あらためて、よいロレックスとはなんぞや。
価格はどうでもよいとしたらどうであろうか。
ポールニューマンだの、ジェームスボンドだの、最初期イナズマミルガウスだの、パケット全面ダイヤのデイデイトだの、トリプルカレンダーのやつ
だの、バブルバックの金無垢ユニークダイヤルだの、言ったらきりがない。
でもどうであろうか。
多くのコレクターは自宅で愛でるだけで呑み会などにはハメてこないだろう。
また多くは所有欲が満たされてすぐに売却してしまうのがおちだ。
よく時計雑誌で個人コレクターがどこからともなくやってきて、時計のウンチクをたれる。
ソロ活動のコレクターは以前にもまして減ってはいるが、変態だ。
これが、ロレヲタなら厄介なヤツだろう。
私は正規店でひと月おきにゴールドロレックスを発注しているが入荷は困難になってきている。
また、4桁、5桁の中古ロレックスは所有歴があるので、このような価格では絶対に買わない。
諸君もそうだろう。
そんな中で、私がいま〝ダサカッコイイ〟ロレックスを1つだけ上げるとすれば、
デイトジャスト、中でもレアなのがバークかポリッシュのベゼルのやつだ。
パークもいいのだが、仕事にハメると恐ろしくニンマリとするのはポリッシュの方だ。
いま私は金無垢のデイトジャストを話している。
ここでステンレススティールモデルを頭に浮かんだ諸君はここから先は読まないでよろしい。
〝バークかポリッシュのベゼル〟と言っただけで金無垢を連想していただかないとロレの修行が足りない。
バークはエンジンターンドのような16248がグッドだが、〝ダサカッコイイ〟というにはまだまだ若すぎやしないか。
答えは1600/8である。
これのよい個体は当時から非常に少なかったが、最近またブームになっているようだ。
ぜひオリジナルのダイヤル、できればミラーブラックでハメていただきたい。
革ベルトでもよいが、それならばメーカー純正革ベルトに無垢の尾錠は外せない。
メッキの尾錠だと非常にバランスが悪くなることは言わずもがなである。
私は10年ハメてきた。ハメにハメ続けてきた。
ここまでハメてきて売らなかったのだから一生モノのロレックスと言っていい。
最近ロレックスのメンテナンスが必要に感じるのだけれど。