2020年09月13日 18:30
【Think rightを読みました】
Think right 誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法
この本の著者はスイスの作家にして実業家である、ラルフ・ドベリ氏。
氏曰く「せっかく築き上げた蓄財を、簡単に失わないようにするために、個人的なエピソードとともにリストにまとめ上げた【思考の落とし穴】」がもとになっているそうです。
もともとはご自身の投資に役立てるために使っていましたが、やがてその汎用性に気付いて、出版に踏み切ったのだとか。
表紙のサブタイトルにもあるように「誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法」を記した本です。
言い換えれば、意思決定の際に陥りやすい落とし穴を踏み抜かないためのヒント集、と言えるかも知れません。
著者はその手の思考のバグのようなものを「○○のワナ」と表現していて、この本ではなんと52ケースがリストアップされています。
目次から抜き出すと、
・フレーミングのワナ
・確証のワナ
・権威のワナ
・稀少性のワナ
・お返しの法則のワナ
・サンクコストのワナ
・予測の幻想のワナ
などなど、日常で、またはビジネス上で比較的出会うことの多い「選択の機会に潜むワナ」が上げられています。
たとえば「確証のワナ」というのは、新しい情報を自分の意見や信念に無理やり合わせて解釈する傾向のことを指します。
この「確証のワナ」の何が危険かと言うと、自分の考えと一致しない情報を見ないようにしてしまう危険を指しています。
何かをしようとした時に情報を集めることは多くの人が行う行動だと思いますが、そういった情報を集めている段階で、すでに自分のフィルターで反対意見を濾しとってしまっては意味が無いということなのでしょう。
情報を集めるときには自分と同意見のもの同様に、反対の意見も受け止めて十分に検討するべきであるという戒めです。
他にも、「わたしたちはポジティブなことよりもネガティブなことに反応する」「自分はうまく予測できるはずだと言う自己過信」など、言われたくないけど言われればたしかにアルかもしれないと思うようなケースが多々出てきます。
特別にすぐれた示唆があるというよりは、当たり前のことを当たり前に考え、受け止め、実行するためのケーススタディとして考えるといいのではないでしょうか。
おそらく、この本を読んだからといって、その後の人生が格段に上手く行くということは無いとおもいますけど、しっかり読み込んだ後ならば、ひどいトラブルに巻き込まれる前に回避するためのヒントは多数記されていると思います。
ただ、それをどう自分の人生に活かすのかは、その人次第なのでしょう。
できることなら、せっかく読んだ本なのですから、上手く活かして行きたいものですよね。
そして、この本でなんと言っても優れたところは、巻末に列記された資料の数々です。
何らかの資料を参照して書いた本は、このように巻末もしくは*印をつけて引用先を明記するのがルールとなっているわけですが、この本ではそれが52ケースごとに、それぞれ挙げられているのがすばらしい。
残念なことにぼくには読めない資料もありますが、邦訳されたものも少なくはありませんので、興味を持ったパートに関しては、さらに深く掘り下げて考察する機会を提供されているわけです。
探求熱心な方は、こちらも深堀りしてみると面白いかもしれません。
そんな感じ。
この本の著者はスイスの作家にして実業家である、ラルフ・ドベリ氏。
氏曰く「せっかく築き上げた蓄財を、簡単に失わないようにするために、個人的なエピソードとともにリストにまとめ上げた【思考の落とし穴】」がもとになっているそうです。
もともとはご自身の投資に役立てるために使っていましたが、やがてその汎用性に気付いて、出版に踏み切ったのだとか。
表紙のサブタイトルにもあるように「誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法」を記した本です。
言い換えれば、意思決定の際に陥りやすい落とし穴を踏み抜かないためのヒント集、と言えるかも知れません。
著者はその手の思考のバグのようなものを「○○のワナ」と表現していて、この本ではなんと52ケースがリストアップされています。
目次から抜き出すと、
・フレーミングのワナ
・確証のワナ
・権威のワナ
・稀少性のワナ
・お返しの法則のワナ
・サンクコストのワナ
・予測の幻想のワナ
などなど、日常で、またはビジネス上で比較的出会うことの多い「選択の機会に潜むワナ」が上げられています。
たとえば「確証のワナ」というのは、新しい情報を自分の意見や信念に無理やり合わせて解釈する傾向のことを指します。
この「確証のワナ」の何が危険かと言うと、自分の考えと一致しない情報を見ないようにしてしまう危険を指しています。
何かをしようとした時に情報を集めることは多くの人が行う行動だと思いますが、そういった情報を集めている段階で、すでに自分のフィルターで反対意見を濾しとってしまっては意味が無いということなのでしょう。
情報を集めるときには自分と同意見のもの同様に、反対の意見も受け止めて十分に検討するべきであるという戒めです。
他にも、「わたしたちはポジティブなことよりもネガティブなことに反応する」「自分はうまく予測できるはずだと言う自己過信」など、言われたくないけど言われればたしかにアルかもしれないと思うようなケースが多々出てきます。
特別にすぐれた示唆があるというよりは、当たり前のことを当たり前に考え、受け止め、実行するためのケーススタディとして考えるといいのではないでしょうか。
おそらく、この本を読んだからといって、その後の人生が格段に上手く行くということは無いとおもいますけど、しっかり読み込んだ後ならば、ひどいトラブルに巻き込まれる前に回避するためのヒントは多数記されていると思います。
ただ、それをどう自分の人生に活かすのかは、その人次第なのでしょう。
できることなら、せっかく読んだ本なのですから、上手く活かして行きたいものですよね。
そして、この本でなんと言っても優れたところは、巻末に列記された資料の数々です。
何らかの資料を参照して書いた本は、このように巻末もしくは*印をつけて引用先を明記するのがルールとなっているわけですが、この本ではそれが52ケースごとに、それぞれ挙げられているのがすばらしい。
残念なことにぼくには読めない資料もありますが、邦訳されたものも少なくはありませんので、興味を持ったパートに関しては、さらに深く掘り下げて考察する機会を提供されているわけです。
探求熱心な方は、こちらも深堀りしてみると面白いかもしれません。
そんな感じ。