「業務の指示をしても、若手がなかなか素直に応じてくれない」
「方向性を変えることの必要性を伝えても、
後ろ向きな反応や発言しか返ってこないんだよなぁ」
「明確なビジョンや目標を掲げても反応が薄い人だ・・・」
今日は、うまく指示が通らないと感じる方に。
起業して数年たち、仕事の幅ができると同時に
関わる人たちの年代にも幅が出てきたあなたに。
仕事の手伝いを依頼したことで
人を「育てる」にアンテナが立ってきたことでしょう。
さて、あなたは相手に「○○してほしい」と
手っ取り早く、行動の要望だけから始めていませんか?
あなたも相手も軽やかに生きられるように、
イキイキとした働きができることを願って
関わりかたのヒントについて語るコーチングカフェ。
心の基礎力である弾力レジリエンスを育てる
ライフデザインコーチの砂川めぐみです。
さて、冒頭のように指示が通らないと感じる時
すなわち相手に影響が与えられないと感じる時と、
「このメンバーでの仕事は、緊張の走る案件だったけど、
皆それぞれのパフォーマンスもあがって成果も出たし、
進めていて達成感もあってホントに楽しかった!」
と、あなた自身が周囲に影響を与えられた
と感じる時があるならば、何が異なるのでしょう。
「あなたが影響を発揮できる相手と、
発揮できない相手。それぞれが
あなたに寄せている信頼度はどれくらい違う?」
「相手があなたを信頼する理由と
信頼できない理由は何?」
今日のヒントとして、「関係性」に目を向けてみましょう。
あなたの地位や権限だけでは人は動かせません。
一昔前なら、地位や権限をもとに
指示命令だけで人を動かすことができたでしょう。
今、求められているのは
さらに、一人一人と関わり
「期待や要望を伝えることで人を動かす」ような影響力。
その影響力の基礎となるのは、
「信頼関係を築く」ための3ステップがあります。
第1ステップは「受容と共感」(じゅよう)です。
まずは相手を一人の人間として尊重して受け入れること。
そして
■考え方や価値観があなたと違っても、いったん受け入れてみる。
■相手の話をさえぎらずに最後まで聴いてみる。
■自分にとって耳の痛い話でも、「そうなんだ」と受け止めてみる。
■話してくれたことへの感謝を伝える。
■相手と話した内容を他人に口外しない。etc.
そうすると、人は安心安全の場があると感じ、
リーダーや上司であるあなたに話しかけるという
コミュニケーションがスタートします。
受容することで、「安心の土台」が出来ます。
次に、
第2ステップは「理解と関心」(りかい)です。
相手の考え方や価値観を受け入れた後に、
理解しようとしてみよう。
理解するのは、その話に納得したり同意することではありません。
相手がどんな背景をもって、その考え方をしているのか、
どうして、そういう価値観をもつようになったのか・・・などに関心を向けることです。
■相手の仕事やその取組みを労って、成果を認めてみる。
■相手の仕事の内容や、直面している課題、苦労を把握して
いつも気にかけておく。
■相手の強みや弱みをよく知って、その人なりの仕事のやり方を
理解しておく。etc.
そうすると、相手の「自己重要感」を高めることになり、
自分自身や仕事に対して、
「自信」をもって取り組めるようになります。
第1ステップの「安心の土台」に築かれる「自信」は、
自分が必要とされ、価値ある存在と思える感覚を
さらに醸成させます。
そして、
第3ステップは「期待と要望」(きたい)です。
安心の土台に築かれた理解し合える関係を踏まえて、
あなたが相手に対して期待している役割や仕事、課題を伝えます。
そう、受容、理解のステップを通して
信頼関係がある一定のレベルに達していれば
あなたの話に相手も耳を傾けるはず。
■相手に期待する役割を明確に伝える
■成長や成果のために言いにくいことでもはっきりと相手に伝える
■相手に具体的な課題を割り当てる etc
適度なストレス状態になる少し手を伸ばすこととなる要求も、
「変化や挑戦」という行動を促す健全な圧力として
相手に作用し、行動をおこします。
「受容」「理解」「期待」の頭文字をとったのが
「じ・り・き」の3ステップ。
あなたが「受容」することで相手は「安心」し、
あなたが相手の考え方を理解することで「自信」を持ち、
あなたが相手に「期待」して伝えたいことを伝えると
相手は「行動」できる。
この「じ・り・き」の3ステップで
あなたと相手の信頼関係は少しずつ築かれていきます。
逆に、相手の行動を後退させる、
信頼関係を崩していくあなたの行動や態度があるとしたら
信頼関係を崩していくあなたの行動や態度があるとしたら
どのようなものがあるでしょうか。
3ステップ、どうですか?
日常の中では、
相手に「期待、要望する」という
第3ステップから行動してしまうもの。
信頼関係が出来ていない段階では、
相手に素直に受け入れてもらえないし、
反発も起こるかもしれません。
第1ステップからの道のりは、
決して素早く築き上げられるとは言えませんが、
決して素早く築き上げられるとは言えませんが、
回り道のようで近道であるほど
確実に信頼関係を築くことができます。
さて、あなたは何から取り組みますか?