食品のカラクリと暮らしの裏側より転載
2014年04月21日

果汁100%のジュースを飲むなら濃縮還元よりストレートジュースを

https://blog.goo.ne.jp/galaxy-karakuri/e/e71d21544f7adf5515ebc674f7469699

 

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濃縮還元タイプは本来の果汁とはほど遠い砂糖・香料など混ぜ物が一杯


■濃縮還元ジュースとは生産国で水分を飛ばし国内で水増しすること

天然果汁100%の「ジュース」を飲むと、ビタミンCなど身体に良さそうと思えます。
「果汁100%」「濃縮還元ジュース」は、いかにも生搾りしたフルーツを丸ごと濃縮したイメージを持ち、濃厚なジュースのように感じます。
紙パックの表示欄に、(濃縮還元)と記載されています。でも製造方法を知ると、濃縮還元はもう飲みたくなくなりますよ。

濃縮還元とは、生産国で特殊なフィルターで濾(こ)す、そして水分を飛ばして1/5~1/6まで濃縮したものです。
その際に、加熱殺菌も行われます。
その後、日本に輸送されてから水で5~6倍に薄め、言葉通り100%の果汁を、一旦、“濃縮し還元した”ジュースです(笑)。
しかし実際は、濃縮時に果汁本来の香り成分が揮発してしまうため、還元しただけでは飲めたものではないそうです。

そのため砂糖や酸味量・香料、保存料・安定剤、搾り立てに見せるために「濁り剤」やビタミン類など様々な添加物が加えられます。
飲んだ時に口に広がる爽やかなオレンジやりんごの味と香り、あれは天然ではなく酸味量と香料なのです。
また発ガン性をもつカビ毒や農薬も検出されるそうです。
果汁100%ジュースであっても、ビタミンが損なわれています。

一方、ストレートジュースは、そのままフルーツを搾ったものをパック入りに加工したジュースです。
これが、私達が普通に思う果汁100%ジュースのイメージです。
しかし言葉に騙されて、散々、濃縮還元をそのようなジュースと間違えて捉えてきました。
ジュースを飲むなら、製造方法を確認して「ストレートタイプ」のほうがずっと良いでしょう。
でも加熱殺菌されるので、ビタミンは減っています。

■果汁100%のりんごジュースは国産ではなく9割が中国などの外国産

りんごジュースと言えば、当然、国産と思えますが実は86%が輸入品なのです。
輸入量は国産の6倍・約11万トンあり、うち58%が中国からです。
以下、オーストリア・チリ・ブラジル・米国からで、大半が濃縮還元されたものです。
意外にも、中国は世界のりんご生産の1/3を占める生産国です。
日本人が“ふじ”の苗木によって、現地指導したことがきっかけです。

でもジュースの紙パックには、中国やオーストリアの原産国が書かれていません。
そのためジュース好きな方も、国産と思い込んでいる方が多いのです。
本来なら原料生産国表示すべきでしょうが、農水省は国内の加工度(濃縮還元など)が高いため、原産国表示の対象にしていないのです。
全く、おかしな話です。

こうした背景にいたたまれず、国内のりんご生産団体は独自の表示を行っています。
国産のりんごストレートジュースを、「青森県産」「国産原料(りんご)100%」「天然(ストレート)」と任意表示しています。
りんごに限らず、これからは表示をよく見てストレートジュースを選びましょう。
補足/喫茶店やドリンクバーでは、一般的にジュースと表記しています。
しかしJAS法でジュースと表示できるのは、100%果汁を使用したものだけです。

ーーー転載終了ーーー

 

 

 

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