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試しに、化学染料を使って布を染めてみました。 日本製の、赤ちゃんでも大丈夫だという皮膚に低刺激性で、環境に配慮したエコな染料も出ているのです。 化学染料で染めてみてわかったこと。 木綿の布でも、下処理なく、かなり濃く染まります。 低温(30℃)で染まります。 きっと、洗っても色落ちしません。 中性にしようが、アルカリ性にしようが、酸性にしようが、色が変化しません。 …これは、天然の染料が使われなくなるわと。 その昔、服を染めること自体、薬のようなものだったそうです。 染めた布から薬効が染み出て、皮膚に吸収されるのはもちろん、藍染だったら、紫外線を避け、虫や蛇除け効果もあったそう。 現代はというと、「薬効」よりも「色」がメインで、肌にまとう薬という感じはないでしょうね… カラーセラピーというものがありますが、それとは意味合いが違うような気がするのです。 人って、「簡単なもの」「便利なもの」に流されて生きているんです。 私が行っている「東洋医学」って、真面目に勉強しても、人のからだに流れる「氣」を理解するまでに十年くらいかかってしまうんです… そりゃあ誰も勉強しないわ。廃れて当然。 施術者によって、やっていることも、言っていることも違うはず。 桜染めをしようと思ったとき、何月の木を使うかによって色の出方が違うし、若木や老木でも色が違う… 染めるときに、アルミ媒染液につけるか、鉄媒染液につけるかによって、色が大きく変化するし、いい色に染まったと思っても、媒染液を使わないと、洗ったときに色は簡単に落ちてしまうと… すべては、「経験」と「勘」がものをいう世界。 染めものをやってみて気づきました。 …でも、私は、簡単にできることをやるつもりはないんです。 草木染めも、東洋医学も。 たまに簡単にできること、即効性のある施術をしますが、できれば、奥が深い、もしかしたら受けている人にもわからないような…十年後にからだの違いが出てくるようなことをしていきたいと思います。 私ではない誰かが、私が手間をかけたり、時間をかけて学んでいることを「今はそんな時代じゃないんだよ」と笑うかもしれません。 でも、私の人生ですから、大きく時間を浪費してでも、今歩んでいる真っ直ぐな道を歩みたいんです。 染めものを通して、私は大きなことに気づけたような気がします。 ありがたいですね。

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