「こんな事を聞いたら、恥ずかしいしなぁ」
「怒られるのもイヤだなぁ」
「笑われるかもしれへんしなぁ」
わからないことがあっても、気おくれや恥ずかしさから、相手に尋ずに終わることはないでしょうか。
それは、人としては当たり前の感情です。
そして、その感情は相手にも伝わっているかもしれません。
お互いが深層心理で気おくれしていると、本音の話もできませんし、いい関係は築けませんね。
解決のヒントは「安心感」にあります。
あなた自身が、安心感を与える空気を作りだせたら、人間関係の課題解決の一歩になるのではないでしょうか。
レジリエンスの視点から、考えてみましょう!
「質問しにくい」は恐れの感情
ライフデザインコーチの砂川めぐみです。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」とは言いますが、なかなか実際に口に出せないのは
相手の反応を過剰に意識してしまって、「恐れ」の感情が顔を出しているときです。
いくら促されても、身体もかたまり防衛反応が働くことがありますもんね。
しかし人間は「相互に反応しあう」もの。相手もあなたに対し、「質問がしづらいな・・・」と思っていると、考えられませんか?
あなた自身の不安が「場」をつくっている
相手にためらわせ、自分の言いたいことを言えなくする空気や、次から次へと出てくる不安を取り除くにはどうすればいいでしょう。
その答えは、黙っている相手を責めるのではなく、まずは
「質問できない空気をつくっているかもしれない自分」に目を向けてみること。
必要なのは、「あなた自身が」不安を取り除くためのコミュニケーションをとる姿勢です。
「一回で全部覚えられないのはあたりまえだよね」
「何度でも説明するから」
「私もそんなことあったわ〜」
まずは、そんな言葉をかけることから始めましょ。
あなたが相手をサポートしたいという意思を、言葉と共に伝えておくのです。
私の事例:2タイプの先輩がくれた気づき
かれこれ二十数年前、私の秘書時代。質問や相談がしにくい先輩がいました。今思えば、不安や恐れが極度に現れていたのでしょう。
逆に、なんでもできるスーパー秘書のような先輩であっても、質問しやすい方もいました。
いまなら、その違いが分かります。
相談しやすい先輩は、
■良いところだけをみせるのではなく、「失敗談」を話してくれたこと
■少しでもいい変化が私にあったとき、言葉にしてくれたこと
たとえば、「だいぶ上手くなったね」「わからないとこ、ポイント絞ってわかるようになったね」などの声をかけてもらいました。
さらに、ときどき先輩から私が質問されることもありました。わかっていない部分を見つけ、攻撃の言葉ではなく、理解できるように表現を変えて丁寧に説明してくれていたのです。
両タイプの先輩の存在は、今の私に大きなヒントを与えてくれています。人生、何事も経験ですね。
まとめ
あなたが、周りに「この人ならだいじょうぶ!」という安心感を与える人になれば、周りも必ずかわっていきます。
そのためにも、「あなただけの言葉」をもつといいですね。
安心感を与えるため、私も言葉を持っています。
「あなたが何がわかって、何が分からないかを、一緒に考えようね!」という言葉です。
あなたは、「大切な人たちと信頼関係を築くため」、どんな言葉で安心感をプレゼントしますか?
安心感を与える。
安心安全の場をつくる。
この2つが信頼関係を築く「基礎」となり、あなた自身をなりたい姿に近づけてくれます。
それこそが、「笑顔で自立するための弾力レジリエンス」の本質です。
チェーロリッコ
スタンダードコーチングプラン(スプリングコース)