ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

第2波がひたひた

2020-05-30 11:57:29 | 日記
ほら、言わんこっちゃない。そのニュースを見たとき、私は思わず膝を打ったが、「やった!」という快哉の気持ちからは程遠かった。私が目にした情報は、きのう私が予想した通りだったが、その内実はどうしようもなく悪い知らせだった。

「北九州市では29日、新たに26人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、北九州市で感染が確認されたのは7日連続で合わせて69人となりました。市は、新たに市内の特別養護老人ホームで集団感染が発生したとしていて、こうした感染者の集団ごとに濃厚接触者の特定と検査を徹底し、感染の拡大を防ぎたい考えです。」
(NHKNEWSWEB5月30日配信)

北九州市を襲ったコロナの「第2波」は、案の定、老人介護施設にまで魔手を伸ばしてきたというのである。私の「リハビリ・デイサへの6月復帰」の計画を、がつんと打ち砕くような事態の展開である。

コロナの「第2波」、あるいはその兆候は、北九州市だけではない。東京でも、きのうは新規のコロナ感染者は22名だったことが分かり、再び増加傾向の推移が不気味な予兆を投げかけている。

「東北大学災害科学国際研究所の児玉栄一教授(災害感染症学)は、緊急事態宣言の解除を判断した時点に比べて『危険度が上がっているのは確かだ』とみる。院内クラスターは『病院内で流行が終息することが多い。ただ、病院以外の施設で見つかったら注意しなければならない』という。」
(zakzak5月29日配信《東京、北九州“第2波クラスター”で「自粛」逆戻りも!? 専門家「解除時より危険度が上がっている」》)

納得できないのは、このような状況にもかかわらず、小池東京都知事が「ステップ2」への移行を表明したことである。

「(小池知事は)週明けの6月1日から休業要請などの緩和の段階を現在の『ステップ1』から次の『ステップ2』に進め、緩和の対象を広げることを表明しました。
『ステップ2』に進むと、学習塾、劇場や映画館、スポーツジム、それに、百貨店などの小売店も再開できるようになります。」
(NHKNEWSWEB5月29日配信)

コロナ感染の拡大防止か、都民経済の衰退防止かーー。この二者択一の問いを前に、小池知事は後者、都民経済の衰退防止を選んだのだろう。当然、前者、コロナ感染の拡大防止という課題はシカトされる。

政治の世界はしょせん結果がすべてである。小池知事のこの判断は、一体どういう結果を生み出すのか。私は一抹の不安と、悪い予感を拭うことができない。
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