阪神矢野監督、星野氏へ「覚悟決めました」一問一答
10/18(木) 18:33配信  日刊スポーツ

 

阪神矢野燿大新監督(49)が18日、大阪市内で就任会見に臨んだ。

一問一答は以下の通り。

-いまの率直な気持ち

矢野新監督 本当にいまはね、初めてのことですから、不安や怖さ、そういうものも、もちろんありますけど、監督をやらしていただくと決めてから、そういう ものも、もちろんあるんですけど「よしやってやるぞ」という気持ちに向いていますし、これから秋のキャンプや春のキャンプ、オープン戦といくなかで不安や 怖さというのを自信や期待に変わっていけるようにやっていければいいなという気持ちになっています。

-受諾決断の決め手は

矢野新監督 今年、2軍監督をやらせていただきまして、僕は選手に「チャレンジしようぜ」「いま三振しても次の打席で取り返せばええやないか」と、投手に も「打たれても次の打者を抑えればいいじゃないか」と、終わったことに引っ張られるんじゃなくて、みんな前向いて、次の打席で打てばいいし、抑えればいい し、日々、そういうメンタルの部分を選手に伝えてきたんですけど、そう言っている自分が今回、このような話をいただいて逃げるというか、やらないと選択を したときに、選手に対して、僕が言ってきたこともウソというか、そういうことになってしまいますし、僕もチャレンジして、挑戦していくべきだなと思ったの が一番大きいですね。

-1軍監督になってキャッチフレーズやキーワードはあるか

矢野新監督 まあ、変わらないんですけどね。いまはちょっと時間もまだないですし、いままでやってきた「超積極的」、「あきらめない」、「誰かを喜ばせ る」っていうのは、これは僕がやっていくなかで常に大事にしていきたいものだと思っていますし、基本的に、それが変わるとか、そういうことはないと思うん ですけど、キャッチフレーズとしては、そのままになるのか、これからまた自分でも考えて、どうしていくのかっていうのは考えたいと思います。

-どんなチームを目指していきたい

矢野新監督 それは2軍でも言ってたんですけど「ファンを喜ばせる」そういうチームを作りたいです。それができれば、もちろん選手はいいプレーをして、フ ロント、コーチ、スタッフ、みんなが一丸となって達成できるものだと思うので「ファンを喜ばせる」というものをしっかり持ったチームにしていきたいなと思 います。

-ファンを喜ばせるために大切にしたいところは

矢野新監督 僕は前に向いたプレーが好きなので、タイガースファ ンの人も消極的なプレーや引いたプレーは見たくないと思いますし、前にどんどん選手たちが攻めていって、そしてうれしいときは思い切り喜んで、負けた時は 思い切り悔しがって、そういう感情の出るようなことがグラウンド上でしっかり当たり前のように体のなかからあふれ出て、そういうものが伝えられれば、ファ ンの人にも分かってもらえると思いますし、そのなかで勝ったり、優勝というのができていければ、もちろんファンの人は、もっともっと喜んでくれるので、そ ういうような形で前を向いてやっていけたらと思っています。

-理想の監督像は

矢野新監督 まあ、いろんな監督にお世話になりましたし、今年、2軍でも自分の口では選手に伝えているんですけど、この監督に教えてもらったことだなと か、こういう監督に指導してもらったものだなっていうのは僕の口から出てはいるんですけど、でも、いろんな方から刺激を受けて、教えてもらって、勉強させ てもらってきました。それをこれからも参考にさせてもらっていくと思います。でも、僕には僕にしかできないものというのがあると思うので僕らしく、参考に させていただきながら、自分らしい監督っていうんですかね、それを作り上げていければと思っています。

-亡くなった星野さんにはどう報告するか

矢野新監督 本当に生きておられたら、いろんな話を相談というか、してきたと思うんですけど、僕も覚悟を決めましたので(星野)監督には「覚悟を決めました。精いっぱいやってきます」と、そういう報告をできればなと思います。

