生きるために、必要なことは、
「食べること」「出すこと」「動くこと」「寝ること」の4つです。
自分の思い通りにできたら、穏やかに過ごすことができます。
今回は、「動くこと」です。
先日、新しく依頼があった方のお話です。
ご主人は、息苦しくて、常に酸素を吸っています。少し動くだけで、息苦しくなってしまいます。
心臓も悪くなり、動けなくなっていました。
奥様から、杖を使ったら、動けるようになるかしら?と杖を購入しようかと相談されました。
さあ?どうしまじよう?
看護師は、看護診断をあげます。
「動くこと」に対して、2つの診断があります。
一つは、【活動体制低下】
定義:必要な日常活動または望ましい日常活動を持続や遂行するための、
生理的あるいは心理的エネルギーが不足した状態
たとえば、
風邪をひいて、熱が出て、動けないとか、貧血で、ふらふらして動けないとか、
駅伝でたすきを渡した瞬間、全力で走り切って、動けなくなるとかなどです。
二つは、【身体可動性の障害】
定義:胴体あるいは1つ以上の四肢の、意図的な自力運動に限界のある状態
たとえば、
ギックリ腰になって、動けないとか、脳梗塞での麻痺があって、動けないとか、
サッカーをやっていて、骨折して、動けないとかなどです。
心臓と肺が悪く、動けなくなった方は、どちらになるでしょうか?
答えは、【活動体制低下】です。
杖を使っても、動くことは難しいです。
心臓と肺の改善が必要です。
ましてや、動けなくなっちゃうからと、ポータブルトイレの位置を遠くに置いてはダメですよ。
呼吸が苦しい中、トイレに行きたいのに、ポータブルトイレに到着する前にお漏らししてしまいます。
生き物は欲求に導かれ、動きます。
たとえ制約があっても、自分の欲求と調和し、心地よく過ごす方法が見つかります。
どんな状況でも、希望と前向きな気持ちを持ち、小さな変化が穏やかな生活への第一歩となります。
一歩ずつ、心と体を大切にし、健やかな日々を築いていきましょう。