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「緑内障」70歳以上の1割

2020-05-25 10:29:23 | その他
高齢ドライバーは注意すべきなのにあまり知られていない眼の病気が、視野障害といわれています。

高齢者に多い緑内障などが原因で、視野の欠如や狭窄で信号を見落としたり飛び出しに気づくのが遅れたりします。視力は低下しないケースもあり、気付かずに運転を続けて事故を起こす危険があります。

緑内障や網膜色素変性症では外側から視野が狭まり、脳梗塞では視野の半分が欠けることもあるなど疾患で症状は異なるようです。特に患者数が多いのが緑内障で、日本緑内障学会の調査によると、高齢になるほど有病率は高く、70歳以上では1割を超えます。

視野の見えない部分は一部分から始まり、徐々に広がります。視野の中心部分の視力は保たれる場合が多く、自覚しにくくなっています。脳が映像を補正し、例えば青空を背景にした信号機があっても、視野の欠けた部分に信号機が入ると青空しか見えない状態になるとしています。

緑内障の患者150人に行ったアンケートによると、緑内障に気づいたきっかけは人間ドックが75%、眼鏡やコンタクトレンズの検査で眼科を受診した際が20%、自覚症状はわずか5%と極めて少なくなっています。

警察庁によると2018年に高齢者講習を受講した人は全国で約269万人に上り、70歳以上には09年から視野検査を新たに加えています。

検査結果が悪かったとしても免許取り消しにはなりませんが、加齢に伴う視野の変化などについてドライバーに自覚を促したり、運転者の状況に応じた指導をすることで、高齢ドライバーが安全運転できるように支援しています。

眼科を受診して視野のどの部分が欠けていて、運転時にどんな注意が必要かを知ることが事故を未然に防ぐことにつながります。

製薬大手のファイザーが実施した調査で、緑内障の早期発見につながる視野検査を40歳以上のドライバーの80%が受けていない実態が明らかになっています。調査対象は、週3日以上車を運転し、緑内障と診断されたことのない全国の40〜69歳の男女約1万人でした。

70歳以上の高齢者も受診していな現状では、この結果は当然かもしれません。高齢者ドライバーの事故がいろいろ話題になっていますが、歳をとると反射運動なども衰えてきますので、視野が欠けていたりしたらさらに危険な状況となります。

私は長距離のドライブなどはほとんどしなくなりましたが、近くの買い物やスクールに行ったりと、まだまだ車の運転機会は多いため一度眼科での検診を受けてみようかと思っています。


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