中尾雅幸の人つなぎの旅

地域を元気に!と頑張っている方や子ども・若者の夢実現を応援中。手法は、あなたにとって最適な人との出会いのお手伝い

高校生までに地域との関わりは大切だ!島留学のススメ♬

2019-08-17 23:57:52 | 幸せな生き方
 地域の未来を担う人材の育成を行っている皆さん!こんばんは!!!

 突然ですが、私は佐賀県の離島留学を進めるためのボランティアを行っています。

 普段は福岡県の糸島市に住み、佐賀県の武雄市に通っており、
 武雄市と糸島市で地域の未来を担う人材育成を市民の皆さんとともに
 実践しています。

 通勤経路の途中にあるのが、佐賀県唐津市なのですが、
 佐賀県の離島のすべてが、唐津市に属しています。

 7つの離島の中の3つの離島の小中学校が島留学を受け入れています。
 最近では全国の様々な場所で離島・山村留学が行われており、
 「自然が豊か」「少人数のきめ細やかな指導」だけではなく、
 特色ある教育が求められています。

 そのキーワードが地域の活力による未来を形成する教育にあると感じています。

 私はもともと高校卒業までは生まれ育った場所で保護者とともに成長するのが
 望ましいと考えていました。

 しかし、一昨年、島根大学で地域教育を担うコーディネーターの実践を学んだ時から
 高校生卒業までに、学校と家庭以外に「地域の中で社会実践を体験し学ぶことができる場」を持つことが
 大切だと感じるようになりました。
 
 中学・高校で短期間のインターンシップなどで職業体験を行うことはありますが、
 長期のインターンシップや郷土芸能の保存、ボランティア活動など日常の中で
 社会を体験できる機会は限られていると感じています。

 その体験が日常生活を通してできるのが、島留学の良さです。
 そのためには、単に自然体験や職業体験だけでなく、
 その体験や学びを一人ひとりの個性や将来の希望に応じ、
 結び付ける先を学校とともに考えるコーディネーターの存在が重要です。
 
 私の島根大学でのコーディネーターとしての学びを九州のどこかで、活かすことができないか
 探していたところ、佐賀県の離島留学と出会い、現在に至っています。
 (活動日数が限られていますので、常勤のコーディネーターとしてではなく、
  ボランティアのアドバイザーという肩書で活動しています)

 コーディネーター(私の場合、コーディネーター的動きをする者)が存在する留学先では、
 体験や学びが単なる行事ではなく、「自分の未来を築いていく」ということが実感できる
 ような動きをすることが大切であると感じています。

 先日、佐賀県の離島留学先のひとつである、小川島の小川小中学校を訪問しました。
 
 
 漁業の島で、鯨漁、しらす干し、イカ漁と時代とともに漁のカタチも変化している島です。
 イカの漁獲高の減少に伴い、漁業者が減少し、小中学生の人数も減っているとのことですが、
 小中の9年間を同じ学び舎で過ごし、一貫して行われている特徴的な活動が、スピーチタイムです。
 

 日常の出来事や印象に残ったことをお話しするというものではなく、
 とにかくテーマがすごい!
 

 単に調べて得た知識を発表するのではなく、課題の背景やスピーチするに至った経緯、
 考えの根拠、時には課題解決のためのアイディアやそう考えるに至った背景など
 時間をかけ組み立てられています。
 

 まさにこれからの時代を生き抜くチカラを得ることができると感じました。
 そして、みんな、絵が上手い!特別な指導はされていないそうです。
 


 小川小中学校の中学生は4人ですが、3人の三年生が卒業すると
 現在の2年生一人となってしまいます。
 

 この教室で一緒に学ぶ仲間をただ今、大募集中です!
 特徴的な教育を体験してみませんか?

 小川小中学校の夏休みの体験会は終了していますが、
 ご希望の方がいらっしゃいましたら、私がつなぎますので
 メッセージをいただければ幸いです。

佐賀県離島留学アドバイザー
  中尾雅幸(nakao6142@gmail.com) 
 

幸せな生き方って何だろう?人物編

2019-08-15 22:46:41 | 幸せな生き方
 地域を担う人材の育成を実践している皆さん、こんばんは!
 
