豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

樹脂スプレー発泡断熱材のいろいろ…北斗市

2020-03-24 17:44:21 | ファース本部

樹脂のスプレー発泡断熱材は、もともと鉄骨建造物の結露防止として大型建築に使用されておりました。また定温倉庫や冷凍冷蔵倉庫などの断熱材として長い歴史があります。
私は、それを木造住宅の断熱材として確立したのが昭和60年、34年前になります。

スプレー発泡断熱は可燃性で木造に危険なので採用する事を思考しなかったのでしょう。これを安全な断熱材として公的な認定を交付されるまでは5年間の期間が掛かりました。
可燃性の断熱材をスプレー発泡して施工する工法は、公的に認定する訳もありません。

公的な認定を受けなければ、確認申請の段階で建築主事から拒否される事も在り得ます。
全国何処の地域でも確認申請を受領され交付して貰うには、公的認定しかありません。
先ずは樹脂を燃え難くする事、万一火炎が入っても燃え広がらない事、責任施工をする事。

このような要件を満たすためには、樹脂メーカーと原液製造の段階から綿密な打ち合わせが必要でした。認定交付は、大学の教授で構成した学識経験者が審査会を組織しています。
その大学の先生達は、グラスウール断熱を基軸にした断熱工法を確立した先生方です。

ダメ出しの理由は幾らでもあります。
可燃性はもとより実績がなく、環境ホルモンでの健康被害、断熱材厚さの確保、施工時の安全性などと指摘事項は山積しています。断熱材と木材、建材との密着強度、経年劣化などと、その項目すべてに適格な対応策を講じなければなりません。

この全てに対して万全の対策を講じて5年の歳月を経ながら公的認定にこぎつけました。
このファース工法が認定されてからは、他社でも数多のスプレー発泡断熱の家づくりが行われています。中にはとてもリスキーなスプレー発泡断熱も存在します。

安価にするためには発泡倍率を高めれば施工も早く、材料も少量で済みます。
見た目にはあまり変わりはありませんが安価な樹脂は、指先で押せば簡単に穴があきます。
住む人の安全と住み心地を保持するには、相応の技術的な裏付けが必須となります。

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