レトロ カリフォルニア

レトロ カリフォルニア

1997年に渡米
南カリフォルニアはオレンジ郡で主人と二人暮しています。
毎週末、近くのスワップミートに出向くのが私たちの習慣。
そこで見つけてくる、古くて心にビビッとくる生活雑貨や小物、
食器などをコレクションしたり販売したりしています。

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開かずの扉、ならぬ開かずのティン缶。

これが2019年、初スワップミートにて私が初買いした物。

ティン缶
GODDAR’S ワックス
1950年代  
イギリス製

出所は3人の小さな子供をもつ、メキシコ移民のヴィクター&ダイアナのお店。

毎週、いったい何処から仕入れてくるのか私の好きなヴィンテージが数多くお店に並ぶ。

そんなお店で見つけたこちら。

アンティークが前面に押し出されたデザインにヨーロッパの香り溢れるこのティン缶。

イギリスからの輸入品のようだ。

一生懸命に蓋を引っ張る、開かない。

家具を磨くためのワックスが入っていたものだから、それがこびり付いているのか、または錆び付いてしまっているのか。

爪を引っ掛けて蓋を押し上げようと、ダイアナと一緒に奮闘するもビクともせず。

開かなかったら入れ物としてウチの商品にはならないか、と思いつつも心惹かれるものがあり連れ帰ることとなった。

それが、開いたの。

お家で旦那さんがこの開かずのティン缶と格闘してくれて。


そこには未だに使われた形跡のない、イギリスから出荷されたままの姿が。

油紙のようなフィルムが貼られていて、中にはワックスが透けて見える。

鼻にツンとくるワックスの刺激臭も健在だ。

缶の状態は決して良いものではないけれど、それがまた味わい深く渋い。

これが私の初商品。

初ヴィンテージ。


さて、2019。

始まりましたスワップミート。

そして明日は日本からヴィンテージショップさまがいらっしゃいます。

新規のお客さま、緊張です。

それでは皆さま、今年もよろしくお願い致します。


明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

ウォールデコ
木製
YORKRAFT INC.
1968年
高さ18㎝ × 幅30㎝ × 厚み2㎝

ねえ、皆さまご存知でした?

干支に亥があるのって日本だけだって。

一般にはね、「豚」年なんだって。

昨年最期のスワップミートで、まさかの出会いを果たしたこちらのブタさん壁飾り。


すぐに迎える事となる干支が描かれたヴィンテージにまさか巡り会えるとは。

しかも年末最期のスワップミートで。

勝手に良い運がやって来るかも、なんて期待しております。

さて皆さま、お正月どうお過ごしでしょうか。

全ての皆さまの1年が輝かしく喜びに満ち溢れた素敵な年になりますように。






「クリスマスどうだった?」

これがお決まりの挨拶となった今週のスワップミート。

ご先祖さまがポーランド移民、しかもあの杉原千畝氏にビザを発行してもらったから自分がここに生まれる事が出来たんだ、と以前話してくれたスコットとも例にもれずこのお決まりの挨拶。

そんな彼が言う。

良いクリスマスだったよ。夜中までは、ね。」


このスワップミートに、毎週土日出店している彼。

なんとクリスマス、25日も終わり深夜2時頃の事。

彼がいつも出店する為に商品を積み込んでいた車が泥棒に入られたのだ。

時間は画像の質が悪い防犯カメラから分かった。

だから分かった事は時間だけ。

一体どんな奴が犯人なのかは判断できない程の質の悪さ。

そして高値な商品だけをごっそりやられた。


「Badサンタだよ、全く。」

笑いながら言うユダヤ教徒のスコット、だけど私は知ってる。

彼がこの事をきっかけにもう出店を辞めようと考えていた事。

実は数日前、スコットと同じ倉庫を借りている私の旦那さんに出くわした彼が、そんな弱音を吐いていたと旦那さんから私は聞いていたの。

それがこの日、窓ガラスは割られ木が打ち付けてあるものの、旦那さんと2人でスコットの出店用の車が乗り入れているのを目の当たりにして心底安堵した。


「良かった!あのスコットが辞めるわけないよな!」

本当に安心した様子の旦那さん。

良かった、私もホッとした。

こんな事になろうとも、それでも逞しく前に進んでいくスコットの姿に、私も頑張らないと!と改めて思う。

この数年で、スコットみたくこの業界で商品を積み込んだ車に盗みに入られた知り合いはこれで4人目。

最近では、私達が勝手に兄のように慕う大先輩もやられた。

立ち直れないくらいの精神的ダメージを受けたのにもかかわらず、強靭的な回復力でまた前に進んでいく皆んな。

そんな風に私も強くありたいとおもう。


2018。

旦那さんと2人で駆け抜けた1年。

そして2019。

前進あるのみ。

それでは皆様、素晴らしい新年をお迎えください。





タイプライターと共に歩んできたインクリボン。

1892年から1960年代までの約70年間。

人々を楽しませてくれたのが、そのインクリボンが入って販売されていたティン缶。

スワップミートで見つける古い机の引き出しや工具箱の中からたまにひょっこり顔を出す。

ティン缶

タイプライターリボン

THE COLUMBIA CARBON CO.

