8/20
2019.08.20 Tuesday
私の足のケガが治りかけていることとか、欲しかったCDを案外安く買えたこととか、定期が切れるのを一日前に気付けたこととか、そういうどうでもいい話が、ほんとうに誰にとってもどうでもいいままで、それなら誰もいなくたって同じ事で、そういうとても当たり前なことは悲しかったり辛かったりするものじゃなくて当たり前のことで、だけどただ疑問に思うじゃないか。疑問に思って、それに、どうしたらいいのかなって思って。私さ、昨日さ、CDショップでね、とても安い値段で、あのね、ってだれかに話し出す瞬間のために人間に触る、触るから、笑って欲しいと思う。だれにだって笑って欲しいと思う。私はいったいどんなとき笑ったり泣いたりするだろう、私はいったい誰の話を聞くんだろう、誰かはいったいいつ泣いたり笑ったりするんだろう。とてもどうでもいい話をするときのために詐欺みたいな口調でどうでもよくない話をするなんてそんなのってないよ。ただどうでもいい話をだらだらすればいいじゃないか。いつも胡散臭く、暴力的にさえなれないで、間が抜けているのかな。それはきっと誰かにばかり期待して、誰かが笑うのを待つクジ引きで、当たれば嬉しくなるだけのプラスチックな、だけどいいからちょっと眠いから、今だけどうでもいい話をしよう。どうせ同じくらいにくだらないことで喜んだり悲しんだりしてるよ。ところで昨日おれはCDショップで七尾旅人のアルバムを買ってね、とても嬉しかった。