齋藤信幸のロングステイ!米国・カナダ・中国・台湾・韓国・フィリピン・イタリアなどへの旅行体験やカミサンポをご紹介 

60歳を過ぎてそこそこのお金とほぼほぼ時間のある今、長期旅行に挑戦しましょう。そして大切な妻とカミサンポ。

まだ見ぬアメリカ - オハイオ州(8)- シンシナティ - おそらくここだけのミュージアム

2024-04-20 23:36:16 | アメリカ中部
博物館訪問も米国旅行の楽しみ一つの。特にカナダのカルガリー郊外や米国NYの自然史博物館など恐竜関係の博物館を大いに楽しんだ。



<これはただの土産物屋>


シンシナティにはおそらくここだけと思われる博物館がある。それが、アメリカン・サイン・ミュージアム

博物館には200以上の看板やその他の品々が展示されており、3,800点以上の品々が目録化されている。
コレクションは19世紀後半から1970年代までの範囲。







なんとなくルート66の町々を覗いた気分になれそうだ。

ちなみに、この博物館は1906年から発行されている看板業界の業界誌「Signs of the Times」を所有しているスワームシュテット(Swormstedt)氏と家族が始めたもの。彼の家族はプロジェクトのために100万ドルを提供し、博物館は非営利法人として設立された。

<ただの看板も写真に撮ってみたくなる。ニューメキシコのサンタフェ付近>
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まだ見ぬアメリカ - オハイオ州(7)- シンシナティ - Over-the-Rhineって?

2024-04-14 11:07:33 | アメリカ中部
コロンバスからインタースステイト71号線で110マイル(176キロ)南下するとオハイオ川沿いのシンシナティに到着。途中、見どころはなし。

シンシナティは博物館や市場など覗いてみたいところがいくつかあるが、一番気になった場所はタイトルに書いたOver-the-Rhine(オーバー・ザ・ライン、略称OTR)。

OTRは19世紀の中頃、ドイツからの移民により開発されたエリア。近くの運河はドイツのライン川に準えて「Rhine(ライン)」と呼ばれ、その北側にある当該地域は「Over-the-Rhine(オーバー・ザ・ライン、ライン川を越える場所」と呼ばれた。

しかし、当該地域は2000年代初頭には同市でもっとも治安の悪い地域になってしまい、その改善の目的で再開発が行われ、今ではお洒落なお店やレストラン、劇場などがならぶ地域になった。



アメリカの大都市は治安の悪い地域が多く、シンシナティはかなり悪いと聞いていた。

調べてみると、同市の人口10万人あたりのViolent Crimeは222.6件、Property Crimeは1505.件と昨年、旅行したオレゴン州のポートランド(それぞれ302.5件、2623.4件)よりも少ない。

ホームレスもいるそうだが、「日中」は安全に観光できるそうだ。昼間であることに注意!人の多い表通りを歩く分には問題なさそうだ。

ちなみに、東京の「総犯罪件数」は89,098件(令和5年)で人口10万人当たりに変換すると562件。シンシナティの約30%。ポートランドの14%。

ドイツ人が足跡を残した町であれば、ビールやソーセージなどのドイツ料理が期待できる。

<昨年、訪問したワシントン州リーベンワース、ここはは町おこしのために1960年代に南ドイツのバイエルン地方をまねて造ったもの>




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まだ見ぬアメリカ - オハイオ州(6)- 州都コロンバス

2024-04-09 09:51:03 | アメリカ中部
土日出勤で本日は代休。自分でも思うが、この年でよく働く。久しぶりに大学のクラス会の連絡がきたが、同級生は皆引退した模様。二人はすでに天国に行ってしまった。足が痛いとかいろいろ故障も出ているようだ。健康で働けるのは幸せだ。それもすべて「旅行のため!」。

さて、オハイオ州の州都コロンバス。

州都だけにオハイオ州議事堂や動物園、美術館、サイエンスセンター(COSI)など一通り見どころは揃っているが、時間が限定される中でどこか一か所となると私はオハイオ州立大学を選ぶ。旅の途中でアカデミックな雰囲気を味わうのもよい。

