遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

善と悪

2020-04-06 15:58:33 | 日記

令和2年4月6日(月)

善とは、悪とは

中日新聞の朝刊コラム「中日春秋」に、人間の

持つ善と悪についての興味深い記事が在った

ので紹介したい。

中日春秋

人間は善と悪の心を持っていて、絶対的な善人

も悪人もいないというのが一般的な見方だろう。

そう信じたくもある。

精神医学者のフランクルは、第二次世界大戦の

ユダヤ人強制収容所での過酷の日々から異なる

考えに行き着いた。

「この世には二つの人間の種族しかいない。

まともではない人間」(夜と霧)

ナチスの人間の中にもユダヤ人のために自腹を

切って薬を買い与える者もいる。ユダヤ人の中

にも同じ境遇に苦しむユダヤ人をさいなむ者も

いる。 極限の状況下、追い詰められた人間は

善か悪かのいずれかを選ぶようになると書いて

いる。信じたくはないがフランクルの考え方に

傾きたくなる。

 

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、その

困難に便乗した詐欺電話が相次いでいるという。

いつだって詐欺は許せないが、人が助け合うべ

き時である。 邪なたくらみに腹が立って仕方

がない。 電話をかけて助成金や見舞金が出る

と偽り、現金を騙し取ろうとする手口。

「マスクを送付します」と、人の弱みに付け込

んで気を引くケースもあるという。

一カ月半ほど前、何人かの読者から「使って」

と、マスクが小欄宛に郵送されて来た。

世の中には、こんな事が出来る人がいる。

胸がいっぱいになる。

残念だが、別の種族もいる。

妙な電話にはくれぐれもお気をつけ頂きたい。

(4月6日、中日新聞コラム「中日春秋」より)

私自身にも、時に善と悪とが交叉する。

困った人へ見逃せない情が沸き、時には他人

の不幸を遣り過ごす薄情な私が存在する。

ウルグアイのムフカ大統領を思い出し、、

トランプ米大統領の様にはなりたくはない

と思う自分がいるのだが、、、、、、

 

今日の1句

桜蕊芥のやうに我に降る    ヤギ爺



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