もう1カ月前になりますが、ハロコン名古屋(8・29、Bパターン)の感想をば。
ハロプロの現場は2月の金澤ソロライブ以来実に半年ぶりである。こんな時世とゆーことで、なんと全曲ソロ、非ハロプロのJPOPのナンバーをカバーすることと相成りました。

最初にこのハロコンのコンセプトを聞いたときはピンと来なかったけど、いざ中野で幕開いてみると評判よさそうじゃん?とゆーことで、とりあえずBパターン1点狙いでゲット。理由は簡単で推しや歌ウマが一番多いとみたからです(生田・金澤・山岸・森戸・上國料・佐々木・高木・佐藤)。

ただちょっと後悔もありまして、
曲、全部予習しとけ。
60年代から現代までジャンルもアーティストも様々だから、とりあえず公表されたナンバーを一通り聴くだけで、楽しめる度合が100%から150%200%と上がるだろう。
セトリのうち真面目に聴いたことある曲が半分強くらいしかなかったので、そこが個人的失敗。好きなメンバーが好きな曲歌ってくれれば当然テンション上がるが、そうとは限らない。

司会は茉麻ちゃんで、最初は全員で「川の流れのように」で開演。以下、3人ごとにパート分けされて歌っていく。
小野(見上げてごらん夜の星を):おみずによる昭和史に残る名曲から始まる。彼女も昭和的というか素朴なアイドル性を持っているので、とても相性がよい。
佐藤(僕は君に恋をする):平井堅の曲を絞り出すように歌う。まーちゃんは「陶酔型」なのかな。自分自身も観客もその表現する世界に引き込んでいく力がある。なぜあれだけ同業のアイドルやアーティストまで一度ハマると抜けられないのかの一端が見えた。
佐々木(三日月):莉佳子が歌うのは絢香の代表曲。莉佳子がまとうアーバンな雰囲気にマッチして目にも耳にも優しい。

金澤(リバーサイドホテル):優勝その1。リバーサイドホテルのイントロかかって客席が赤く染まった瞬間ホールの空気一変しましたわ。彼女の艶っぽいボーカルで聴かせますね。メンバーカラー赤だし、日本一ラテンが似合うアイドルだ貴女は。Juice卒業しても高橋真梨子やちあきなおみ的シンガー路線すら可能性あるのでは?
山岸(スローモーション):似合ってる。淡々と物憂げに歌う表情が楽曲にマッチしていた。可愛いのにどことなく垢ぬけないとこも80年代アイドルじみている。しかしダンスも歌もできるりこりこなのだ。
稲場(Time goes by):オシャレなまなかんだ、という第一印象。すごく難なく歌っちゃいましたね。あざといだけじゃなく何でもこなせる稲場プロの安定感。

森戸(PRIDE):あら、意外と合わない…ギターが効果的で明るめのPRIDEだったが、ちぃちゃんて可愛い顔して声低いから、意外と似合う歌がむつかしいのかも。衣装の白ノースリーブに黒ロングは格好よかった。
前田(楓):スピッツの楓を歌う前ここちゃん。なのだが…ソロの声色が花組の柚香光くんそっくり。原曲男性ボーカルだし。元々顔が似てるなと思ってたが、歌まで似て聴こえるとは。
島倉(夢をあきらめないで):優勝その2。80年代から飛び出てきたようなハイクオリティだ。りか様の80年代リスペクトが炸裂した。歌い出しからパワフルで伸びやかで明朗なボーカル正統派アイドルを体現していた(ただY字路の途中のMVみたいなぶっとい縦縞衣装は微妙…)。

小野田(ただ泣きたくなるの):つばきでは年下キャラの可愛いさおりん。ミポリンのこの曲でもキャピキャピに可愛く演じておりました。でもちょっと高音が怪しかった。
北川(やさしさで溢れるように):すでに歌唱は即戦力レベルだ。原曲のようなパワフルさには欠けるが丁寧で、何よりルックスも含めて「品」があるのでそこを大切にしていってほしい。
それと、ほっそりした腕に2年目らしいフレッシュさを感じ、これがライブ経験重ねるにつれ先輩のように筋骨たくましくなっていくのかしらと思ったり。おんちゃんのような品があるハロメンって貴重だし、どんどんメディアに出していただきたい。
里吉(セーラー服と機関銃):上手くはないが素朴な昭和レトロ感を醸し出す。目力の強さも本家の薬師丸さんに通じるかも。科捜研の女のイメージがあるせいも?(言うてこのドラマ始まったの平成ですが)。

平井(366日):彼女らしくボーイッシュな衣装。原曲はHYさんであり、普通に低音を響かせて聴かせてくる。彼女のようにダンスメンでも歌唱力を見せつけることがあるのがハロプロだ。
上國料(たしかなこと):かみこの濃い美貌に曲の圧が負けた。バラードですからね…さらりとこなしてしまったので印象がどうも。やはり貴女はアイドルが似合うよ。ソロフェスのロマモーのように。
野中(TOMORROW):ちぇるは流石の安定感。普段娘。にいると小田ちゃんやまーちゃんがいるから埋もれてしまうのだが、彼女の声も今のグループのユニゾンに欠かせないんですよね。声も特徴あるし。個人イベント以外でこうやってソロで歌える機会があったのは貴重だ。

伊勢(ひこうき雲):優勝3.ゆるふわなルックスからの表現力というギャップが魅力なれらたんです。広い音域から繰り出す表現力の幅が凄い。原曲ゆーみんですよ?only you合格組なだけあるしこの原石を見抜いたアップフロントも流石。
高木(Everything):優勝その4。言うことない歌姫ぶり。そのまま音源化してくれ。かなとも同様、総スパンのスカートがゴージャスでした。
生田(赤い風船):紗友希の後、しかも大トリという重圧を負わされたえりぽんです。赤いイヤホンではなく赤い風船。歌はまあ、紗友希と比べるのは酷だけど本家(浅田美代子)だってまあ…だし。王道アイドルの可愛いえりぽんとして歌ってくれたのでよし。衣装の帽子も可愛いし、髪の先端を赤く染めてたのもこだわりを見てとった。

最後は最終パートの3人(伊勢・高木・生田)のトークと礼で終演。幕が下りる前にもっぺん全員集合してくれるとなおよかったが。

優勝!と思ったのは金澤・島倉・伊勢・高木の4人。やはりもともと実力面の評価が高かった方々であり、他のメンバーもそれぞれに考えてソロで魅せていた。

ソロで魅せる!というコンセプトは大いにありだし、いつものコンサートでは披露しきれなかったハロプロ曲もゴマンとあるわけで(娘。初期のアルバム曲とかタンポポ1期とかね)、このバラードカバーやソロフェス的なものを客入れてやるのは大歓迎。ただもっと「華やかに」やってほしいということ。時節柄難しかったのかもしれないが、「歌ってちょっとトークしてハケるだけ」ではさすがに。秋のハロコンは埼玉三郷を押さえてあります。今回見れなかったメンバー中心に取ってみたけど、次はどんなコンサートになりますやら。