< オハイオ州議事堂も立派 >


オハイオ州立大学(Ohio State University:OSU)は、コロンバスのダウンタウンの北側に位置。学部生・大学院生合わせて50,000人超の総合大学。トップノッチの大学ではないが、公立の名門校群であるパブリック・アイビーの一つに数えられている。特に看護学は全米TOP10に入る。



同校はカレッジフットボールの名門として知られ、8回の全米チャンピオンに。そういえば私の元上司はこの大学の出身。ショッチュウFBにフットボール観戦の記事をアップしていた。

1950-60年代は「伝説のコーチ」ウッディ・ヘイズ監督に率いられ、同校の黄金時代。1968年にはローズボウルでO・J・シンプソン(私でも知っている)を擁する南カリフォルニア大学トロージャンズに勝ち、全米優勝。最近の優勝は2002年。

フットボールチームのスタジアムは、オハイオ・スタジアム。馬蹄形をしていることから、Horseshoeとも呼ばれる。キャンパス内にあり、収容人数は100,000人超。ホームの試合はチケット入手困難とのこと。



フットボールのシーズンは9月から1月。冬の旅行は厳しいので9月、10月なら試合を見るのもよいね。

来週はオハイオ州の3Cの最後、シンシナティ(Cincinnati)。
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まだ見ぬアメリカ - オハイオ州(5)- クリーブランドからコロンバスへ

2024-03-31 19:39:48 | アメリカ中部
前回の記事でもお知らせしたように、クリーブランドは大都市だけあって美術館や水族館、動物園、サイエンスセンターなど公共施設が充実している。しかし、限られた時間の中、見るべきところは、紹介済みの「ロックンロールの殿堂」と「ウエスト・サイド・マーケット(West Side Market)」。

ここらで3Cの次の町、コロンバスに移動しよう。コロンバスまではインターステート71号線で144マイル(230キロ)。約2時間半の旅。

71号線沿いに見どころはないが、少し回り道すれば、カイヤホガバレー国立公園とアミッシュカントリーがある。

アミッシュカントリーはオハイオ州(2)で紹介済みなので、ここではカイヤホガバレー国立公園を簡単にご紹介。

Web Siteはこちら。

カイヤホガバレー国立公園の一番の見どころは、落差 20 メートルのブランディワイン滝(Brandywine Falls)。美しい自然だけでなく、1830 年代に建てられ倉庫兼宿泊施設として使われていたボストンストア(Boston Store)や、元は居酒屋と鍛冶屋だった築 150 年のカナル・エクスプロレーション・センター(Canal Exploration Center)、1855 年に製粉所としてスタートしたウィルソン・フィード・ミル(Wilson Feed Mill)、エバレットの屋根付き橋(Everett Covered Bridge)などがある。

ただ、この程度の歴史的建造物は他の州にもあり、自慢の大自然も日本の山里に行けばこれ以上のものを楽しめる。

よって、私個人はこの公園はスキップするか車で通過するのみにする。

<米国で見たいのは日本では絶対にお目にかかれないこんな絶景>




さて、向かう先のコロンバス は 州都であり、人口160万人の地域の中心地。しかし、見どころは少ない。期待せずに来週の記事をお待ちください。

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まだ見ぬアメリカ - オハイオ州(4)- クリーブランドのウエスト・サイド・マーケット

2024-03-24 10:25:36 | アメリカ中部
クリーブランドは大都市だけあって美術館や水族館、動物園、サイエンスセンターなど公共施設が充実している。

ただ、限られた時間の中、クリーブランドで絶対見るべきなのは、すでに紹介した「ロックンロールの殿堂」と「ウエスト・サイド・マーケット(West Side Market)」ではないだろうか。

Web Siteはこれ!

1912年にオープンというから、100年以上の歴史を持つ。当時はブロードウエイ・マーケット、セントラル・マーケットと三大マーケットがあったが、今も残っているのはウエスト・サイド・マーケットのみ。

タイル貼りの建物は地元の建築家 W. Dominick BenesとBenjamin Hubbellの設計によるもの。シンボルとなる時計は、the Seth Thomas Clock Companyの設計・製造。



このマーケットは、2008年「米国10か所の偉大な公共施設(10 Great Public Places in America)」に選ばれ、2012年には1世紀に及ぶ歴史を祝った。

歴史的な建造物というだけでなく、実際に肉や野菜、パン、日用品、エスニックな食材などが販売されている。



カナダやシアトル、オレゴン旅行でも市場やファーマーズマーケットに立ち寄り楽しんだ。ここも期待できそうだ!