-金本前監督への思いはどうか

矢野新監督 そうやって質問されるとあれなんですけど、大変、申し訳ないんですけど、これに関しては僕は大学も一緒にやって、タイガースでも一緒にプレー して、監督、コーチとしても一緒にやってきた間柄で、本当にいろんな思いがいまあります。それを皆さんにしゃべるっていうよりは、胸の内に秘めて、本当 に、こう戦っていくというか、やっていくというのが、僕は一番いいと考えていますので、申し訳ないですけど、そのようにしていただければと思います。

-現状のタイガースに一番必要なものは何か

矢野新監督 数字的なことを言えば、もちろん打てること、得点を上げることはチームの課題にはなるとは思うんですけど。僕は闘争心というか、前に向かって いくというか、そういう気持ちの部分。すごくチームというのは変わる可能性を持っていると思うので、それは本当に今年の2軍で自分でも選手から逆に教えて もらったことでもあったので、チーム全員でというか、前に向かって「やったらどうしよう。失敗したらどうしよう」っていう気持ちよりも「どうやったら打て るんやろ、どうやったら抑えられるんやろ」と、どうやったらどうやったらと前に前に気持ちを持って行ってやるようなことが今のチームには必要。そういうふ うにやっていければ、躍動感とか、ファンのみなさんに何か伝わるような、プレーにつながっていくと思うので、そういうような部分が僕は必要になるのかなと 思っています。

-2軍監督をふまえて、楽しみな若手はいるか

矢野新監督 きれい事でも何でもなくて、僕は全員だと思っています。2軍でも、まだ試合にも出られていませんでしたけど、横田も含めて。横田自身もベンチ で試合には出られないけど、ベンチで一番声を出してやっている姿も見てきましたし、今年、2軍からはい上がっていった選手も数多く見ていますし、どの選手 にも可能性は大きくあると信じています。僕らの指導力というのも、もちろんありますけど、誰かが手を挙げるのではなくて、やっぱりチーム全体で競争が激し くなるというのが、本当にチームが強くなるものだと思っているので、本当に全員にチャンスはありますし、全員をなんとか良くしたいっていうのが、僕の思い です。

-広島が黄金期を迎えている。一番の差はどこか

矢野新監督 先ほどお話しさせてもらったように、全体的な数字を見ると、得点、攻撃力っていうのが、本塁打も盗塁数も打率も、そこは大きな差が現状あるか なと思います。でも、今年はうまくいかなかったですけど、本当にタイガースには楽しみな選手がいっぱいいますから、そういう選手たちが力をつけて、乗って いければ、そういう部分も上がっていくんじゃないかなと思っています。

-伝統の一戦、巨人戦についての考えは

矢野新監督 それはもうタイガースファンの方が一番喜んでくださる試合になると思う。そこはやっぱり僕たちもその伝統を受け継いでいって、全力でぶつかっ ていきますし、常に広島がいま、強い時代に入っていますけど、そこにジャイアンツは間違いなくライバルとしてあるチームなので、そこは意識して盛り上がる というか、そういうような形で思い切ってやっていきたいなと思っています。

-ドラフトもある。どのような補強をやりたいか

矢野新監督 それはもう外国人もね、打てる選手が来てくれるに越したことはないですけど。でも、僕が思っているのは、いる選手をどうするかっていうのが僕 の大きな仕事の部分ではあると思うのでね。球団と補強の部分はもちろん相談していますし、前には進んでいると思う。何か現状で僕から、大きな要望という感 じではないですね。

-ドラフトについては

矢野新監督 ドラフトは本当にすごく大事になってくると思っています。僕も中日から阪神に来ましたけど、やっぱり阪神ファンの人が求めているのは生え抜き の4番、エース、レギュラーというのが一番望んでいるところだと思います。やっぱり、育てる、生え抜きというのは大事になるので、そういう部分で、そうい う中心になっていくような選手が来てくれればうれしいですし、あとは特徴のある選手、足が速いとか、肩が強いとか、遠くに飛ばせるとか、何となく全体がい いなという選手よりもそういう選手をとってもらった方が、現場の僕たちも指導の方法というか、そういうものも出てくるとは思うので、希望としてはそういう 部分はあります。

