられていたほど強いものではないことが判明している。
大部分のウイルスに効果を示す消毒薬(消毒法)を以下に示す。
- 煮沸(98℃以上)15~20 分間
- 2w/v%グルタラール
- 0.05~0.5w/v%(500~5,000ppm)次亜塩素酸ナトリウム
- 76.9~81.4v/v%消毒用エタノール
- 70v/v%イソプロパノール
- 2.5w/v%ポビドンヨード
- 0.55w/v%フタラール
- 0.3w/v%過酢酸
~「山口県感染症情報センター 感染症法に基づく消毒・滅菌の手引き」より引用~
要するにほとんどのウイルスは56℃以上の熱でないと不活性化されないと読み取れます。
また、インフルエンザに関しては下記の内容が見つかりました。
インフルエンザウイルスの消毒には加熱(80度、10分間以上)、塩素系消毒液、70%以上の濃度のアルコールによる消毒のいずれも有効とされています。塩素系消毒液の使い方は別紙「塩素系消毒液の使い方」をご参照ください(塩素は漂白作用があるので、ご注意下さい)。
~さいたま市「インフルエンザウイルスの消毒」より引用~
インフルエンザウイルスも30度以下で死ぬことはないとも読み取れます。
コロナが26~27℃で死ぬのはおそらくフェイクニュースのたぐいだと思います。
情報発信者が医療関係の方で驚いた!
実はこの情報、だれからの情報源かというと・・・
じつは医療関係者(子育て関連に携わる方)だったということ。
これには正直驚きました。
情報が正確なのか問い合わせしたのですが、実はほかに発信者がいて「身体を温めることは体調を整えるという観点で予防になるという自分と同じ考えの内容だったのでシェアした」とのことでした。
おそらく悪気があったわけではなく、良かれと思って情報をシェアしたのでしょう。
しかし、そもそも身体を温めることで体調を整える事とコロナウイルスを殺す事は全く別です。
しかも、子供関係の仕事に就いていらっしゃる方が真剣に信じて、情報を発信したことに驚きました。
不確定要素な情報を流すことがどれだけ混乱を招くかというSNSの危険性をを当人は理解していない様子でした。
情報の真偽も大切ですが、SNSの影響をしっかり理解された方が良い
私は医療関係者ではないので、今回の内容が絶対嘘とは断言できません。ただ、現時点では報道でもデマだという情報が流れています。
情報が正確かどうかわからない段階でSNSで安易に紹介するのは混乱を招き、信じる人が現れて誤った対策をしてしまうという危険性を理解されていないと思います。
とくにコロナウイルス関係は、マスクが品切れになり、消毒液も店舗から消えました。
そもそも「マスク」自体に防御効果はほぼない事は本当に理解されているのでしょうか。
マスク着用することはすでに感染した人が他に移さないことにメリットがあり、また、未感染者がマスクをすることで直接の空気感染を防ぐのではなく、手に付いたウイルスをみずから口元を触る機会を少なくするという服作用を狙ったものであるということは情報として出ています。
基本的な予防策としては、「丁寧な手洗い」「アルコール消毒」であることも紹介されているのにもかかわらず、むやみめったらマスクを買い求める・・・。
皆さん不安なんですよね。
だからこそ、審議が判らない情報を安易に流すのは危険だと思います。
今回はネット社会の怖さを非常に強く凄く感じました・・・。