 お盆も過ぎていきましたね。

 公務員にはお盆休みはないので、この3日間連続で出勤の中尾です。
 (私の職場は7~9月に3日間の夏季休暇が取れるので、私は既に3日取得済みです♬)

 前回、このブログで、幸せな生き方って何だろう?と
 問題提起をさせていただきました。

 あまりにも抽象的過ぎて伝わりにくかったかもしれませんので
 最近であった若者の生き方をお伝えしたいと思います。

 ちょっと話題はそれますが、私はまちづくりの基本エリアは
 小学校区であると感じています。

 自治体では広すぎるし、自治会では、人材が限定される。
 その点、小学校区ではエリアも人材もちょうどよい
 (小学校の立地や校区の広さなど地域差はありますが)

 糸島でも元気な小学校区の一つである桜野校区
 これからのまちづくりを支える人材に出会いたいと思い
 最近、立て続けに足を運んでいます。
 (私の地域リサーチはノーアポが基本です)

 かなり歩いて、のどが渇いたので、人気のジュースハウス
 Blue Roofで休憩。
 

 私は糸島の銘酒「白糸」の酒粕をベースにしたスムージーをいただきました。
 美味しいし、夏バテ解消になりましたよ。
 (地元で作られる飲むヨーグルト"伊都物語"のスムージーも気になる(^^♪)
 

 お店の様子は、こちらからどうぞ!

 平日の夕方だったのですが、次から次へとお客さんがやってきて
 お店を切り盛りする若い男性二人は休む暇もなく
 ジュースを作り続けていました。

 ちょっとの合間を縫ってお話を聞いてみると「幸せな生き方のエッセンスがたっぷり」
 

 年齢は28歳!3年前のオープンという事で、20代半ばで起業!!!すごい!!!
 大学時代に九州の大学生でつくる地域活性化をコンセプトにするビジネスプランを作っていたとのことで
 その実践を行なうために故郷で起業をした自然の流れだそうです。
 
 キーワード1.学生時代に学び体験したことを実践=自己実現できる喜び

 
 物件も地元で探し、これぞを感じた古い納屋に出会ったそうです。

 キーワード2.地元の物件をリノベーション。地域を長年見守り続けたたてものに
        新たな命が吹き込まれる。空き家率の低さは地域の活力のバロメータ

 そして、お店作りは知り合いの工務店さんと一緒に自分たちのお店を創り上げていかれたそうです。
 お店では、地元の農産物やヨーグルト、酒粕を利用
 
 キーワード3.地元ネットワークを活用し、地元で経済が回る循環づくり。このような動きが
        糸島市全体に広がっていくと、起業家の誕生+経済活性化による雇用の増
        そのためには、地元にこだわった消費へのシフトも必要 
        その結果、事業者同士、事業者と消費者の堅いネットワークが誕生する

 
 オーナーのお話からは地元愛が伝わってきたので、小学校の同級生の何割が地元に残って
 いるのかを質問。すると驚きの回答が!

 「小学校の同級生の半数が糸島市内に在住、福岡都市圏在住者を含めると2/3が地元に残っている
 との事。住んでいなくても車で1時間圏内にいるということは、土日の家業の手伝いや祭りの担い手、
 つまり、地域の活力維持のための関係人口であり続けることができるという利点がある。
 お子さんの小学校入学時に自分の通った小学校に通わせたいとの思いから、Uターンの可能性も大きい

 キーワード4.同級生や仲間が身近にいる幸せ

 また、お話の中で興味深い最近のトレンドが「祖父母の家業を孫が継ぐ」
 オーナーの知り合いやスムージーの野菜を仕入れる農家さんなどで最近話題になるのが
 「祖父母の仕事(農業や工芸職人など)を父親世代は継がずに、孫が継ぐケースが出てきている」との事
 父親の世代は、50代後半から60代前半。重厚長大と言われる重化学工業にどんどん就職していった世代であり。
 家業を継ぐという概念が乏しかったのではないだろうか?
 その結果、海岸部の工業都市を中心に人口が集中する結果を招いてしまった。
 現在でも、重厚長大に代わる産業に流れているものの、一極集中の流れは是正されていない。
 ところが、一部の若者の間で、新たな生き方を模索する動きが生まれ始め、都会を離れ、
 自然豊かで人情豊かな地方都市、農山漁村、離島への人の逆流がゆっくりとではあるが
 開始し始めている。
 地元就職者、Uターン者は仲間だけでなく、家族のつながりの中で新たな生活を開始するという
 方も少なくない

