人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ブロムシュテット ✕ ステュルフェルト ✕ N響 でステンハマル「ピアノ協奏曲 第2番」、ブラームス「交響曲 第3番」を聴く / 東京春祭「マクベス」 & 「プッチーニ 3部作」のチケットを取る

2019年11月18日 07時16分56秒 | 日記

18日(月)。わが家に来てから今日で1876日目を迎え、合成麻薬MDMIを自宅で所持していたとして麻薬取締法違反の疑いで逮捕された沼尻エリカ容疑者が、2020年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」に出演予定だったが、NHK広報局は「事実関係を確認中で、大河ドラマについては今後の対応を検討中」としている というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                大河ドラマじゃなくて 大麻ドラマだったら そのまんま出演続行間違いなしだよね

     

         

 

昨日、NHKホールでN響11月A定期演奏会を聴きました プログラムは①ステンハマル「ピアノ協奏曲 第2番 ニ短調 作品23」、②ブラームス「交響曲 第3番 ヘ長調 作品90」です 演奏は①のピアノ独奏=マルティン・スティルフェルト、指揮=N響桂冠名誉指揮者ヘルベルト・ブロムシュテットです

なお、1曲目は当初ピーター・ゼルキンがレーガー「ピアノ協奏曲へ短調」を弾く予定でしたが、健康上の理由で降板したため、曲目とソリストが変更になりました

 

     

 

オケは左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対向配置を取ります。コンマスは、マロこと篠崎史紀です

1曲目はステンハマル「ピアノ協奏曲 第2番 ニ短調 作品23」です   この曲はスウェーデンの作曲家ウィルヘルム・ステンハマル(1871-1927)が1904年から07年にかけて作曲した作品です  第1楽章「モデラート~アレグロ・モルト・エネルジコ」、第2楽章「モルト・ヴィヴァーチェ」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「テンポ・モデラート」の4楽章から成ります

ピアノ独奏のステュルフェルトは1979年スウェーデン生まれ。ストックホルム王立音楽院とロンドンのギルバート音楽演劇学校で学んだ40歳の油の乗り切ったピアニストです。ピアニストを伴ってステージに登場したブロムシュテットは、1年前に定期公演を聴いた時より足の運びがスムーズで、とても92歳とは思えない矍鑠たる姿勢が印象に残ります

安田和信氏によるプログラム・ノートによると、「この曲はブラームスをモデルにした特徴がある」とのことですが、演奏を聴く限り、それは二人とも「ピアノ協奏曲」を2曲書いていて、調性と楽章構成が同じという共通点しかないように思えます。曲想はどうかと言えば、第1楽章、第2楽章はブラームスというよりはサン・サーンスに似たところがあると思いました。ブラームスと異なる点は全楽章が切れ目なく続けて演奏されることです

初めて耳にする曲ということもあって、その良さを理解するまでには至りませんでした 別の言葉に置き換えると、どこが良いのかさっぱり分かりませんでした 勉強不足を反省しています

ステュルフェルトはアンコールに、ブラームス「幻想曲集作品116」から第4曲「間奏曲」を叙情的に演奏、満場の拍手を浴びました やっぱり、ブラームスの方が良いな、と率直に思いました

 

     


プログラム後半はブラームス「交響曲 第3番 ヘ長調 作品90」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1883年に作曲、同年ウィーンで初演されました 第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「ポコ・アレグレット」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります

ブロムシュテットは指揮台に青い表紙の小さなスコア・ブックを載せていますが、演奏中それをめくることはありません   同じ暗譜でも、作曲家に対する敬意を表しているのだと思います。優れた指揮者は必ずこのような態度を取ります

演奏を聴いて、一番印象に残ったのは第2楽章「アンダンテ」です。ゆったりしたテンポによる演奏を聴いて、92歳のブロムシュテットが到達した枯淡の境地を垣間見る思いがしました 私がちょっと驚いたのは、第2楽章、第3楽章、第4楽章を、間を置かず続けて演奏したことです これはブラームスの指示にはないと思われるので、ブロムシュテット独特の解釈によるものだと思いますが、その意図は不明です

第4楽章は、オケのメンバーが、それまで抑えていた感情を一気に爆発させたような熱演を見せ、ブロムシュテットの要請に応えました

演奏全体を通じて感じたのは、N響の楽員のブロムシュテットに対するリスペクトです ブロムシュテットは1981年にN響と初共演を果たし、その後、1986年には名誉指揮者に、2016年には桂冠名誉指揮者に就任しています。この間、N響の定期公演に度々招かれ、数々の名演を残しました 現在のN響の楽員で、ブロムシュテットが1981年にN響を振った時に在籍していた楽員はほとんどいないのではないか、と思います それは、ブロムシュテットの方が、現在のN響の誰よりもN響の歴史を知っているということです。それが彼に対するリスペクトに繋がっているのだと思います

 

     

 

         

 

昨日、「東京・春音楽祭 2020」のチケットを2枚取りました 前回「トリスタンとイゾルデ」のチケット先行発売の時はアクセスが大幅に遅れ、思い通りの席が取れなかったたので、今回は同じ轍を踏まないように受付開始30分前にサイトにアクセスし、そのまま画面を維持しておきました これが功を奏し、受付開始から2分で繋がり、思い通りの席が取れました 今回も前年と同じA席=1階R列の通路側(2公演とも同じ席)を確保しました

 

     

 

1枚目は来年3月13日(金)18時半から東京文化会館大ホールで開かれる「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京 vol.2『マクベス』」です リッカルド・ムーティが東京春祭特別オーケストラを指揮してヴェルディ「マクベス」(演奏会形式)を振ります キャストはマクベス=ルカ・ミケレッティ、バンコ=リッカルド・ザネッラ―トほかです

 

     

 

2枚目は4月18日(土)15時から東京文化会館大ホールで開かれる「東京春祭プッチーニ・シリーズvol.1 三部作(外套/修道女アンジェリカ/ジャンニ・スキッキ)」です スペランツァ・スカップッチが読売日響を振ります 出演はソプラノ=ロベルト・フロンターリほかです

 

     

 

2公演とも演出抜きの「演奏会形式」ですが、視覚に捕らわれず音楽に集中できるので良い試みだと思います

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アンコール (とも)
2019-11-18 08:48:19
日曜日はアンコールはなかったのですか?。土曜は第3楽章をもう一度やりました。
ブロムシュテット (tora)
2019-11-18 13:42:28
ともさん、コメントありがとうございました。
第2日目はアンコールがありませんでした。
第1日目にブラームスの第3楽章をアンコールしたとは驚きました。よほどカーテンコールが賑やかだったのでしょうね。さすがに2日目ともなると、ご老体ですからお疲れでしょう。
これからもコメントよろしくお願いいたします

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