<これはカナダ・トロントの市場>
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まだ見ぬアメリカ - オハイオ州(3)- ロックンロールとクリーブランド

2024-03-17 11:53:51 | アメリカ中部
オハイオ州の大都市は、北からエリー湖沿いのクリーブランド(Cleveland)、州の中ほどにある州都コロンバス(Columbus)、最南端でケンタッキー州と接する新興都市シンシナティ(Cincinnati)。

これらの3都市はオハイオ州の3Cと呼ばれ、インターステート71号線上にあり、クリーブランドからシンシナティまで、259マイル(414キロ)。

クリーブランド ーは、伝統的なよりリベラルなアメリカの都市で、人口300万人の地域をかかえ、"世界のロックンロールの中心地"と呼ばれる。

なぜ、クリーブランドがロックンロールの中心地なのか?

ロックンロール(Rock and Roll, Rock ’n’ Roll)は、1950年代半ばに現れたアメリカ音楽スタイルの呼称。アメリカ英語のスラングで「揺れて転がる」すなわち「性交」の意味もあり、1950年代には「バカ騒ぎ」や「ダンス」という意味もあった。これを広め定着させたのが、DJのアラン・フリード。1960年代半ば以降は「ロック」という呼び方が一般化し、現代にいたる。

クリーブランドにあるロックンロールの殿堂(Rock and Roll Hall of Fame, RRHOF)は、ロックンロールの歴史やその発展に貢献したアーティスト、プロデューサーなどの著名人を展示している。

同博物館の誘致活動には、様々な都市が乗り出したが、1986年、クリーブランド市がこの殿堂の本拠地として選ばれた。その誘致には、先ほどの地元局DJのアラン・フリードが「ロックンロール」を造語してこの新ジャンルを大幅に推進させたことも貢献している。

エリー湖畔のユニークな建物は、建築家I・M・ペイの設計で、1995年9月1日に開館。

3Cの中ではエリー湖や上記博物館などがあるクリーブランドが最も見どころがありそうだ。



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まだ見ぬアメリカ - オハイオ州(2)- アメリカ屈指の工業州というが、近代文明を拒否する「アミッシュ」が生活

2024-03-10 09:39:32 | アメリカ中部
オハイオ州はアメリカッ屈指の工業州で、自動車やその部品、飛行機部品、石油精製など幅広くモノづくりが行われている。誰でも知っているエジソンやライト兄弟はオハイオ州出身。ついでに、映画監督のスピルバーグも!

このような工業州ではあるが、オハイオ州はアミッシュが多く住む(全米で2位)としても有名で、クリーブランドの南には「アッミッシュカントリー」と呼ばれる地域がある。

<アミッシュのコミュニティがある地域>


アミッシュは、携帯電話やテレビなどの電化製品といった近代文明を拒絶して生活。自分たちのコミュニティ内で生活し、ドイツ語、英語、ペンシルベニアダッチの三言語を話す。ペンシルベニアダッチとはアーミッシュ同士で話すときに使用する言語。

男性の服装は、シャツに黒のベストやジャケット、黒の長ズボンとサスペンダー、外出時は黒色のハット、農作業の時は麦わら帽子、革靴が基本のスタイル。

女性の場合、既婚者は暗い色の無地のワンピースにエプロンが普段の服装。化粧はしない。



様々な決まりごとがあるが、コミュニティにより例外事項もあるとのこと。

1985年公開のハリソン・フォード主演の映画、「刑事ジョン・ブック 目撃者」は、ペンシルベニア州のアーミッシュの村が舞台。アーミッシュの生活様式が分かる。
その村出身の子供サミュエルがフィラデルフィア駅のトイレで殺人事件を目撃する、という設定から、近代文明を拒否するとはいいながら、例外的に汽車の使用は認めていることが分かる。サミュエルの母親レイチェル役のケリー・マクギリスが実に美しい。第一作目のトップガン(トム・クルーズ主演)ではヒロイン役。

