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青空ーすべてはバランス

昆虫が減るとどうなる?part5世界の農薬規制の動きーおわり

世界では農薬への規制が厳しくなっています。日本でも平成30年6月15日に農薬取締法(昭和二十三年法律第八十二号)の一部が改正され、平成30年12月1日から一部施行されていましたが、第2段として、令和2年4月1日から、農薬使用者や動植物に対する影響評価の充実等に関する改正規定が施行されます。

「使用に際して講ずべき被害防止方法」を登録事項に追加するとともに、農薬容器等への表示が義務づけられました。
この表示により、農薬の使用者は安全に適正に使いなさい!というものです。蜜蜂に対する影響に対する表示が追加され「生活環境動植物」に関する責務として幅広く生物への影響に注意して使用せよ!という。


欧州連合(EU)では、ネオニコチノイドと呼ばれる農薬のうち、クロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサムを主成分とする薬剤(以下「対象薬剤」という)について、すべての作物への使用をすでに禁止している。米国でも環境保護局(EPA)が指定した農薬について、空中散布などによる安全性の再評価が終わるまで承認していない。


日本はいまだに農薬自体は規制されていません。規制する気持ちもないようです。法律の改正により農薬のメーカーは、農薬を使う人や生態系内にある動植物にどんな影響を与えるかを調べる必要があるけど、今から?スピード感がまるでない。企業が大変なのは分かるけど、それでいいの?

ネオニコチノイドとは?
ニコチンに似た化学構造を有する各種薬剤の総称で、根から吸収され植物全体に浸透する特性から、種子にコーティングしたり、種子をまく溝の中に散布したりします。さらには空中や地上散布などの方法でも使用されています。害虫に直接散布するあるいは葉面散布する農薬と比べ、効果に持続性があり散布回数が減らせるなどの利点から、1990年代から世界で広く使用されてきました。
アセタミプリド、イミダプロクリド、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラムの7種類の薬剤これに作用がよく似たフィプロニルを加え、ネオニコチノイド系農薬と呼ばれています。
EUが禁止したのは、クロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサムを主成分とする薬剤です。 

何故世界で禁止の動きがあるのか?
蜂の大量減少とハチミツからの農薬の検出もありますが、ネオニコチノイド系農薬が妊娠中の母親から胎児に移行することを裏づける研究が発表されたことも理由としてあります。神経毒性があり、人や動物の神経細胞にあるニコチン性アセチルコリン受容体に結びついて正常な神経伝達を乱すことが考えられています。つまり、発達期である胎児期・新生児期の毒性影響が懸念されているためです。 
EUではこの可能性を公式に発表しています。
ADHD(注意欠陥・多動性障害)や自閉症との関連性も懸念されています。

プラスチックの問題、昆虫減少の問題、農薬の問題。地球温暖化の問題、世界は様々な問題に直面していますね。
EUもこれらの農薬を大量に使ってましたが、素早く軌道修正しています。多くの国の共同体なのに動きが俊敏ですね。

日本は利便性を追求しすぎると自分の首を絞めることになる。過剰な利便性は必要ない。いい食感?いい香り?絶妙な旨味?うそ?ごまかし?そんなものより、多くの生命がともに生きていける地球になるようみんなで頑張りたいものです。
知足の精神でいきたいものです。

ーおわりー
写真のカブトムシはおもちゃです
ミツバチのイラストレーターは
acworksさんによるイラストACからのイラストです

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