オンラインバレエクラスと命と。 | i'm a dancer not one's perfect

オンラインバレエクラスと命と。

月曜の榎本真弓さんとのライブバレエクラス、沢山の方が喜んでくれてよかったです。

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やはり音のズレが出てしまうのでしたが・・・うーむ。やはり踊りも音楽も生には敵いませんよね。

生 真弓さんのピアノでクラス教えたいー!

どうにか改善策見つけて次回も実現できますように!

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ということでこの日でインスタライブは最後でそれからはZoomでやっています。

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↑これはZoomのやり方がわからない母へLINE電話での参加。w

 

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フランクフルト、ヴィスバーデン、ウィーン国立歌劇場、ヘットナショナル、ベルリン国立、チェコナショナル、ゴルチエダンス、オールデンブルグ、スペイン国立、スペイン「ラ ヴェロナル」、ヨーテボリ、キッドピヴォット、バレエジャズモントリオール、スカピーノ、その他多くのフリーランサーのダンサー達、元私の同僚達など沢山の笑顔に会えてとっても嬉しい。

それと同時にとっても悲しい。

こんなにも沢山のダンサー達が、踊りたくて、早く仕事に戻りたくて、色んなことを削って過ごしている今。

止まない雨はないとかいう言葉ありますけどね、正直、その言葉も信じがたい。

 

 

私たちのバレエ団ダンサーへのことを一番に考えていますが、もちろん他のバレエ団のダンサー達も受けたいと言ったら受け入れています、バレエ団内と外と半々くらい!

最近はお稽古場に通っていらっしゃる方々も受けたいとメッセージを沢山いただくのですが、やはり色々考えたところ、普段から常に教えている先生の指導があり、それを尊重したく思うので、受け付けておりません、ご了承ください。

そして私のクラスはプロへのクラスなので、踊り手の受け取り方に委ねているわけです。

例えば、子供には子供のクラスをするという事が、とても大切です。

そして感受性豊かな子供達、やっぱり踊りたいから踊っちゃう、それもわかる。そこが、とっても危険です。

だから、先生という存在が必要なんです。

ですが、大人の方ならプロでなくてもどうぞ!もちろんZoomでもお金はとりません。

またいつかオープンでインスタライブでもします、その時は是非皆さんも。

 

オープンクラスを受けても大丈夫というのも、先生の許可があってこそです。

私は何歳だったかな・・・確か中学3年生くらいからだったと思います、オープン受けておいでと言われたのは。

それまでは私の先生の尊敬する先生のところに合宿に行かせてもらったり、クラスを受けに行かせてもらったりしました。

あ、でもバレエ団の子役のオーディションにはもっと早く行かせてくれました。

その頃に会ったお友達も今でも仲のよいお友達、何人かいます。

バレエの先生というものは、生徒さんたちを自分の子供のように思ってくださっていると思います。

私の先生はそうでした。

そして私が知る先生方もそうです。

いつかは必ず先生から離れなければならない日がきます。

その日まで、たっくさん先生との時間を満喫して下さい。

「もう貴ちゃんには教える事はないよ」って先生に言われた時、めっちゃ悲しかったのを覚えている!!!

と、同時に、何かを認めてもらえたんだということ、そして自分でなんとかしていかなければならないんだという責任を強く思い直しました。

 

 

さてさて話は逸れましたが、

来週からはバレエ団のダンサーはクラスを受けるのは義務に。

それももちろん契約下でお給料を貰っている身だということもあります。

 

が、これからはドイツ内の劇場は全て”Kurzarbeit”という短時間勤務の契約になってゆきます。

それに一番最初に動いたのが私たちの劇場です。

劇場からのお金と、職安からのお金で給与をもらうということになる。

そして普段のお給料の合計金額がいくらかということで今までの給料の何パーセントを貰えるかが変わるわけです。

その割合は劇場によって異なりますし、またルールが違うところももちろんありますが、劇場はこの短時間勤務契約にしないとならない状況です。

 

私の場合、80パーセントの手取りになると通達が来ました。

もちろんその手紙も消毒してから触って開封。

 

世界中のアーティスト、役者の皆様、スタジアムでスポーツをする方々、私たちは常に動いていないといけない職業。

それができないというのは本当に苦しい。

だけどそれももちろん皆の健康のため、早くこの悪夢のような日を一日でも、一時でも早く終わらせるために働けない。

飲食業の方々も。他にも沢山の職業の方が影響を受けています。

そして、一人でも多くの命を救おうとしている医療関係の方々。

彼らは自分の命をも削って一刻一刻を過ごしている。

 

そんな中、出歩いている人たちを見ていると、悲しさよりも怒りがこみ上げますね。

 

その、大丈夫だと思って、するべきではない数秒の行動のために、命を失う人がいること。

それは、誰かの大切な家族であったり、あなたの大切な人かもしれない。

 

日本は今、3週間前のこちらの状況です。

今のドイツは現時点で感染者が9万人に限りなく近づいています。

ドイツは幸いにも、死者は少ない(といっても1000人越しているし、そもそも感覚がおかしくなっている、一人だろうと、無駄な命なんてない)ものの、私の親友のお母様は病院でコロナ感染者の対応をしていて、そのお母様の同僚の方が亡くなられました。63歳で。

感染したら、あっという間に命を落とし、そしてその亡骸にも会えないだなんて。

 

 

皆さん、できる限りのことをして下さい。

国が頼りにならない場合、自分の身は自分で守らなければならないのはとっても不安です、そして他の人のことを考えるということも、実はとても大変なこと、だって、自分でいっぱいいっぱいなんだもの。

責任から逃れたい人たちに判断を委ねられているというとっても不安。

今まで沢山のことを乗り越えてきた日本だからこそ、皆が協力し合えば遅くない、そう思っています。

ひと時も無駄にしないで下さい。

 

お体を、命を、大切にして下さい。