-監督自身のくじ運は

矢野新監督悪いとは思ってませんね(笑い)。新聞紙上では僕が引くようになっていますけど(笑い)。その責任において、もしくじになれば、選択確定を引けるように頑張っていきたいと思いますし、くじ運が悪いとは思っていません。

-ファンにメッセージ

矢野新監督 大変、急なことでタイガースファンのなかにも僕が監督になるというところで、戸惑いや不安、そういうものがあると思いますけど、僕が一番やり たいことは、タイガースファンの人を喜ばせるということなので、そこに向かって自分の全力を出してやっていくっていうのを阪神ファンの人に誓って、楽しみ にしてもらえる球団、チームを作っていけるように、精いっぱい頑張ります。

-金本監督が3年間やってきた中で、あらためて若手育成の考えは

矢野新監督 それは大きな課題でもありますし、今年、2軍監督をやらしてもらって、ウエスタン・リーグを一通り、見させてもらいましたけど、本当にうちの チームには楽しみな選手がたくさんいます。それは本当に他の球団と比べても負けてないっていうのは僕も自信を持って言えますし、その選手たちが力をつけて いったら、どんなチームになるのかなっていう楽しみもすごく持てた年だったので。金本監督から引き継ぐ形にはなりましたけど、それはチームとして本当に中 心に育成というのはある部分で、先ほどと重なりますけど、それが一番タイガースファンの方が、喜んでくれる部分だと僕も思っているので、そこは大事に自分 のなかの中心に置いて、やっていきたいなと思っています。

◆囲み取材編

-気持ちが引き締まる

矢野新監督 節目というかね、自分のなかでやると決めて、本当に日々、すごく忙しい。でも、今日、いまで実感がわいている。責任が重いだけに不安ももちろんあるけど、でも、やるしかない、やるぞという気持ちになったね。

-「監督」と呼ばれることについては

矢野新監督 ちょっと恥ずかしかったけど、2軍監督をやらせてもらったおかげで、2軍では「監督、監督」と呼ばれるようになってだんだん違和感もなくなってきた状態だった。その1年があったからね。多少の慣れとかはあるけど、また1軍となるとね、ファームもそんなに取材に来てくれへんから(笑い)。変な感じやけど。

-今日は藤原次期オーナーと初めて会った

矢野新監督 フロントもしっかりサポートしていくから、思い切ってやってくれたらいいから、という話をしてもらった。

-家族はどう言った

矢野新監督 一番、応援してくれているしね。一番、心配もしてくれているから。本当に素直なというか。やったらええのに、やらんかったらええのにという両方あって。最後は俺が決めること。俺が決めたことに対しては、もちろん応援はしてくれるから、大丈夫やと思う。

-悩むなかで、星野さんならどう言っただろうか

矢野新監督 「止めろ」とはまず言わんでしょう。それはもう。でも、何か安心したいというかさ。そういうのはある。こうやって言ってくれるんじゃないかな とかと思いながら。言って「ヨシっ」て思えるハートというか、言葉も含めて言ってくれる人やったから。寂しいし、でも、そういう想像はするよね。

-矢野監督の意識で来年は「1年目」か、金本監督から続く「4年目」か

矢野新監督 それは1年目やなあ。まあ、金本監督とも一緒にやってきて。あんまりしゃべりたくないんやけどな、そこは。でも、野球観とか、やりたいことが ずれている感じは監督とコーチになってもしてなくて。でも、俺やからできることもあると思う。引き継ぐというと違うし、でも、全然違うというと、また違う から。ちょっと言葉は難しいんやけど。だから、自分らしくというところも大事にしていきたいと思っている。

