Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

水道事業 民営化の前に広域化だろうが

2018-12-06 20:35:19 | 国際・政治

コナサン、ミンバンワ!外国人材の確保を図る 出入国管理法改正案は、参院審議中。成立までには まだまだ曲折があるだろうが、改めて拙速な審議と採決は回避する様、拙者からも申したい。野党側は、所謂技能実習生失踪問題などを取り上げて改正案成立阻止に動いている様だ。

この中には 明らかに日共勢力にも通じる極左系議員が複数見られ、改正案審議の至らない所を 政局に利用しようとする意図も感じられる。政権与党にとり、又 日本及び日本人の公益にとり、この辺りを放置していては拙いのではないか。来年初からの通常国会までの継続審議とする道もある。各方面の 深刻な人手不足は分かるが、どうか新法制の全貌を少しでも明らかにし、公正を期す為にも、更に審議を尽くす様願いたいものだ。

本題です。或いは 前述の入管法改正問題以上に、消費税や医療保険の事共と並ぶ 我々の生活に直結する問題だろう、水道法改正案が、本日の衆院本会議で与党側等賛成多数により 可決成立した。水道施設はこれまで同様 各地の自治体が保有し続ける一方で、水道事業の運営権を民業に売却できる道を開く、地方鉄道や路面電車の上下分離方式に似た「コンセッション方式」の導入を容易にする狙いがある様だ。

高度成長の頃 一斉に整備された排水管など施設老朽化の更新対応や、特に地方の人口減による経営改善の必要は理解できるが、その一方で、水道料の急激な高騰や これまでの高レベル水質が維持されるのか、又 拙ブログでも過日取り上げた、水源地が外国資本に押えられる恐れはないのか、などの疑問が付き纏う。以下、某ネット記事を参照しながら この問題を少し見て参りたい。

「改正水道法が成立 民間に事業売却も」

自治体が、水道事業の運営権を民間企業に売却する「コンセッション方式」を導入し易くする内容を含んだ、水道法改正案が 12/6木曜の衆院本会議で可決され、成立した。民間ノウハウの活用で 水道事業の立て直しを狙う一方、野党側は 料金高騰や水質悪化の懸念があるとして反対していた。

水道事業の多くは市町村が運営している。しかし、人口減少で料金収入が減って経営環境が悪化。給水人口 1万人未満の小規模事業者では、およそ半分が赤字に陥っている。事業者は 施設の老朽化にも悩む。高度成長期に敷設された施設や水道管は耐用年数(40年)を相次いで迎えており、その割合は約 15%。資金不足で更新も進まず、水道経営の基盤強化が喫緊の課題となっていた。給水人口 5千人以下の小規模事業者は全体の 8割を占める。法改正で、近隣の事業者を結び付ける「広域連携」が進むことが期待されている。

今回、その是非が焦点となった「コンセッション方式」は 改正前でも可能だった。ただ 自治体が認可を返上しなければならず、導入実績はなかった。法改正により、自治体が認可や施設所有権を保持したまま事業の民間売却をできるようにさせ、その動きが加速するとみられる。更に、施設台帳を作成していないなど 杜撰(ずさん)な資産管理をしている自治体もあったため、台帳の保管を義務付けた上 施設を更新する計画を作成し、公表する仕組みを導入した。(引用ここまで)

水道施設の所有権や認可権などを自治体が保有したまま 民間に運営権を売却し 営業を任せる「コンセッション方式」は一見良さげだが、健全な実施の為には、自治体による 水道施設所有権や許認可権を強い姿勢で守り抜く仕組みが必要だろう。広く民間に門戸を開くとなれば、今は外国籍の企業も普通に応募する事が考えられる。そんな時に、当初は運営権だけを売却する話のはずが、気が付けば 押しの強い外国企業に施設保有などの諸権利も奪取されていたなどという事象が、絶対にないとは言えないだろう。

水道のあり方は、国民市民の生活に直結し 影響も大きいだけに、安易な民営化を進めてはならない。耐用年数に差しかかり、或いはそれを過ぎた上下水道の諸施設を更新する為には、莫大な資金と多くの人手を要する。既に 試算によっては、将来の水道料は現状の 2倍以上に引き上げないと 健全な採算ラインに届かないとの指摘も聞いた。

拙私見ではあるのだが、法改正が通ったからと言って 直ぐに民営化の方向ではなく、その前に水道の事業主体を これまでの各市町村から全国レベルで広域連携を徹底して進め、必要な合理化を図っていくべきではないか。向こう数年の(期間)スパンで これまでの自治体主導の運営を、必要な合理化を図りつつ継続し それでもやむを得ない所にだけ、限定的に民間企業を関与させる方が良いのではないか。

出入国管理法改正問題でもそうだが、水道法改正にあっても、どうも今一つ 新制度の全貌が見えず、我々国民市民の側も 十分な理解がし難い所だ。こうした生活に直結する法制度は、多くの国民市民がよく理解できる様、法制度のあり様を分かり易く明らかにすべきだ。決して、秘密裡に事を進められる様な事態を許してはいけない。今回画像は、当地愛知の南隣 三重県南勢地区の紀伊半島中東部に位置する 東海地方屈指の清流 銚子川河口の様子。全長十数kmの短かさながら多様な生態系を誇る事でも知られ、過日の TV番組でも取り上げられた 好感の流れ。渡る線路は JR紀勢線。


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