かーちゃんはつらいよ

社会人(就B、生活介護)1年目のそうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)を育てるかーちゃんの雑記。

学校祭で泣いた話

2019年12月03日 10時42分47秒 | みゆみゆとの生活
学校祭には外部の方もたくさん来られていました。
私は土曜日は一日中PTAカフェにいたので、そちらに寄ってくれた方とは言葉を交わすことができました。
旧知の支援者さんを捕まえて、ここぞとばかりに今の悩み事を聞いてもらったりもしました。(すみません。)

そうちゃんが小さい頃お世話になった方にお会いできるのは、嬉しいもの。
こんなに大きくなりました、こんなに成長しました、と実物を見てもらえる。
これは障がいのある子ならではの喜びの一つかもしれない。
普通の枠の子にとっては、保育園や小学校時代にお世話になった先生に会える機会なんて、ほとんどないと思う。
覚えられてないし。(あ、みゆみゆはおしゃべりだったから割と印象深い子かも、だけど。)

さて、その土曜日のこと。
Pカフェでアタフタしていたら、二人の若い女性が声を掛けてくれた。
「そうちゃんのお母さん、お久しぶりです。」
おお。保育園年長時代~小学校6年生までお世話になった児童デイのスタッフさん達だ。
「そうちゃんに会えなくて寂しいです。2年前のそうちゃんが最後の日、寂しくて泣けちゃったんですよ。」
話しながらも目が潤みそうになる。あったかい人だ。
一人の方は確か、学生さんでアルバイトから入ったと言われていたはず。
超多動で一瞬も目が離せず、机の上に乗る、脱走しようとする、気に入らないと壁を蹴る、ひっくり返ってパニックで泣き叫ぶ・・・
ニコニコして、ダーダーによだれ垂らしてた(小1までスタイしてた)。
そんな小さい頃から、可愛がってくださっていました。
「久々に会えるの、楽しみにしてきたんです。教室の方見てきますね~。」と去って行かれた。

うれしいな。
懐かしさと感謝の思いを噛みしめながら、Pカフェにいそしむ。
余談だけど、私はお金の計算が苦手である。
それがまた、極端に苦手なのだと今回改めて知った。
商品の代金を受け取っておつり渡すだけなのに、こうも時間かかるものかね・・・。
人が並ぶとさらに焦って間違えそうになる。
あと、元々わかってたことだけど、人の顔と名前が異常に覚えられない。
さすがに長い付き合いの人はいいけど、最近出会った方は名前が出て来ず、混乱と申し訳なさでいっぱいに。
ただ覚えられないだけじゃなく、顔の見分け自体がたぶん先天的に苦手と思われる。

PTA役員さんや、来場者さん、いろんな人と話をして楽しみながら、
自分の苦手な部分と向き合って、軽く落ち込む。

午後、朝会ったデイのスタッフさん達に廊下でばったり再会。
「お母さん、さっきそうちゃんに会ってきました。
 私を見つけて50メートルくらい向こうからバーッて走ってきてくれたんです。
 タッチしたりして・・・。2年も会ってなかったのに覚えてるんだーって、ほんとに嬉しくて。」
うるうる。私も一緒にうるうる。
「そのあと、先生が遠くから手を振って呼び戻されて、そしたらそうちゃん、すぐにそっちに帰って行ったんです。
 もう、私たちそれに感動しちゃって。すごい、そうちゃん戻れるんだ―って。
 前はそういう時戻れなかったから。こんなに成長したんだって思いました。」
泣く。

「小さい頃関わった子どもが、覚えていて駆け寄ってきてくれた」ことよりも、
「先生のところにちゃんと戻って行けた」ことに感動して泣いてくれる、支援者さん。
こんな方々にお世話になってきたから「今」があるのね、と思える。
そうちゃんの笑顔が今も失われないのは、偶然じゃない。積み重ねなんだ。
そんな風に考えたら、無我夢中で子育てしてた頃を思い出して胸が熱くなった。

今も時々、あきらめたくなるほどしんどいこともあるけど、頑張ろう。
10年後には、また違うそうちゃんが待っていてくれることを信じて。


コメントを投稿