さて、最後にアミッシュの歴史に触れる。

アーミッシュはキリスト教再洗礼派に属し、16世紀のマーティンルターの宗教改革の頃、ドイツを中心としたヨーロッパで生まれ、キリスト教の幼児期の洗礼を認めず、成人後の本人の意思で洗礼を受けることから再洗礼派と呼ばれるようになった。しかし、迫害され1750年までに約500人が米国に移住。現在、ペンシルベニア州、オハイオ州、インディアナ州そしてカナダのオンタリオ州に35万人以上が住んでいる。

農業・牧畜業で暮らしているので、ドイツと気候風土が似ている北部に住んでいると考えられる。

近代文明を拒否しているが、観光客は受け入れているので、許される範囲内で生活ぶりや食事などを見てみたい。

以下、お役立ちサイト:

Amish Country Ohio | Visit Amish Country | Amish Country Trips OH(英語)

天理大学ふるさと会海外派遣報告書 国際学部外国語学科英米語専攻二回生梶原氏
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11年前の記事、今も時々読み返しています。「ルーマニアで女性が殺害された事件は防げたはずだ!・・・」

2024-03-03 20:26:29 | 旅の安全
ご存知のとおり「米国50州訪問を達成すべく残り12州の調査中」であるが、この時期になると必ず思い出すことがある。

それは、11年前に書いた記事。自分自身もミスをしないようにと、旅行の計画を立てるときに思い返す記事でもある。

十分気を付けたつもりでも警察を呼ぶ羽目になったことが一回、「もし相手が銃をもっていたら」と反省したことが二回あった。いずれもアメリカ。

それでも行きたいのがアメリカ。

   ******************   ****************
ルーマニアの首都ブカレスト郊外で、日本人女性が殺害された。被害者は、現地で日本語を教えるボランティア活動に参加する予定だった東京の大学に通う日本人女性であった。その後、ツイートが見つかり、単身ルーマニアへ渡ること、深夜1人で電車内で3時間もすごさなくてはならないことへの不安が綴られていたそうだ。また、「ルーマニア人みんな優しすぎ」という内容もあったようだ。
   ******************   ****************
このところグローバル人材の育成が叫ばれ、その施策として、海外留学、海外企業へのインターンシップ、海外でのNPO活動あるいは個人旅行・グループ旅行などの海外体験が展開されている。

しかし、海外に行く前にもっと安全について指導する必要がある。日本では、夜中でも女性が出歩ける。世界中で同じくらい安全なのはシンガポール、韓国のソウル、台湾くらいではないだろうか。外国では、警察官(たとえ本物でも)、税関職員、タクシーなども注意しなければならない。

事例1:夜、ホテルにチェックインしようとホテル裏の駐車場に車を止めてフロントに向かって歩き出したところ、銃を突きつけられ現金やクレジットカードの入った財布を取られた。(米国アリゾナ州ツーソン)
事例2:金曜日の夜、カラオケ店の近くからジプニーと呼ばれる小型の乗り合いバスに乗って家に帰ろうとしたところ空き地に連れていかれ財布やかばんを取られた。バスの乗客もグルであった。(フィリピン・マニラ)
事例3:観光スポットで現地の親子と仲良くなった。少し話し込むと「家に来て飲みませんか」などと誘われ、これはチャンスと着いて行くと睡眠薬入りの飲物を飲まされ身包みはがされた。(フィリピン・マニラ)