1930年代-1940年代


そんなこちらがコロンビア カーボン社製インクリボンのティン缶。

双子の女の子がトレードマークみたい。

アール・デコのデザインも素敵でしょ。

インクリボンの販売側はね、使用した後小物入れとして使ってもらえる様にって、様々なデザインを施したんだって。

クレージーなインクリボンのティン缶コレクターが何人も存在するのが分かる気がする。

そんなデザイン豊富でコレクションするにはちょうど良い大きさのこのティン缶。

可愛らしいこちらも私の商品へ。

ティン缶

HARTZ MOUNTAIN PRODUCTS 

1940年代頃

カナリア用栄養補助食品


続いて先程のインクリボン缶と同じお店で見つけたこちらのティン缶。

鳥の絵が可愛らしいな、なんて手に取り一体何が入っていたのかと文章を読んでみてびっくり。

なんとね、こちらカナリアの歌声を良くする栄養剤なんだって。

1940年代、日本では戦時中か戦後の動乱期。

アメリカでは鳥を愛でる優雅なひと時があったなんて。

"ソング フード"、可愛らしいネーミングのこちらも私の商品へ。


少しの間ブログをお休みしていた間に季節も変わり、厚いジャケットに手袋そしてマフラーがとっくに必須アイテムに加わった。

この数ヶ月の間に、私たちのお店から日本に旅立った数々の商品たち。

それらが各ショップさまの店頭に並んでいたり、ホームページで紹介されているのをネット上で見させていただいて、心からこのヴィンテージの仕事に携れている幸せ、そして喜びを噛み締めています。

5灯式シャンデリア
1960年代頃

さて、来年日本に旅立つ予定が決まっているこちらのシャンデリア。

5灯式、そしてそのランプシェードを包み込むかの様なオルモルの装飾。

実はこちらね、全てバラバラになった状態で見つけたの。

シェードには飾りもはめられていなくて、シェードと本体も別々。

まず見つけたその本体を箱の中から引っ張り出し。

見回したら近くに丸いシェードが転がっててね、お店のおばちゃんが「これこれ、これもランプの一部よ」とオルモルパーツを別の所から持ってきた。

そしてお家に持ち帰って組み立ててみたらこんなに迫力のあるシャンデリアに。

ピアノスツール
1900年代前後

そして先ほどのシャンデリアと共に日本行きが決まっているこちらのピアノスツール。

1900年代前後の物と思われます。

時代を乗り越えてしか醸し出すことの出来ないこの木の色の渋さに温かさ。

ガラスのボールをがっちり掴んだアイアンのクロウフットがまた凛々しい。

この他にもまだまだ日本行きが決まっているものたちが倉庫でその出港を待っています。

日本のお店に並ばせていただけるのは来年の春前くらいかな。

素敵な日本のショップさまたちとお話しやご相談させていただいて、日々勉強させていただいています。


そんな旦那さんと私のスワップミート買い付けは、今も変わらず毎週末いつものこの開場。

今年ももう終わり。

去年の今日より、来年の今日が更に成長出来ていられるように。

それではあと僅かに残った今年を精一杯エンジョイしましょう!

クリスマスベルクリスマスツリーMerry Christmasクリスマスツリークリスマスベル
                       &
シャンパン門松Happy New Year門松ロゼワイン




















私たちの仕事は小売もするけど、主にアンティーク&ヴィンテージの卸売り。

日本のヴィンテージショップさまなどの業者さまに向けて、カタログ的なものもしています。


こんな感じにね、買い付けてきた物を簡単な写真で随時お見せしてるの。

この頃、考えなきゃいけない事がてんこ盛り。

ヴィンテージの仕事について。

それに伴ってブログやインスタグラムの方向性について、とか。


もちろん買い付けの為、週末のスワップミートに欠かさず行くのは相変わらず。

でもね、お客様のニーズに添えるよう、レトロカリフォルニア向けのシャビーで乙女なアイテムばかりを買い付けるだけでは無くなっているこの頃。

でもそれはそれでとても楽しく、勉強になり、ショップさまのカラーも其々全く違ってそれがまた面白い。


そんな訳で、私のブログ、レトロカリフォルニアなんですが...。

一応ね、毎週更新を心がけてずっとやってきたんです。

それをね、毎週更新しなきゃ、じゃなく。

買い付けした物全てを記事にする、ではなく。

アンティーク好きな皆さまと共感しあえる、そんな素敵な物が紹介出来る場にこのブログができたらな、と考えています。


そんな訳で

“Will be back soon”

上の写真ね、先週のスワップミートで見かけたあるお店の一角。

この小さなテーブルの上が、ここのお店の小さな子供達の商売スペース。

スライムってあるでしょ、色違いのそれを並べて売ってるの。

その子供たちがお菓子でも買いに行ったのか、商品全て片付けて、サンプルのスライム1つだけがテーブルの上に。

そしてダンボールに書き残した置き手紙。

"すぐ戻ります"

転がっちゃった店番のクマさんも、子供が書いたこの文字も、このシチュエーションが可愛いくてつい写真を撮っちゃった。

小さな子供にも芽生えている商売人としての意識。

さあ、私も頑張んなきゃ‼️