かーちゃんはつらいよ

社会人(就B、生活介護)1年目のそうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)を育てるかーちゃんの雑記。

ドクター面談

2019年05月20日 20時57分14秒 | みゆみゆとの生活
入院中のそうちゃんに会いに行ってきました。
前回の面会時に「次来るときは何持ってきてほしい?」と聞いたら、
迷いなく「コーラ」と答えたそうちゃん。

よーくそれを覚えていて、今日は私の顔を見るなり、
「コーラ ください

待て待て。
少しお話してから。
お母さん、会いに来たよ。
元気だった?

「げんきだった・・・」
おうむ返し。
それより僕はコーラが欲しい。
はよくれ。

しばらく焦らせていたら、
「おかあさん コーラ ください」
「ては おひざ」
「おかあさん ふた あけてください」
そこまで言われちゃ上げないわけにはいかない。
はい、どうぞ。
「ありがとう」

おいしそうに飲むなー。
その横顔見てるだけで幸せいっぱいな気持ちになるよ。
ありがとう。

今日は面会で退院ではないとよくわかっているそうちゃんは、コーラを飲み干すなり、
「おかあさん バイバイ」と言った。
さすが。これぞそうちゃん。
だからコーラ飲ませるの遅らせたのよ。

そうちゃんと別れたら、ドクターの面談がありました。
以下、ドクター談。

 今回の入院は、「ご両親の休息」と「本人がここを好きになる」ことが目的です。
 入院してからの様子を見ていると、どうやらここを嫌いではなさそうですね。
 だいぶ慣れてくれていると思います。

 彼は、簡単に言うと「退屈しのぎが人一倍苦手な子」ですね。
 一人の時間を楽しむことが難しく、人を巻きこんで退屈しのぎをしています。
 話しかけたり、注目をひこうとしたり。
 それも、自分の知っている、より刺激的なパターンを使って。
 人と関わっているうちにテンションが上がってきてしまってコントロールが効かなくなることもあるようです。
 おうちでは、そういうことが増えてきてしまうんですよね。

 この子のいいところは、手段として「力づくで」という方法は使わないところです。
 あまり追い詰めると出てきてしまうかもしれませんが、少なくとも今のところ病棟では、暴力的な面は一切見られません。

 彼の課題は、「いかに時間を過ごすか」です。
 それだけ、と言ってもいいくらい。
 病棟での空き時間は、走り回るか、何かしゃべってるか、部屋のベッドでズボンに手を入れているか、です。
 何か一人で楽しめるものが見つかるといいんですが。
 
 生活の中に、「お仕事」や「お手伝い」を組み込んで、「何かをやればご褒美をもらえる」という形にするのも一つです。
 ただ、そういう工夫を全て家族でやるのはちょっと大変だと思います。
 ずっと彼に付き合うのは負担がかかることなので・・・。

ドクターの話されていることを聞いていて、この10日間でそうちゃんのことをよく理解してくださってるな、と感じました。
そして、家でどんなふうに大変なのかも、わかってくださったと思えました。

その他にも、今後の薬の調整の話や、秋に2度目の入院をすること、自宅での生活の工夫など、いろいろ話せました。
看護師さんともお話しでき、病棟専属の保育士さんが遊んでくれていることなどもわかりました。

「彼の性格がこうだから、病棟職員の中でもファンがだんだん増えてきてますよ~」
看護師さんがそんな風に冗談めかして言ってくれたから、気持ちが軽くなりました。

今週末は、とーちゃんが会いに行くよ。
そうちゃんにそう伝えたら、「コーラ!」と言った。
結局それかよっ、と苦笑いしながら、
でもそうちゃんは絶対父ちゃん母ちゃんが大好きで会いたいはず、とも確信できる。

そうちゃんの力強い応援団が増えた。
病院も仲間になった。
きっと思春期も無事に越えられる。
そう信じよう。
 

2 コメント

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Unknown (ルナ)
2019-05-20 21:39:55
お疲れ様です。
そうちゃんは、女性にはまだ関心がないのでしょうか?
男の子ならではの悩みの事はまだ、ブログに書いてらっしゃらないので、気になっていました。不適切なコメントならすみません。
うちにもそうちゃんに似た、支援学校2年生の女のコがいます。
Unknown (miyumiyuhaha)
2019-05-21 22:10:35
ルナさま
今のところは、異性に対する性的な関心があると感じたことはありません。
これから先、出てくる可能性はありますが。
ズボンに手を入れるようになったのはここ最近です。
自分の体を触るのは悪いことではないけど自分の部屋だけね、と限定して教えています。
幸い、少しずつわかってきたようです。

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