Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

弔意の夏~前編

2018-08-09 18:47:16 | 国際・政治

今日 8/9は、長崎の原爆忌。8/6の広島原爆忌と並び、我々日本人は 決して忘れてはならない日付だろう。まずは、この二つの原爆忌犠牲各位に改めての弔意と、今尚後遺症に苦しむ方々に、改めてお見舞いの意を表したい。その上で、我国が態度を保留している核兵器禁止条約の批准参加へ向け、確かな道筋をつけられる様促し、国際社会にても より大きな発言力を得られる様期したく思う。

核保有国への忖度(そんたく)としか思えぬ 安部現政権の後ろ向き姿勢は糾されるべきだし、前述条約に参加の上 欧米と連携し、時に物申す立場を得るのは 不可能ではないと心得る。つまり「要領が悪い」のではないか。議論としての 我国核保有言動は否定しないが、現実には無理だろう。野党の姿勢も、確固とした信念が感じられない。某立憲民主参議の「広島、長崎両原爆忌の日付を間違えた」言動は象徴的だ。「夏ボケか?」と揶揄の一つもしたくなるものだ。想えば、原水爆禁止運動も、少なくとも一時期は 左派野党の政局的都合による分裂開催を余儀なくされた事もあった。

それにしても今年、特に今夏は 弔意を表さねばならぬ事共が多い様だ。今回と次回、特に大きいと思われるお二方について触れて参りたく思う。前編の今回は、昨日急逝された現沖縄県知事・翁長雄志(おなが・たけし)さん、後編の次回は、前後して逝かれた 政治社会のコメンテイターとしても知られた俳優・津川雅彦(つがわ・まさひこ)さんの事を振り返りたく思う。

現職のまま斃れた 翁長沖縄県知事は 1950=昭和25年10月、那覇市郊外出身の 生粋の沖縄人。当初は自由民主党所属で 1985=昭和60年からの那覇市議を振り出しに、沖縄県議、那覇市長を経て 2014=平成26年秋から現職。米軍基地移転問題で 政府側と鋭い見解の相違を抱え、前任知事の決めた基地移転方針の撤回手続きに取り組まれていたとされる。翁長知事の果たせなかった遺志が、実現するのか否か注目されるのも事実。政府の意向は、基地移転の方向は変わらない由だが、後述の事共からの疑問があるのも事実である。

よく、メディア報道によっては「翁長知事は殉職された」との声も聞くが、拙者なりに、同知事を斃した原因を考えてみた。主なのは三つだが、勿論一部であって全部ではない。

その①は、左派勢力が喜びそうな 安部現政権にある。やはり米軍基地の移転問題は、少し無理筋の様な気がする所。少し前なら、或いは「やむなし」とする所だったが、トランプ現米政権の、安保面での対日姿勢は怪しいものが見え隠れするのではないか。今初夏 シンガポール国にての、史上初の米朝会談も、その一端が露呈しているのではないか。大韓民国の文(むん)現政権の 対北宥和姿勢容認も、トランプ米政権がいずれ「半島」から手を退く布石として利用するのではないか、との想いもする所だ。安部現政権の「日米同盟重視」の姿勢も分かりはするが、ここは沖縄現地の状況と、トランプ米政権の 今後の対日姿勢が確たるものとはいえない所も留意すべきだろう。とに角、基地移転問題につき「無理筋」はいけない。

その②は、これは保守側にはよく知られ SNSでも揶揄される「沖縄左翼」を初めとする、芳しからぬ左派勢力である。反米軍基地運動には、一部野党もさる事ながら、我国左派の ありとあらゆる勢力が関わっていると言われ、中には日本人として決して許すべからざる 日本赤軍の残党一派も潜入している様だ。「沖縄タイムズ」 「琉球新報」の所謂「沖縄二紙」の左傾した報道姿勢は、本土の朝日新聞以上とされ、それらの論調が、活動家を含む 反米軍基地参加者達を更に過激にエスカレートさせていると聞く。勿論 社民、日共の両党を初め、本土からの「左」シンパも多く乗り込んでいる様だ。これら勢力は、反米軍基地運動を 左派に有利な政局活動に利用しているのは明らかで、本来は 沖縄県民運動から隔離されるべきものだろう。翁長知事は、常識に基づく会話もできないこれら勢力にも、相当に翻弄され苦渋を強いられたに違いない。

その③は、やはり沖縄の米軍基地負担の重過ぎる実態を理解しない 本土の有権者達である。我国全土に占める、沖縄県の米軍基地負担割合は 7割を優に超え、やはり、本土との拭い難い格差があるのが現実だ。物理的にどうこうできるものではないかもだが、何らかの方法で 米軍基地負担の軽減に息長く取り組む必要があるのも事実。既に本土内でも 大量の空き家に悩まされたり、後継のいない限界集落とかも増え始めている。政府の責任で、一度本土の過疎地帯に安保上の有力拠点がないか?安全留意の上で 精査の一回位すべきではないか。それは首都圏にも、米空軍優先の「横田空域」とかで犠牲を払っている所は承知だが。一定の対本土基地移転が進めば、中国大陸の不穏な動きへの対応を守りつつ、沖縄辺りに自衛隊を一定展開させる事にも道が開けよう。とに角、日米同盟が変化しつつある以上 本土の我々も、こうした変化を一定は受け入れる必要があろう。

安部総理大臣も、亡き翁長沖縄県知事も、その政見は 必ずしも全て支持できる訳ではない。しかし翁長知事は、極めて難しい沖縄の政治状況を 曲がりなりにも駆け抜けて行かれた。反米軍基地志向の一方で、尖閣海域における中国大陸漁船等による違法操業取り締まりにも取り組まれていたとか。保守を標榜する拙者がこんな事を記すと、同じ保守仲間から非難揶揄されそうなのは分かるが、極めて難しかった前述の事共を何とかでも切り抜けた翁長沖縄県知事の、改めてご冥福をお祈りする次第。左傾勢力が多数乗り込む不穏な状況は遺憾だが、沖縄県民の懸命な選択と判断に期待したい所。今回画像は 先年訪れた、三重県下の JR紀勢線海岸部の様子。画像の 旧国鉄 40代ディーゼル気動車は、既に引退しています。P.S 以下に、今回記事の関連資料をリンク致します。 https://blog.goo.ne.jp/ikeiketarou/e/722411d739e314844ef64911eee43db9 (草莽隊日記様)


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