-新監督として打ち出す矢野野球とは。守り勝つのかどうか

矢野新監督 俺は、やっぱり理想は点を取りたい。それがやっぱりファンも喜ぶ。甲子園であの点を取っているときの、あの流れが一気にできたときの雰囲気って、守りの緊迫した部分は捕手としてはいいんだけど、ファンはやっぱりそれを求めていると思うのよ。

-03年か05年か

矢野新監督 それはやっぱり2003年が俺のなかでの理想だよね。みんながヒーローになって、逆転もあって。コイツら、何をするんやろとか、どんな試合す んねんとか。2003年はそういうのが多かったと思う。その印象を知っている人は、その印象を追い求めているファンの人もいると思う。俺も、やっぱり理想 は点を取って、勝ちたいというのが一番いいなと思う。現状、自分のチームを分析となったとき、来年から急にホームランが増えるかとか、得点力を上げていか ないといけないけど、上げていけるかというと、これからの課題やから。それは俺はバッテリーしかやってこなかった部分もあるから。そこは理想と現実と違う 部分も受け止めて、やっていきたいと思う。

-2軍と1軍の采配の決定的な違いは

矢野新監督 2軍はやっぱり育成で、選手の可能性を伸ばすのを一番に考えてやっていた。だから、結果も怖がらなくていい部分もあったのよ。1個のアウト が、盗塁でアウトになろうが、何かそこで見えてきてくれたら、それでいい。半歩でもリードできれば盗塁がセーフになれたかもしれないし、スライディングを 強く行ければセーフになれたかもしれないし、こういうタイミングでスタートを切れればセーフになれたかもしれない。何か失敗から学んでくれたらいいという 部分で、どんどんチャレンジをできたけど、そのスタンスは基本的に変わらないと思う。その選手が一番、自分たちの能力を出せる部分だと今年思ったのね。そ れは変わらない。その範囲を1軍でどれだけできるのかと思うと、すごく難しさを感じてくると思う。

-長期的視点と来年の優勝もあるが

矢野新監督 もちろん、もちろん勝負やん。勝負に行くよ。3年後に優勝なんてみじんも思っていない。来年、優勝をもちろん狙うし、ファンを喜ばせるのに3 位でいいことはない。もちろん、そんなのんきなことは思っていない。俺は、今年、本当に歯車がちょっとうまくいかなくて勝てない年になったけど、チームと して後退していると本当に思わない。2軍から上がっていって試合に出られる選手も増えているし、チーム内での競争も激しくなってきていると思う。みんなが 力を出したら、全然、優勝は可能だと思っている。そこは一番の俺の仕事だと思っている。

-ベテランも多い。若手との使い方

矢野新監督 まあな、それはここで俺がどうこう言うのはない。難しいし。それは、チーム内のバランスを考えていかないといけない。孝介だって、年齢は上 がっているけど、まだあのパフォーマンスを出せるのはチームにとってすごく大きい。球児も今年また、戻ったでしょう。能見も苦しかったけど、ファームでも 一緒にやったし、でも、中継ぎでまた、ああいう形になった。(糸井)嘉男もケガがあっても、あの数字を残せた。チームの中で大きな戦力。でも、ある意味、 若手がチャレンジしていって「福留さん、僕、どうですか?」というのが、チームとしては理想だよね。

-今年2軍監督として戦って、広島の選手層に追いつけるものを感じられた

矢野新監督 1軍に上がっている若手が多いので、広島は。その部分は鈴木誠也とかね、他の投手にしても。2軍に残っている若手と考えると一概には言えない けど、でも、俺は本当、2軍で戦っていて、うちの選手、コイツ、めちゃくちゃ可能性あるなと思って、毎日、そういうことを言っていた。お前ら、すごい可能 性が眠っていてと。それは本当にそう感じたし。広島にも負けていないと思うし、ある意味、うちの選手が優れているところもあると思う。楽しみな選手が本当 に多いから。

 

 

 

猛虎復活!

 

 

応援しています!まずは 4番打者 そして 若手の起用 投手陣再編成

 

課題は山積!!!!!

 

今年 最下位で 良かったのかも?????

 

 

 

 

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