 Brue Roofでも、駐車場の周囲の草取りをされていたご婦人にインタビューしたところ
 オーナーのお祖母様とのこと。忙しくてなかなか手が回らない仕事をさりげなくされている姿に 
 地元で新しい生活を始めた孫へ愛情と地元に残っていただいた事への感謝が伝わってきた。

 キーワード5.地元就職で家族のサポートによる事業の円滑化。一方、生きがいと安心づくり

 Blue Roofからオーナーが卒業された桜野小学校を訪問
 夏休みの掲示板は、地元愛がいっぱい
 このように日頃から地域の愛情に包まれた教育が実践されているのですね。
 

 オーナーも後輩の皆さんに、自分で仕事を創り出すことの意義をお話されているそうです。
 オーナーの生き方から、幸せな生き方は、地元や周囲も潤し、幸せを伝えていくことだと感じました♫

 




幸せな生き方って何だろう?

2019-08-12 22:57:55 | 幸せな生き方
 未来の地域を担う、一人ひとりに寄り添っている皆さん、こんばんは!

 お盆休みの連休の方もいらっしゃるかと思いますが、
 私は明日から仕事。片道1時間20分の通勤です。
 (通勤の車内で聞くNHKラジオが私の貴重な情報源なので、時間は短いくらいです)

 今日の話題は幸せな生き方について考える機会がありましたので報告です。

 私が住む糸島市では昨年から3年かけて市の10年後の姿と
 それに向かってどのような方針で進んでいくかを盛り込んだ
 総合計画を策定中です。

 糸島市の課題として、全国から注目を集め、農林水産物のブランド化が進み
 移住先としても人気の場所になり、近年では人口が増えているとの事
 人口増の要因は、社会増であること(転入が転出を上回っている状態)

 一方、出生数を死亡者数が上回っており、自然減となっている。

 その原因を私なりに分析すると、夫婦がが2~3名の子どもを連れて
 転入するので、一気に5名の人口増に貢献することとなる。
 (もちろん、その後、糸島で子どもが誕生すると出生者数増に貢献することとなります)

 今後、自然増を目指すには、死亡者数を上回る、出生者数を確保していく必要があり、
 糸島で育った方々の地元定着、早期のUターン、結婚を望む方の結婚促進、
 子育て環境の充実による移住者家庭の出生数の増などの取り組みが求められます。
 
 次に幸せな生き方について考えてみたいと思います。

 やはり、何と言っても、①自己実現が可能であるかどうかが大きなポイントであると感じています。

 また、②比較的近距離に家族や友人が住んでおり、いつでも相談ができる状況というのも
 大切な要素でしょう。

 また、自己実現と関連しますが、③ライフステージに応じた収入の確保も重要な要素だと感じています。
 ③については、①と関連するところでは、自己実現の結果、収入に結びつくという事も重要な要素です。
 ②と関係するところで、例えば、実家に住む、実家や友人から農作物や魚等を分けてもらうなど
 支出を抑えることで、③の必要額が変化してくるという点も考えなくてはなりません。

 つまり、自己実現が可能で、家族や友人が比較的近くに住んでいて、収入の確保ができる状態であれば
 その場所に住み続ける(Uターンや移住も促進)ことが可能となり、
 その結果、そこで生まれる子どもの数が増え自然増につながると考えられます。

 「このような理想論を言っても、実際は大企業志向は強く、若者の定着やUターンは簡単ではない」と
 ご指摘をいただきそうですが、実際、私の理想のイメージに近い若者と出会いましたので、
 次回は、幸せな生き方について(人物編)をお送りしたいと思います。
 
 

これからの教育がどう変わっていくか知りたい方へ お勧めの本のご紹介です

2019-08-11 19:52:14 | 学校
これからの教育がどう変わっていくか知りたい方へお勧めの本のご紹介です
地域の未来を担う人材の育成についての活動をされている皆さん!お久しぶりです。
本当に久しぶりの更新となりました。