女性に限らずビジネスマンも十分に安全に注意する必要がある。主なポイントは、
①夜の「移動」は避ける。空港や駅は人通りが多いため、それを狙ったスリや置き引き、白タクなどが多く、危険な場所のひとつである。まして夜はである。これは先進国も含めて同じである。
また、車での夜の移動も事故や強盗に襲われる可能性が高くなるため控えるべきである。
②夜の「行動」は控える。とはいっても食事等で出かけねばならないことがあると思う。その場合は、信頼できる運転手の車で移動し、食事が終わるまで待ってもらう。徒歩で行動する場合は、明るく人通りの多い道を選ぶ。
③性悪説に立って行動する。訪問先の会社の人以外で、街中で親切にされたら何か魂胆があるのではないかと思うこと。
④安全な地域か危険な地域か調査・観察して行動する。例えば、店の前に銃を持ったガードマンがいる、店や家の窓に鉄の格子が付いている、道路が汚い、通行人の服装が粗末、浮浪者や酔っ払いが多い、などは危険地帯の症状である。
⑤安全な場所の安全なホテルに泊まる。寝ている間は誰もが無防備である。だから高くても少しでも安全なホテルに泊まらねばならない。海外では安全にコストがかかるのである。

 先日、ルーマニアで日本女性が殺害された事件は、十分防げた話である。そもそもはじめての土地に夜到着し、夜行で更に移動というプランは危険としかいいようがない。ルーマニアには直行便はないのでドイツ等に行き、乗り継いでルーマニアに入ったはずである。ドイツで一泊し、翌朝、ルーマニアに向かい、昼の列車で目的地に行けたはずである。そのためには一泊分のホテル代がかかるが安全のためのコストである。プランを組んだ旅行会社やNPOは深く反省すべきである。

<旅行計画で行き詰ったら武蔵野散歩。『武蔵野』(リイド社、斎藤潤一郎著)
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まだ見ぬアメリカ - ウエスト・バージニア州(8)- WVに戻って資料確認

2024-02-25 22:06:33 | アメリカ東部
先週、オハイ州(OH)の話題に移ったが、ウエスト・バージニア州(WV)チャールストンの観光局から資料が届いたので、急遽、WV戻ってみた。

米国の観光地の案内所や州境のレストエリアに行くと、観光案内資料が山ほど置いてある。

掲載されている写真が美しく、日本では紹介されていない観光地やレストランなどを発見できる。

1979年の最初の海外出張(生まれて初めての海外旅行)以来、米国の資料を集め結構なボリュームになっている。

「いまどき紙で」と言われそうだが、ページをめくる感覚、インクと紙の匂いがたまらない。

古くなった資料の傷み具合、レトロな感じの広告や写真もいい。

今回の資料はWebでオーダーしたもの。封筒に郵送料は16ドル54セント(約2500円)とある。



封筒の中身は、「ウエスト・バージニア州観光案内(West Virginia Vacation Guide)」と「ウエスト・バージニア州公式道路地図(West Virginia Official Highway Map)」。



観光案内のサブタイトルは、「天国のように明るく輝く(Almost Haven Shines Bright)」とある。

旅行中に天国に行ってしまわないように気を付けよう。行く方が本望かもしれないが。その場合、遺体を運ぶのにお金がかかり手続きが大変なので家族に迷惑がかかる(現実的な話)。

地図には「63番目の国立公園:ニューリバー渓谷国立公園&自然保護区(Home of the 63rd National Park: New River Gorge National Park and Reserve)」とある。

2020年に国立公園になったニューバリーをバリバリに宣伝(12月17日の記事参照ください)。

Road Atlasの地図もいいけど、このサイズの地図は夢も膨らむ。

という訳でオハイオ州からウエスト・バージニア州に戻ってしまった。



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まだ見ぬアメリカ - オハイオ州(1)- アメリカ屈指の工業州というが。

2024-02-18 11:45:34 | アメリカ中部
アメリカ50州訪問を旅の目標の一つにしている。現在38州訪問。

まだ見ぬ州は東からノースカロライナ、サウスカロライナ、ウエスト・バージニア、オハイオ、ケンタキー、ミシガン、インディアナ、ウイスコンシン、ミズーリ、オクラホマ、カンザス、アラスカ。日本ではあまりなじみのない州ばかりだ。もちろん、自動車業界や農林畜産業の方には、少し付き合いのある州かもしれない。

