ごっとさんのブログ

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統計の面白さと危うさ

2019-10-16 10:32:06 | その他
私は各種の統計的な数字が好きで、このブログでもどこかで調べた数値が分かれば、なるべく記載するようにしています。

しかしこういった数値はどのように調べたのか、どの程度の規模のものかによって信頼度は大きく変わりますし、時々怪しい数値もあるようです。

先日見た記事の中に、育休取得率の話があり、女性は88%に対し男性は7%というものがありました。ところがこの内容をよく見ると、女性は出産前に半数近くが退職してしまい、退職せず産休を取った女性でその後育児休暇を取った女性の割合となっています。

ところが男性は配偶者の勤務の有無にはかかわらず、出産後に育児休暇を取った割合であり母数が全く異なっています。しかもこの数値は人数ではなく事業所数で計算しており、大企業で取得者が10人いても1とカウントされているようです。

これなど数字の意味がなくなっているような気がしますが、女性は多く男性少がないという程度意味ととらえるのかもしれません。

少し前に年金の不足が2000万という事で話題になりましたが、この時高齢者の平均貯蓄額が2030万という値が出ていました。こういった非常に大きな差があるものの平均値というのも難しい気がします。

例えば10人で9人が貯蓄が無くても、1人が1億あれば単純平均は1000万になってしまいます。まさか単純平均で出しているとは思えませんが、いろいろ出ている平均値というのも怪しいのかもしれません。

こういった統計を出すのにはアンケート調査などがよく使われますが、ここにも難しい問題があります。これは昔先輩から聞いた話ですが、日本人は極端なことを嫌う性格があるようです。

ですから反対されたくない場合は、選択肢に賛成、どちらでも良い、反対とするのではなく、絶対反対とすると絶対反対を選択する人が減るといいます。まあ科学的な調査(疫学調査)に恣意的なアンケートをするはずはないのですが、これも私は疑っています。

例えば少し前に卵が健康に良いのか、何個まで食べればよいかという事をブログに書きました。こういった場合卵以外の条件を合うように調整するはずですが、例えば喫煙者で肥満などと言う人と歯周病がある人など、どうやって条件を合わせ卵だけが比較になるようするのか不思議な感じがします。

それ以前調査でどの程度の正確な回答が得られているのかも、一つの要素になりそうです。色々な結果の信頼度を上げるために統計値は使われていますが、その中では色々説明していても数字は独り歩きするものです。

私も統計などの数値を見るときは、注意していますが本当は難しい条件があるような気がします。


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