かーちゃんはつらいよ

久々、大学病院小児科の受診でした。
1月に入院していた病院からのお手紙を読み、
「躁鬱って書いてあるねー。ふふ。」
微笑むムーミン教授。
「あんまり鬱って感じはしないけどねぇ。」
まあ、そうですね。
私もつられて苦笑い。
「でも先生、そうちゃんは年間でかなり気分にムラがあって、やたらおとなしい時と激しく動いて寝ない時とあるんです。
だから私は、鬱はわからないけど躁についてはなるほど、と思いました。」

ムーミン教授は否定はされず、
「今は確かに落ち着いてるね。この子は本来こういう子なんだろうね。
何かが溜め込まれて、時々爆発しちゃうんじゃないかなぁ。」とそうちゃんの顔を見ていた。
「てんかん発作が5ヶ月間ないことも今のおとなしさに関係ありますか？」と私が聞いたら、
「脳波の異常な波がなくなると精神症状もなくなるという研究結果もあるけど、
わかんないんですよね。ホントのところ、人それぞれだから。」
今のところとても落ち着いているので、薬は変更なしということで。

気になっていた双極性障害疑惑、主治医は「はっきり否定もしないけど肯定もしない」という感じでした。
「本来はこういう子なんだろうね」とそうちゃんを見つめ、「ホントのところわからないことも多い」と率直に言われる先生。

先生、人の心、そして脳とは、かくもわからないものなんですか。
てんかんは、発作型や脳波の波形によって随分解明され、薬や手術治療も発展してきてる。
一方、自閉症や知的障害については「風邪」のような総称であって、まだまだ謎なことが多すぎるのではないか。

なーんてぼやいたって始まらない。
そうちゃんは世界で一人。
彼仕様のオーダーメイド支援(医療)ができればいいのさっ。
診断名なんてなんでもいいや。ここまで来たら。

そんなことをグルグル考えながら、会計とお薬待ち。
お薬…いつも以上に待った。45分くらいかな？
番号上ですが、140人抜かされました。
「ぞうのホートン　かりたいの？　あかのビデオだよ？」
をエンドレスで言いながらも順番を待ち続けられたそうちゃんに拍手。
えらかった。