旨いものは期待していないが、記憶に残る場所を訪ねてみたい。国立公園、国定公園、美術館や博物館、遊園地、街並み、建築物・・・・・

カミさんはどれもつまらなそうと言っており、それ以外の州と組み合わせて行くのがベストかもしれない。

いつ行けるかは、仕事の状況次第。普段はまとめて2週間以上休みを取るのは難しいので、業務受託契約が切れたときがチャンス。つまり、失業=長期旅行。

いずれその時期はくるので、すでに一度旅行計画を立て下調べをしたことがあるノースカロライナとサウスカロライナは除いて、ウエストバージニアから調査を開始し先週まで7回にわたり記事を掲載。今週からは、オハイオ川を挟んでその隣にあるオハイオ州の情報をまとめていく。

州名は先住民イロコイ族の言葉で「偉大な川」という意味で南部のオハイオ川を指す。

オハイオ州の基本情報:
人口: 11,756,058 人 (2022年7月/全米7位)
面積: 116,100 km²(2022年7月/全米34位)
州都: コロンバス
全米34位の面積であるが日本の本州の半分強あり、ここに東京都よりやや少ない人がいるといったところ。
町が点在しておりRoad Atlasの地図帳では4ページを割いている。


オハイオ州の北部には五大湖の一つエリー湖があり、カナダのオンタリオ州との国境となっている。南部にはオハイオ川というに自然の境界線がある。そしてインディアナ州、ケンタッキー州、ミシガン州、ペンシルバニア州 、ウェストバージニア州と隣接している。

古代の氷河が原因で、北西部がおおむね平地であり、 アパラチア山脈方向に東部と南東部が徐々に起伏している。

国立公園はクリーブランド近くのクヤホガバレー国立公園(Cliyahoga Valley National Park)のみ。この他に見どころとしては南部の広大な国立森林公園 (Wayne National Forest) 、エリー湖の島々、クリーブランドの博物館「ロックンロールの殿堂」やヨーロッパ絵画やアジアのアート・コレクションで有名なクリーブランド美術館がある。

では、更に調査、深掘りしてカミさんも楽しめそうな場所を探そう。ちなみに治安は全米平均よりも悪い<完全なマイナス材料>。

<これはほぼ緯度が同じネブラスカ州、アイオワ州の写真。オハイオ州も北部はこんな感じでは。2011年のノースダコタ州からネブラスカ州オマハまでの旅は、カミさんから最も退屈な旅No.1の称号を得ている>




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まだ見ぬアメリカ - ウエスト・バージニア州(7)- 石炭産業で栄えた州

2024-02-11 20:25:13 | アメリカ東部
ウエスト・バージニア州は石炭産業で栄えた州と過去形で書いたが、日本とは異なり、同州を含むアパラチアの諸州では、石炭産業はまだまだ現役の産業だ。

日本の炭鉱のようにトンネルを掘り、地中深くまで採炭を進める炭鉱もあるが、石炭層が地表近くにあり、露天掘りで採炭を行う炭鉱もあるようだ。

そのような炭鉱による自然破壊や水質汚染の状況を描いたのが、ジョン・グリシャム(John Grisham)の『汚染訴訟』(原題"Gray Mountain)。

「リーマン・ショックの最中、ニューヨークの有名な法律事務所を解雇されたエリート女性弁護士サマンサ。(バージニア州と思われる)アパラチア山脈の田舎町ブレイディで、無料法律相談所の仕事を見つけた。そこで、地元の弁護士ドノヴァンと出会い、露天掘りや発破で荒れ果てた山々を目の当たりにし、巨大炭鉱企業の不正と戦うドノヴァンの活動に引き込まれていく」というストーリー。

明るい内容のストーリーではないが、炭鉱町の生活も見えてくる。

炭鉱関連の観光スポットとしては、廃坑を使ったベックリー炭鉱博物館(Beckley Exhibition Coal Mine)がある。

場所は州の南、2020年に誕生した国立公園「ニュー・リバー・ゴージ(渓谷)国立公園・保護区」(New River Gorge National Park and Preserve)の近くにある。

35人乗りのマン・カーという乗り物で坑内を案内するそうで、ツアーの時間は35分。坑内は一年中、14・5度なためジャケット着用とのこと。汗だくで作業するイメージとは異なる。

