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 秋も深まり紅葉黄葉もきれいに色付いてきました。天候も良く気分のいい時期です。久しぶりに栗を食しました。ホクホクしていて美味しいものですね、忘れていました。幼い頃、近所の栗林で栗拾いをした記憶が蘇って来て思わず微笑みが広がりました。食と音と匂いは記憶と密接に繋がっていますね。しかし肝心のあの人の記憶が微かになって来てしまった。最近何とか思い出そうと脳をフル回転させているのだが、あの人と何を食べたかの記憶がない。匂いも思いつかない。音と言えば中島みゆきさんのその当時のアルバムの音だが、共通の想い歌だったかはわからない。う~ん、だんだんと時間の彼方に霞んでゆく記憶。仕方のないことなのかも知れないが寂しいものだ。人生も紅葉の時期に差し掛かって来たという事だろう・・・


 鹿島アントラーズは、今日川崎フロンターレ戦ですが選手の一人が新型コロナウイルスの陽性の疑いがあるとのことで今現在、試合開催の可否は判らないとのアナウンスがありました。とうとう鹿島にも来てしまいました。これ以上の感染拡大がおきませんように・・・



「サーモン・ダンス」
「まだ遠い まだ遠い まだ遠いあの国まで たくさんの魂が待っている 見つからない 見つからない 見つからない転轍機 この線路を切り替える為に」
サーモンは生まれた川に必ず戻ってくるという。わたしたちは生まれた場所に戻ってこれるだろうかドラマや映画では美しく生まれた場所に帰る姿が描かれる。そんなに美しく戻れるだろうか?ここにもネガティブな思考が入ってくるわたしである。鮭になりたい
「なぜ遠い なぜ遠い なぜ遠いあの川音 たくさんの魂が待っている」
遠いんだろうな。何故にそんなに遠いのか。生まれた川を選択するのは難しい。レールをはずれると他のレールへと移動するには多大な労力と運が必要だ。転轍機があって簡単に線路を切り替えられたなら、きっと生まれた川へと帰るのも簡単だろうか?
「生きて泳げ 涙は後ろへ流せ 向かい潮の彼方の国で 生まれ直せ」
泣きたいことは多々あるけれど、涙を流しながらも生きて行けば生まれた川へと戻ることも可能かも知れない。生まれた川で命尽きるサーモンのように・・・




鉄の竜騎兵: 新兵選抜試験、開始 (ハヤカワ文庫 SF フ 22-1)
リチャード・フォックス
早川書房
2020-04-16

遠い未来、異星人に襲撃された地球。軍隊に入隊した若者が新兵訓練で成長してゆく姿を・・・完全にハインラインの「宇宙の戦士」だね。アメリカは好きだねこういうの。何作読んだかいい加減飽きて来たかな・・・


木鶏 新・軍鶏侍 (祥伝社文庫)
野口卓
祥伝社
2020-03-13

南国園瀬藩の伝説の剣士岩倉源太夫。軍鶏の戦いから編み出された秘剣「蹴殺し」を持つ。軍鶏侍ともいわれる大きすぎる父を持つ幸司は懸命に道場での稽古に励む。木鶏たり得るか?何事にも動じない心は養われるのか・・・


元服した幸司は三太夫となり父の想像以上に成長の度合いを増してゆく。真の友を得、好敵手を得さらに成長してゆく。親から子へと承継のときは近づいてゆく・・・


鉄の絆 (若鷹武芸帖)
岡本 さとる
光文社
2020-11-10

公儀武芸帖編纂所頭取の新宮鷹之介は、「日光奉行所の武芸について検分して参れ」との将軍家斉の命で日光へと旅立つ。帰路に立ち寄った村で見つけた鉄砲名人。元武士で悲しい過去を持っていた。鷹之介のお節介が始まる・・・



北町奉行所定廻り同心の夏木慎吾。袖の下も貰わぬ固い性格。貧乏同心の心意気に感じて様々な人が手助けをしてくれる。事件だ、深川の長屋で人殺しが発生し風邪を押して出かけるが・・・人情噺。



鹿取寒九郎は故郷津軽で祖父谺仙之介を探す。刺客が続々と津軽入りしている中で寒九郎は祖父に会い封印された谺一刀流を解くことはできるのか?そして仙之介が秘剣を封印した謎とは・・・



相変わらずに他人の用事で忙しい赤目小藤次。家族同然の飾り職人圭三郎の独立の手伝いをしていたかと思えば、盗人の子次郎の想いを叶えるべく幕府高官に挑む・・・定番の面白さ。