「身勝手な関心」

 

 人を見ながらまるで石ころを見ているかのように何の感慨も抱かないということはあるのです。

 

全く心を素通りさせてしまうような人がいます。

 

というよりはお互い、そういう人が殆どではないでしょうか。

 

私たちは結局、自分の関心で相手を選んで、そういう人だけを見ているのです。

 

それ以外は見ていながら実際は見ていません。

 

もっともこういうことは、言われる程に悪いことではありません。

 

接する人をいちいち感慨をこめて見ていたら、疲れてしまうではありませんか。

 

ただ自分の関心の身勝手さだけは忘れないようにしましょう。

 

 

 

 

『神の風景』p233 藤木正三著

 

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