「アジア人の化粧が濃い!!!」
週末なのでシュツットガルトに帰って来ています。
こちら、庶民のお家はお手洗いとお風呂が一緒になっているのが多いと思う。
我が家もそうなのですが、とっても困ることが多い。
夫がお風呂に浸かっているときにおトイレ行かなきゃいけないときなんて・・・(しかもカカの方ね)
まさに今がそれ。
気を散らす為にブログを書きます。
先日、ギーを作りました。
ギーとは:
https://ja.wikipedia.org/wiki/ギー
いつも買っていたのですがバターに比べると随分高い。
自分で作れると知った私はすぐに取り掛かる。
バターを火にかけて
こうやって白いのが浮いてくる過程を2度ほど繰り返し(YouTubeやクックパッドで詳しい作り方調べてみてください、私は説明する気はありませんw)、
こして
金色のギーが
できました
固まるとこうなります
常温保存できる。
私はギーの香りが大好き。
意味もなく何度も蓋をあけて嗅いでしまう。
夫にもバターの代わりに使ってもらっている。
Prix de Lausanne、お疲れ様です。
ローザンヌ、ファイナル、いいねいいね、君に仕事あげたい!
とか、ちょっとクラス受けるときいつも前ですぎているよねーこういうのー周りのこと一切見えてないねとか、色々夫とコメントしながら(←w)やっぱり若い子たちの漲るやる気って素晴らしいなと思いながら楽しませてもらった。
これを、プロになっても絶対に忘れないでくれ!と、願う。
一週間という毎日、人に審査される環境にいるというのはかなりな緊張やストレスだと思うし、本当にみんな一人一人色んな思いだったんだろうなと思うと親でもないけどとっても感動。
私もローザンヌに挑戦してみたかったなと思ってしまうくらい、この歳の子たちには素晴らしい経験だと思う。
こういう子達を見ていると、バレエという、踊りというものはこれから先の未来も決してなくなることはないだろうなと再確認。
絶対に、なくならない。
日本はまた自国のファイナルで入賞した3人にフォーカスを当てていますが、私も夫も入賞しなかった男の子もとってもいいと思いました。とっても良い踊りをする。ポテンシャルで溢れている。
きっとこれからもっと身体も変わっていくだろうし、これからがすごく楽しみ。
しかし年齢がとっても離れた中の決戦というのもなかなかタフ。
15歳から19歳間近の子たち、二部にしてあげればいいのになと夫と話していた。
18歳だともうカンパニーにプロとして入れる歳だし身体ももう大半の子達が出来上がっている。
身体の出来上がりスピードは本当にそれぞれ違って、留学した直後は欧米人の出来上がりの早さに圧倒されたのを覚えてる。
私も背はいつも高い方だったけどずっと子供体型で身体の成長がゆっくりだった方。
背も完璧に止まったのは25歳の時。
欧米人である夫と一緒にローザンヌを見ていて毎回夫がうるさいのは
「アジア人の化粧が濃い!!!」
笑
夫「ドラッグクイーンみたいな化粧してる」
私「あのね、普通なのよこれ、あなたたちみたいに彫りが深くない私たちは少しでも深く見せようと影をいっぱい作ろうとペイントするわけ。そうするとこうなっちゃうの。」
夫「化粧してない方がこんなに可愛いじゃない」
私「カメラ通してだからだよ、これ大きな舞台で照明当たったら顔飛んで顔なしになるのあなた達は知らないでしょう」
夫「顔が飛ぶ???」
確かに、もう既に留学してる先から出ているアジア人の子達はそうでもないのですが、自国から出てきた子達はお化粧がほんとうに濃い。
その気持ちわかるよ!
でも、結構こっちの人たちは顔の薄いところを含めてアジア人が美しいと思っているのでもうちょっとお化粧薄くして大丈夫。ほんとうに。
私は留学した理由は今回もローザンヌでヴァリエーション指導をしていたモニクに推薦して頂いたお陰でしたが、またテレビを通して見ていて、彼女に指導してもらった3年間のありがたさを実感。
本当に、素敵な人で、大好きです。
指導しながら自分の言ってることに笑い出してたりしてたけど、ほんと、懐かしい。w
別に私たちのことバカにしてるわけじゃないんだけど、私たち指導しながらよく爆笑していたな。w
いやまてよ・・・・
バカにされてたのか!?!?
笑
私も試験用のリラの精のヴァリエーションの指導をモニクにしてもらって、運良く一番高得点でその後舞台で踊れることになった時、
本番、アチチュー、アラベスク、アンデダーンの下で、アンデダーンで、まさに、ダーン!!!って、すごい勢いで転んだな。
アンデダーンのポジションのまま、足を出すこともなく、床へ直立のまま。w
袖に椅子を置いて全部を見ていたモニクは言葉にならない叫びとともに椅子から立ち上がったのを今でも覚えている。
コンクールや試験では人生は決まらないので、そこから何を学んで吸収していくか、賞にフォーカスを当てずに、プロになってどうやってプロとして続けるか、たくさんの夢を思い描いて、たっくさん努力して、もっともっと踊りを好きになっていってね。
私ももっと頑張ろうと思えた一週間に感謝。