遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

草いきれ

2019-08-19 15:40:32 | 日記
令和元年8月19日(月)

草いきれ : 草いきり


烈々たる夏日に照らされた草の茂みから立ち上る
ムッとする様な熱気をいう。
繁茂した夏草の醸し出す熱気とその匂い、、、、、
草叢に入ると耐えられないほどにムンムンする。


この様な「草いきれ」は古歌に用いられていない
様である。
俳諧にも江戸時代の歳時記には挙げられていない。
そんな中に俳句は幾つかある。

草いきれ人死にいると札の立つ    与謝 蕪村

先日、岐阜の知人宅へ出かけた折りに、、、
関市の山林を抜けた一画で、大勢の方が出て、除草
をされていた。

その地域の方々が総出で、県道沿いや、山裾の周辺
道路の草取りを、早朝から行っていた、、、。
残暑厳しく、カンカン照りの中、懸命に作業されて
いた。 

草いきれが凄いだろうと、車中から眺め通り過ぎる
だけの身に、何だか済まぬような気分で、、、
都会に居れば、大通り等は土木事務所の方が除草
してくれる、、、、。

田舎に帰れば、地域全体で、村全体で作業される、
美しい、里山の風景は、こんなところから、保たれ
ているのでしょう、、、、、。


今日の1句

草いきれ道遠ざかる里の家      ヤギ爺



最新の画像もっと見る

コメントを投稿