地域工務店は、その地に骨を埋める覚悟で家づくりを生業にしております。
陳腐でダメな家づくりを施工していたら、その地域で生きて行けなくなるかも知れません。
住んだ人や家族を幸せにするため、努力した工務店経営者でなければいけないのです。
私は全国各地に200社近いファース加盟工務店経営者の仲間がおります。
その総てを地域密着型工務店に拘っております。
ファース工法開発当初は、投資会社から株式の店頭公開を進められ、一時はその気になった時期もありましたが、店頭公開した時点で会社は株主のモノになります。
毎日、株価を気にしていては、家づくりに必要な真に良い研究開発など出来ないと判断して諦めた経緯があります。
家づくりは、地域密着の工務店が行うべきであり、そこに住み心地や省エネ性を増す技術を提供する事が、自分の本分だと悟った気がします。
家づくりには、地域工務店経営者のバーソナリティー、つまり個性、持ち味、人柄や人格などを活かす事が重要だと思ったのです。
注文住宅を設計施工するには、機械的になど出来ず、その人間性まで表現されます。
逆に機械的で無機質な方が住む人には、余計な気遣いがなくて評価する施主もいます。
しかしながら価値観の違いもありますが私は、施工者のパーソナリティがお施主様の住まい方とフィットしてこそ、真の家づくりが成し遂げられたと思うのです。
株式の店頭公開などをしてしまったら、地域工務店経営者は総て敵対関係になります。
私は、いま200社近いパーソナリティの有した工務店経営者とお付き合い出来ている事を誇りに思っております。写真は28年前の平成4年にファース加盟工務店になられた青森県三沢市の(有)柏工務店の社長の柏崎勝吉さんですが典型的な地域密着に拘っています。