ごっとさんのブログ

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テレビの専門家に翻弄されるか

2020-07-08 10:31:44 | 時事
現在世界中で、新型コロナウイルスという敵と必死に戦っています。

未知の脅威に対してすべての国民が不安に陥り、感染の恐れにおののきながら日常生活を送ることを余儀なくされています。

感染を避けるためには何をすればよいのか、既に感染は収束に向かっているのか、医療崩壊のリスクはどれくらいあるのかといった情報があふれています。現代はWebサイトやSNSを通して多数の情報にアクセスすることができ、自ら知り得たことを発信することもできる時代です。

一般人にとって頼りになる情報は、何といっても専門家が発信する情報です。厚生労働省の専門家会議など、責任ある公的機関が出す情報が最も重要です。

ただ政府が責任をもって発信する情報であるがゆえに、さまざまな配慮がなされるのか、どうしても歯切れの悪い表現が多く、さらに不安が募ることもあります。そのせいもあるのか巷では、多数の専門家がテレビで解説しネットで発信しています。

こういった専門家が発信する情報は、政府からの情報を補完するだけでなく、政府と異なる見解を披歴したり政府の対策を批判したりしています。

それに加えて、とても専門家とは言えないテレビのコメンテーターや評論家といわれる自称知識人の類までもがこういった議論に参入し、統計学の初歩すらしないような発言を平気でしています。

こういう状況で出てくるやり場のない不安と憤りは、しばしば誰かを悪者にし、事態の責任を彼らのせいにして糾弾するという、昔からの「魔女狩り」を生む集団心理となります。こういった状態に陥った時、不安に駆られた人々は信頼できる情報よりも安心させてくれる情報を求めがちです。

客観的な情報をベースに現状を分析し、可能性の中で最も確実な方法を探すのではなく、それまでの知識の中から安心できる状態を想像し、それに合致する情報を探すようになります。こういった心理が誤報の伝言ゲームを作っていくとしていますが、私はこういった心理・行動を認めています。

これだけ多くの情報が発信されている中で、我々はどう行動すべきかは自分で決めざるを得ないのです。その行動が正しいか間違っているかは、その時点ではだれも判断できません。

私は不安を抱えて行動するよりは、自分の行動を裏付けてくれるような情報を探し、堂々と行動すべきだと思っています。一般論としては、安心できる情報よりも信頼できる情報を重視すべきということになりますが、情報の判断も個々が行うことです。

私自身がこれならよいだろうと決めたことを、しっかり行動することが、不安を取り除く最も良い方法だと思っています。


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