食品のカラクリと暮らしの裏側より転載
2019年03月20日

 

日本人がミネラルウォーターを飲むようになったのは猛暑・2000年問題/食品のカラクリ・ミネラルウォーター6

https://blog.goo.ne.jp/galaxy-karakuri/e/359daecde4c18279cb831b4d3245f95f

 

ーーー転載開始ーーー

 

家庭用ミネラルウォーター開発のきっかけはカレーをおいしく食べるためだった

 

■ミネラルウォーターを作り出すのは自然を循環する水の仕組み


ヨーロッパのミネラルウォーターの他に、国内の水も“千差万水(別)”なのです。

ミネラルウォーターは皆同じ物、そう差はないと思いながら飲んでいるとお金の無駄使いです。

ミネラルウォーターごとに水質成分が違うことをご理解されないと、皆様の体質や体調によっては却って影響を及ぼします。

そもそものミネラルウォーターの根幹になる、初歩的な自然を循環する水の仕組みを説明します。

当たり前の仕組みとして、海面から太陽熱で蒸発した水蒸気が雲を作り、雨になって大地に降り注ぎます。

日本の全土に降る雨や雪は、年間6500億トンと推定され、降雨量としては世界有数の水に恵まれた国です。

この自然の循環による地下水が、ミネラルウォーターの源です。

前号のように日本とヨーロッパの地形・地層の違いが、両者のミネラルウォーターの成分の違いを決定的にしています。

そのため日本とヨーロッパでは、ミネラルウォーターの基準の違いも大きく表れています。

飲んでおいしい水(国産・軟水)と、ミネラルが多い水(ヨーロッパ産・硬水)とは、別次元と捉えましょう。

ミネラルの成分の違い、軟水・硬水の説明は後号で致します。

■昔はウィスキーとミネラルウォーターの組み合わせがステータスだった 


ミネラルウォーター国産1号は、1929(S4)年に高級ホテル用に開発・販売されました。

その後1967(S42)年、ウィスキーの流行と共にニッカやサントリーが、業務用として販売し飛躍的に伸びました。

当時は、ウィスキーとミネラルウォーターがステータスだったのです。

家庭用は1983(S58)年に、ハウスがカレーをおいしく食べるための水として、「六甲のおいしい水」として売り出したのが始まりです。

当時は、“水と安全はタダ”といった感覚が国民の大多数でした。

おいしい水道があるのに、何で水にお金を払って飲むのか疑問視された時代だったのです。

1990年代に入り、水道水への不安と健康ブームが相俟って、ミネラルウォーター時代の幕開けを迎えます。

1994年の猛暑・水不足、1997年は小容量のPETボトルの解禁時にステップがありました。

なかでも飛躍を決定的にしたのは、1999~2000年の“Y2K=2000年問題”(思い出しましたか?)です。

コンピュータの大規模ダウンの恐れから水道も止まると予想され、備蓄のために今まで飲んだことがない中年・高齢者などの年齢層が大量に購入したのです。

そこでミネラルウォーターのおいしさを知り、さらには水道水の汚染も含めて、21世紀に入り急激に需要が伸びたのでした。

 ご案内 腎臓病などの方は、水分摂取量は医師とご相談下さい。

 

 

ーーー転載終了ーーー

 

 

 


 

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