博物館の他、炭鉱町の家や教会、学校なども再現されており、土産物屋もあるとのこと。ハンバーガーやホットドックくらいはあるであろう。



もっとも魅力を感じないウエスト・バージニア州で7回も記事を書いてしまった。この調子だと残り11週の調査に1年以上かかってしまう。

現時点で最も行ってみたい場所は、ウエスト・バージニア州刑務所跡。なんか、囚人たちの黒い魂や怨念が詰まっているように見える。



最後に、ウエスト・バージニア州の公式案内Web Siteをご紹介する。

West Virginia Tourism

来週はお隣のオハイオ州。
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まだ見ぬアメリカ - ウエスト・バージニア州(6)- 食べ物の次は酒

2024-02-04 20:45:55 | アメリカ東部
先週、ウエスト・バージニア州の名物料理(Signature Foods)、ペパロニロールを紹介した。

この他にも1912年に、偶然、発見されたゴールデン・デリシャス・アップルやメイプルシロップ、ブラック・ウオルナッツなどの名物がある。

うまい食べ物の横にいて欲しいのは、アルコール。ワインもいいが、この州ならスピリッツ。ケンタッキー州と接するこの州、やはりコーンから製造する酒があるようだ。バーボンと言いたいところだが、ケンタッキー州以外ではその名前は使えない。よって、ジャク・ダニエルは、テネシーウイスキーと表示されている。

ウエスト・バージニア州のウイスキーメーカーの一つがハットフィールド(Hatfield)。

Web Siteはここ。



あか抜けないラベルのデザインがいい。

Mountaineerは、山が多いウエスト・バージニア州の人々の総称。

Moonshineは、禁酒法の時代(1920年から1933年)に密造酒を作りそれを「ムーン・シャイン」(月光)と呼んだもの。

禁酒法も調べると面白い。

飲酒そのものは禁止されなかったので、法律施行前に買い締め騒ぎが起きたり、施行後は取引がブラックマーケットに移り、ギャングがぼろ儲けした時代であった。

このような蒸留所も訪問先のリストに加えよう。

ただ、ウエスト・バージニア州の酒の販売は以下のように法律で定められている。

In West Virginia, you can buy a beer 7 days a week. On-premise retailers can sell all forms of alcohol between 6 a.m. and 2 a.m. every day. Off-premise retailers can sell beer and wine from 6 a.m. until 2 a.m. every day. Liquor can be sold for off-premise consumption between 6 a.m. and midnight. Alcohol delivery and growler sales are permitted.

日曜の午前中(教会に行く時間)は販売禁止という記事も読んだことがあるので、もう少し調べてみよう。
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まだ見ぬアメリカ - ウエスト・バージニア州(5)- 代表的な食べ物

2024-01-27 23:45:30 | アメリカ東部
この二週間、刑務所とお墓(遺跡)の話が続いたので、食べ物の話をして気分転換。

アメリカの食べ物と言えば、ハンバーガー、ホットドッグ、ステーキ、BBQなどが思い浮かぶ。ハムがたっぷり入ったサンドイッチや具沢山のピザもうまい。



カリフォルニアであれば隣接するメキシコの料理をはじめ、アジアからの移民が多いので中華料理や韓国料理、日本食、タイ料理、ベトナム料理、インド料理、中近東の料理、アフリカ料理などなど何でもござれ状態。

ちなみに、カリフォルニアの人種の構成は、40.1%が非ヒスパニック系白人、ヒスパニック系が37.6%、アフリカ系アメリカ人は5.8%、アジア系アメリカ人は12.8%、アメリカ・インディアンは0.4%、混血は2.6%となっている。 まさに人種のるつぼ。これが食文化にも影響を与えている。

では、アパラチア山脈にあるウエスト・バージニア州の人種構成はどうか。

非ヒスパニック系白人約93%、アフリカ系アメリカ人約3%、ヒスパニック約1%、アジア系約1%。ほぼ非ヒスパニック系白人の州。

自己申告による祖先構成比は、イギリス系 (35.2%)、ドイツ系 (17.2%)、アイルランド系 (8%)、スコットランド・アイルランド系 (5%)、およびイタリア系 (4.8%)。