本日は、書籍のご紹介です。

タイトルは、「学習指導要領の読み方・活かし方」
       ~ 学習指導要領を「使いこなす」ための8章 ~
著者は、文部科学省初等中等教育局財務課長の合田哲雄氏です。
(株式会社教育開発研究所 刊)



学習指導要領って学校や先生のためにあるんじゃないの?
そう思ったあなた!
もちろん、教育関係の皆さんには、ぜひ読んでほしいです!
熊本市の遠藤教育長さんのブログに、非常に詳細に書評が書かれています!

私がこの本を選んだ理由は、
理由①:小学生から大学生の学びが大きく変わる。「主体的・対話的で深い学び!」我々が体験してこなかった学びで育った方々が社会に出てくる。
今までは、そのような若者を新人類とかゆとり世代とか、ちょっと馬鹿にした表現で迎え入れてきたけど、今回は違う。
確実にこれからの未来を切り開いていく若者が育つ教育環境で主体的に学んだ若者が社会に出てくる。
その方々をお迎えする準備のためにも新たな学びを知る必要がある。

理由②:これからの学びのキーワードのひとつ「社会に開かれた教育課程」学校だけでなく、社会全体が教育の現場となる。
そうなれば、我々、社会人は教育の担い手としての役割も求められる。教育者としてではなく、社会の実践者として。
農業やモノづくりの職人さん、福祉の担い手の皆さん、そして、育児、家事や介護などの担い手の皆さん、
すべての皆さんの生き方が教育と結びつく。
社会に生きてきた人間として教育に関わることが求められていく。

理由③:学校の働き方改革が進む
近年、課題となっている、教師や学校関係者の過重労働問題。その解決のため、学校関係者の働き方改革が進められ、
その推進にために地域の人材やコーディネーターの重要性が求められている。
本の157ページに書かれている地域の未来を担うひとづくりや161ページの地域人材教育を担うのは、
学校だけでなく地域の人材が必要であり、両者を結ぶコーディネーターの役割が今後、益々大切になります。
島根大学で地域教育コーディネーター養成コースで学んだものとして(①,②の動きを先取りした学びでした)
学びの成果を社会に還元するときが来たとの思いから、本書を購入しました。

理由④:著者である合田哲雄氏は、188ページで、恩師との出会いの場は、すべてごく普通の公立学校だったと書かれています。
高校は、旧制中学校の系譜を引く伝統校ではなく、設置されて12年目の新設県立高校でした。と書かれています。
私が同じ高校に入学したのは、設置されて4年目でした。同じ高校の出身の方の著書を読む日が来るという感激です。

先日、小学生の皆さんのまちづくりへの参加のワークショップに参加しました。
大人たたちの活動発表(子どもたちの居場所づくり)に対し、その活動がもっと素晴らしいものになるための意見や
アイディアを出すというお題だったのですが、小学生らしい視点だけではなく、大人が気づかない(忘れてしまった)大切なことを盛り込んで、
自分の言葉で発表する姿を見て、新しい学びは既にスタートしているんだなと感じたところでした。

このような新しい学びが手に取るようにわかりやすく伝わってくる。
これからの未来を担う人づくりに関心がある方、すべてにお勧めの本です。

成人式に感動の社説!

2019-01-14 15:36:52 | 夢実現
 若者の夢実現のため行動されている皆さん、こんにちは!
 今日は成人式ですね。
 皆さんが寄り添ってこられている方の中にも成人式をお迎えになり、
 感動に包まれている方も多いことでしょう。

 本日付の朝日新聞に、SNS全盛時代の新成人へのメッセージが
 社説にありましたので、ご紹介です。

 武雄市も市の情報発信をfacebookで行うことを全国に先駆けて行ってきておりますが
 いろいろと考えさせられる名文だと感じました

 特にSNSに頼りすぎることが、他人の考えや行動を決めつけてしまうという点には
 私も注意しなくてはいけないと改めて考えさせられました

 朝日新聞 2019年1月14日付 朝刊 社説より