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リチウム電池によるハイブリットカー

2019-10-14 10:27:59 | 
本年度のノーベル化学賞を吉野彰氏が受賞したニュースは、最近の科学ニュースで大きく取り上げられています。

こういった企業研究者が受賞されたという事は、その業績が社会に大きく貢献しており、基礎研究だけでなく応用から実用化といった点が評価されているのは嬉しいことです。

その業績であるリチウム電池の開発については、多くのマスコミなどで詳しく報道されていますので、ここで取り上げるまでもないと思われます。

私にとってのリチウム電池は、昔乗っていたハイブリットカーを思い出します。電池とガソリンで走るハイブリットカーは、リチウム電池の開発無くしては登場しなかった車で、吉野氏の大きな業績のひとつとなっているようです。

現在ではプリウスをはじめとするハイブリットカーが乗用車では大きな比率を占めていますが、私が乗ったのは本当に初期のモデルでした。もう20年近く前のことですが、当時トヨタが初代プリウスを出し、ハイブリットカーというのが話題になり始めたころです。

この頃ホンダも対抗しハイブリットカーを開発したのが初代インサイトでした。これはクーペスタイルのしゃれた車で、後部座席がすべてリチウム電池で埋まっていましたので、二人乗りといういかにも売れそうにない車でした。

当時私はホンダ車に乗っており、その買い替えの時期になっていましたので、どんなものかと思いインサイトを購入しました。車重量を軽くするために、車体がすべてアルミ製というのも特徴のひとつでした。

当時はこういった車には国からかなりの補助金が出たのですが、それでも私にしては高額なクルマでした。基本的なスペックとしては、ガソリン部分は1000ccで、これに電動部分が加わり1600クラスの力が出るという売りでした。

また当時としてはまだ珍しいアイドリングストップ機能も付いており、私はマニュアルでしたので、止まってニュートラルにするとエンジンが止まり、ローに入れるとエンジンがかかるという仕組みでした。

また電池の充電は定速走行時および減速時に行われるというものでした。普通に乗っているときは発進時もスムースで、そこそこの馬力もあり問題なく運転でき、非常に燃費もよく満足していました。

ところが当時のリチウム電池は性能が悪く、時々電池切れを起こしてしまうのです。電池が切れるとガソリンで走るのですが、1000の力のかなりの部分を充電に使いますので、本当に力がなくなってしまいます。

これが都心のようなところで起きると、非常に運転しづらく苦労しました。現在の電池は性能が良くなり、発電機能も上がっているため電池切れ等無いようで、やはりリチウム電池の改良は年々進んでいるようです。

私のインサイトは最悪なことに、信号無視のクルマとほぼ正面衝突しあっけなく廃車となりましたが、面白い思い出でもあります。


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