豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

木造建築に収縮事象はつきもの…北斗市

2020-07-05 17:00:28 | ファース本部

かなり以前になりますが使い捨ての割り箸は、資源の無駄使いと指摘する声がありました。あの細い割り箸をつくるのに太い丸太を伐採などは致しません。

丸太を育成するには間伐材として多くの細い樹木を間引き、その廃材が活用されます。

 

山林の育成には、間伐作業が必須であり、割り箸など資源の無駄遣いなどではありません。

その山林が、私達の生活で発生させる炭酸ガスをも吸収してくれるのです。

この樹木を製材し木材にして家づくりを行うのが木造住宅です。

 

山林での樹木が伐採され、木材になって家に生まれ変わります。

家になってからも乾燥や多湿などで収縮し、木材がいつまでも息付いているのでしょう。

この木材を呼吸したまま共生するのが、在来軸組工法と云えそうです。

昔は、数年間も桟積みにして自然乾燥、含水量28%前後の木材で家を造りました。

 

家になってからの収縮を解ってホゾや継ぎ手の細工を行います。

木材は、狂いながら絡まって木材剛性を増すように組み立てたのです。

それが新建材を用いるようになると人工乾燥で15%前後まで乾燥させるようになります。

 

乾燥材でも最終的には10%以下まで含水量が下がり更に収縮し続けるのです。

天井裏の小屋束のボールト・ナットは、人の指だけで回ってしまうまで緩んでしまいます。

昔はこのような金物を使用しないで木材の収縮絡みで剛性を増しておりました。

 

日本の木造建築の伝統的な技法だと思われます。

木造の家に人は、木材が暴れる事を意識して楽しみながら暮らす意識が必要なのでしょう。

写真はフクチホームの大工さんが手刻みの「#ファースの家」の木材です。

 ファース本部オフシャルサイト毎日更新

 

 

 

 

 

 


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