人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

紀尾井ホール室内管弦楽団によるアンサンブル6「音楽の冗談~少年モーツアルトから壮年モーツアルトへ」を聴く ~ モーツアルトの誕生日=1月27日にちなんで

2020年01月28日 07時49分21秒 | 日記

28日(火)。わが家に来てから今日で1946日目を迎え、トランプ米大統領のウクライナ疑惑を巡り、ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)が近く出版する著作で、トランプ氏がウクライナ向けの軍事支援再開の条件にバイデン前副大統領の不正疑惑に関する調査をあげたと記していることが明らかになった というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     トランプは閣僚が気に入らないといすぐにクビにするから 後でしっぺ返しに遭う

     

         

 

昨日は寒かったので、夕食は「昆布だし鍋」にしました 材料は鶏もも肉、タラ、白菜、シメジ、シイタケ、長ネギ、豆腐、昆布だし鍋の素「極鍋」です。とても美味しかったです

 

     

 

         

 

昨夕、紀尾井ホールで紀尾井ホール室内管弦楽団によるアンサンブル6「音楽の冗談~少年モーツアルトから壮年モーツアルトへ」を聴きました オール・モーツアルト・プログラムで、①交響曲ヘ長調K.19a、②交響曲ト長調K.45a「旧ランバッハ」、③交響曲ニ長調K.32「カリマティアス・ムジクム」、④6つのコントラダンスK.462、⑤2つのメヌエットとコントルダンスK.463、⑥音楽の冗談K.522です 演奏はヴァイオリン=影山裕子、鎌田泉(日本フィル・ゲスト コンマス)、寺岡有紀子、戸原直(藝大フィル・コンマス)、山本千鶴(東京シンフォニエッタ・コンマス)、ヴィオラ=中村智香子、森口恭子(読響)、チェロ=丸山泰雄、コントラバス=池松宏(都響・首席)、オーボエ=広田智之(都響・首席)、森枝繭子、ファゴット=水谷上総(N響・首席)、ホルン=丸山勉(日本フィル・客員首席)、和田博史(都響)、チェンバロ=長久真実子(客演)です

 

     

 

プログラム前半はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756.1.27-1791.12.5)の35年の生涯のうち、9歳から13歳頃に作曲された3つの交響曲が、後半は20代後半と壮年期に作曲された3つの作品が演奏されます

最初はフル・メンバーの登場です 指揮者を置かないオケのリード役、第1ヴァイオリンは藝大フィルハーモニア管弦楽団のコンマス・戸原直が務めます 女性陣は色とりどりの衣装が鮮やかです

1曲目は交響曲ヘ長調K.19aです この曲は1765年(9歳)の作品と言われています。第1楽章「アレグロ・アッサイ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「プレスト」の3楽章から成ります

戸原の合図で第1楽章に入ります。第1印象は、演奏の素晴らしさに加えて音が良く響くホールだな、ということです これまで何回かこのホールで聴きましたが、あらためてそのことを感じました 弦楽器と管楽器の音のブレンドが円熟したウィスキーのようです 特に素晴らしいと思ったのは、戸原直のヴァイオリンとヴィオラの中村智香子、森口恭子の二人、そしてオーボエの広田智之、森枝繭子の二人です とても楽しい演奏でした

2曲目は交響曲ト長調K.45a「旧ランバッハ」です この曲は1923年にオーストリアの高地ランバッハの修道院でパート譜が発見されました これには「1769年1月4日。作曲者寄贈」と記入されているとのことで、13歳の時の作品ということになります 第1楽章「アレグロ・マエストーソ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「プレスト」の3楽章から成ります この曲でも管楽器と弦楽器のアンサンブルが見事です

3曲目は交響曲ニ長調K.32「カリマティアス・ムジクム」です これは「寄せ集めの音楽」という意味です。1766年(10歳)にオランダのデン・ハーグ滞在時に作曲されました 管弦楽のための18の短い楽章から成ります。この日は18楽章のうち4つの楽章を抜き出して交響曲として演奏しました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「パストレッラ」、第4楽章「アレグロ」です 思ったより個々の楽章が短く、あっという間に終わってしまいました

以上の3曲はコンサートで取り上げられる機会がほとんどないので、貴重な体験でした CDは持っていますが、やっぱり生演奏で聴くと格別です

 

     

 

プログラム後半の1曲目は「6つのコントラダンスK.462」です この曲は1784年1月(28歳)に作曲されたと考えれています。続けて演奏される「2つのメヌエットとコントルダンスK.463」は1783年末から1784年初頭に作曲されたと考えられています この2曲ではヴィオラの二人が外れます。この曲でもオーボエが素晴らしい演奏を展開していました

最後の曲は「音楽の冗談K.522」です この曲は1787年(31歳)に作曲されました モーツアルト自ら「音楽の冗談」と名付けたこの曲は、下手な作曲家や演奏家を真似して酷いフレーズを入れたり、音程を外して演奏させたりして、聴き手を笑わせるような内容になっています この曲ではオーボエが外れます。第1楽章「アレグロ」、第2楽章「メヌエット」、第3楽章「アダージョ・カンタービレ」、第4楽章「プレスト」の4楽章から成ります

戸原のリードで第1楽章に入りますが、武骨なメロディーが延々と続きます 第2楽章では肝心の主部でホルンが調子っぱずれの音を出し、弦楽奏者から白い目で見られます 第3楽章では第1ヴァイオリンが装飾付きのメロディーを奏でます 中盤で戸原がおもむろに立ち上がってステージ中央に行き、そこでカデンツァを演奏するのですが、最後に到達する高音域で調子っぱずれの音を出します そして、チェロ奏者に説得されて自席に戻ります 第4楽章は途中でフーガが演奏されますが、締まりがなく同じメロディーが繰り返されます トドメはフィナーレです。各奏者がまったく異なる調の和音を大きな音で出し、ハチャメチャな響きの中で曲が終わります

さて、この曲を演奏するにあたって重要なことがあります それは、曲のタイトルは「冗談音楽」ですが、真面目に演奏することです 音を外して笑いを取ると言っても、演奏者は楽譜通りに演奏しているのです 演奏する側が真面目にやればやるほど音楽は面白くなるのです 笑いながら演奏していたら聴衆はシラケます これは喜劇的なオペラでもそうです。歌手側が真面目に歌い演じるほど喜劇性が高まります そういう意味で、この日の演奏は真面目で冗談が通じました

演奏終了後、戸原氏が「今日は雪が降るかもしれない天候の中、ようこそおいでくださいました アンコールに交響曲ニ長調K.32『カリマティアス・ムジクム』のうち第6曲目の『アレグレット』を演奏します」とアナウンスし、演奏に入りました そして、満場の拍手の中、コンサートが終了しました。外は雨でした

モーツアルトの誕生日の1月27日に、滅多に聴けない彼の曲が聴けたのでラッキーでした

ところで、予習するため「音楽の冗談」のCDを探したのですが、とうとう発見できませんでした 所有する4000枚のCDのうち約700枚がモーツアルトですが、ジャンル別に並べてあるつもりなのに、たったの1枚が見つかりませんでした あるいは、もともと持っていなかったのだろうか・・・・冗談だろう

 

     

 

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