こうなるとウエスト・バージニア州ではアジア系の料理は期待できない。

が、ウエスト・バージニア州の名物料理(Signature Foods)を調べてみた。サイトにより若干、差異はあるが必ず出てくるのがペパロニロール。

1930年頃にイタリア人のパン屋が作り、炭鉱作業員たちがランチ用に持ち込み、現在、人気のスナックとなったもので、この州の公式ステートフード(State Food)。
いかにも炭鉱で栄えた州らしいエピソードの食べ物だ。「元祖、ペパロニ・ロール」なる店がありそうだ。

でも、あまり美味そうには見えない。



我が家の近所にペパロニ・ロール(ベーグルですが)を売っている店があるが、もっと出来見栄えは良く、もちろん旨い。

アメリカの食べ物でもっとセンス良くしてほしいものの一つがパン。パンは、味、種類、見栄え、すべて日本の方が上だ。
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まだ見ぬアメリカ - ウエスト・バージニア州(4)- アデナ文化遺跡って?

2024-01-21 00:33:08 | アメリカ東部
マウンド(Mound)という盛り土をした墓を目にしたのは2018年の米国南部旅行の計画を立てていたときであった。マウンドは、盛り土、円丘、塚の意味で、野球で言えばピッチャーがキャッチャーに向かって投げる少し高くなっている場所である。

先週紹介した元刑務所がある町、マウンズビル(Moundsville)の町名になっているマウンドは古代の墓である。高さ62フィート(19メータ)、直径240フィート(72メータ)の、米国で最大の円錐形の古墳の1つである。



アデナ文化時代である紀元前250年から150年の間に作られたとされる。アデナ文化(Adena)は、オハイオ州を中心に紀元前1000頃から紀元前後に栄えた文化だそうだ。

アデナ文化遺跡は、オハイオ州南部を中心にインディアナ州のオハイオ州との隣接地、ケンタッキー州北部、ペンシルベニア州の南西部、ウェストヴァージニア州の北西部に分布しているとのこと。

米国にこのような遺跡があることは、日本ではあまり知られていないが、考えてみれば北米大陸に古代から人が住んでいても不思議はない。ただ、このような遺跡が発見されたのは1838年と歴史は浅い。

マウンズビルのマウンドは「The Grave Creek Mound」と呼ばれ、州立公園となっている。場所は先週紹介した元刑務所の前。元刑務所と合わせて行けば良い。

ちなみに、コロラド州にあるメサヴェルデ国立公園の岩窟住居(世界文化遺産)は、プエブロ文化の遺跡であり12世紀ごろのものである。

<2000メートルを超える高地にあり広さは210.4平方キロ、2日必要>
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まだ見ぬアメリカ - ウエスト・バージニア州(3)- 「羊たちの沈黙」を思い起こさせる「West Virginia Penitentiary」って何?

2024-01-14 00:39:39 | アメリカ西部
今回の下調べでもっとも行きたい場所となったのが、「West Virginia Penitentiary」。1886年に建設され1995年まで使われていた刑務所だ。

刑務所跡として有名なのはサンフランシスコ湾に浮かぶアルカトラズ島。

「アルカトラズからの脱出」など数々の映画の舞台になっており、あのギャング、アル・カポネも収監されていた。

今は完全に観光地化されており、カリフォルニアの青い空のせいか暗さは全くない。







一方、ウエスト・バージニア元刑務所は、ゴシック様式の造りと気候のせいか、収監されていた囚人たちの怨念がまだ残っているような雰囲気を醸し出している。



現在はマウンズビル経済開発評議会(Moundsville Economic Development Council)の本部として一部使われているようだが、このおどろおどろしさを活かしたツアー・催しが設けられている。

具体的には、Guided Day Tours、Photography Tour、Public Ghost Hunt(お化け狩り)、ESCAPE THE PEN、Thriller Thursday(木曜日のスリラーツアー)、Twilight Tour(夕暮れツアー)、Private Paranormal Investigations(個人的超常現象調査)。

物足りない方用には、一晩、ここで過ごすプランもあるそうだ。

詳細を知りたい方は、下記、ホームページをどうぞ・・・・
https://wvpentours.com/

なんとなく「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター博士が例のマスクを着けて出てきそうである。

ここはウエスト・バージニア州最高の見どころだ。

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