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青空ーすべてはバランス

昆虫が減るとどうなる?part3昆虫は何を食べるの?

昆虫によって食べ物が違うことは知っているけど・・・、ちょっと確認しておきたい。

〇食べ物は昆虫の種類の違いにより大きく4つに分けられるけど、複雑で多様です。単純に分けられないことが分かりました。


1 動物食性:生きた他の昆虫等を食べる。カマキリ類、トンボ類など。


・カマキリの驚きの行為が衝撃的!びっくり!
学術誌に掲載された論文では、カマキリが鳥を食べたケースが、13カ国147例あるそうだ。 全部で12種のカマキリが24種の鳥を食べていて、中でもいちばん多いのはハチドリだったそうです。ハチドリは小さく蜂のように素早く動くけど・・・。多くの場合、カマキリはまず獲物の頭に穴を開け、その脳を食べている。おおっ!!!
知らなかったけど、カマキリは耳の機能もすごい!コウモリが接近してくる音を感知できるということだ。カマキリは飛んでいる最中に、コウモリが狩りに使う超音波をとらえることができる。コウモリを食べた例も報告されています。 
花びらや木の葉、幹、枝などに擬態してじっとしていて獲物を捕らえるカマキリもいる。同じカマキリでも様々です。
このように、昆虫は多様であることが分かります。

カマキリには驚かされてばかりですが、もう一つあります。

共食いです。コオロギなどもエサがなくなり限界状態には共食いしますが。カマキリも同じです。でも、オオカマキリは交尾中にメスがオスを食べてしまう例が報告されているのです。その割合は1割から2割程度だそうですが、衝撃的です。
なるほど~

雄を食べた雌は通常の2倍の数の卵を産むという。子孫を多く残すことに全精力を傾けるということですね。でもオスは死んでしまうと交尾ができないからリスクがあるんじゃないかと思うけど。自分が食べられて、自分のDNAが通常の2倍残されるなら、この先自然界では何があるか分からない中すぐに死ぬかもしれないリスクよりも確実かもしれない。より元気なより多くの子孫を残すための本能が昆虫には備わっているのかもしれない。

・寄生バエ、寄生バチなどは幼虫が植物に寄生したり、他の昆虫の体内で
寄生する。映画のエイリアンみたいだ!寄生された昆虫は幼虫が成虫になる頃には死んでしまう。

2 植物食性・・・生きた植物を食べるもの。
葉を食べるチョウやガ類の幼虫。
木の材部を食べるカミキリムシ類やキクイムシ類の幼虫。
葉や果実の汁を吸うカメムシ類やウンカ・ヨコバイ類。
この植物を餌とする昆虫がもっとも種類が多く、重要な農作物の害虫のほとんどが含まれる。名前が付けられている生物種の1/4以上にもなる。餌とする植物への適応が昆虫の多様化を促進したと考えられているようです。 
餌の植物が異なることで生殖隔離が生じることを意味している。多種多様の昆虫が餌とする植物を変えるような進化をして、ちゃんと住み分けをして、昆虫の種の分化を促して多様化の原動力になった!という可能性を意味しているようです。
種が集約されていくと、ある何かの変化でその種すべてが絶滅の危機を迎えると、他の種の種類が少ないということになれば、それらへの絶滅の影響が計り知れなく高まる。多様化は本当に大切なんだなぁ!と考えさせられる。

3 腐食性
動植物の死体や腐敗物、排泄物を食べるもの。動物の糞を食べる食糞性のコガネムシ科の食糞類、コブスジコガネ科とセンチコガネ科などの500種以上。このような昆虫類は自然界を掃除してくれる分解者として重要な役割を担ってくれています。身近には腐肉や腐植を食べるハエ類の幼虫がいます。

4雑食性
上記の(1)~(3)のうち食べ物が2つ以上にわたるもの。とされている。
ゴキブリ類、アリ類、コオロギ類など。 

〇線引きが難しい昆虫もいる。
ノミは動物の体表に寄生する。成虫はオス・メスに関係なく動物の血液を吸う。ノミの幼虫は、ノミの成虫の糞(血液の消化物)や人やペットの食べこぼし、フケなどを食べる。 
蚊はどうか?幼虫であるボウフラ(メダカの大好物)は小さな微生物(プランクトン)や生物の死骸や排泄物等を食べて成長し、成虫では花の蜜を好むが、草花の葉の水分を吸って生きのびる。蚊イコール吸血!と連想するが、実は交尾をしたメスのみが血を吸う。産卵に必要な栄養を確保するためです。子孫を残すため必死に血を求める。血液5mmgくらいで卵を何百と産み、また血を吸い数回それを繰り返すようです。あまりに夢中になって必死で吸うと、せっかくの複眼も役に立たず、人間がかゆい!と感じてパチンと叩くとあえなく死んでしまう。

〇食べ物の違いにより昆虫の口の形が変ってくる。
・食物を噛み砕くためのペンチ状の咀嚼(そしゃく)口式の昆虫。
バッタ・コウチュウ・ハチ類など
・食物を吸い取るためのストロー状の吸汁口式の昆虫。
カメムシ・ヨコバイ・チョウ・ガ・ハエ類など
 
餌が動物か植物か、生体か死体かなどにより違うし、状況によっても口器の形は変化します。ストロー状、針状、ブラシ状、やすり状、はさみ状・ペンチ状、それらの合体したタイプなど、うまくそれぞれの食事にあわせた進化がなされています。


参考
公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会
京都府立大学
ナショジオ

カマキリ写真はクリエイター
KI-TSUさんによる写真ACからの写真

カブトムシはおもちゃです

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