Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

「敵基地攻撃能力」という言葉をを正しく捉える

2020-06-25 21:05:07 | 国際・政治

この所、国防安保の分野でよく話題に上るのが「敵基地攻撃能力」という言葉だ。一見すると、対外先制攻撃能力と捉えられがちで危険な印象が伴うのは事実だが、よく考えれば「専守防衛」を標榜する我国にあっても 受け止めさえ安全ならば必要な能力との理解ができるのではと拙者などは思うものだ。以下、某ネット記事を引用して 少しみて参ろうと思う。

「『敵基地攻撃』の定義必要=先制攻撃との混同懸念ー河野防衛相」

河野防衛相は 6/25、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見し、政府が今夏に保有を検討する敵基地攻撃能力について「議論の前に言葉の定義を明確にすべきだ」と主張した。憲法や国際法に抵触する恐れのある「先制攻撃」との混同を招き、そうした能力を持とうとしていると誤解されないよう注意すべきだとの認識を示したものだ。

河野大臣は、敵基地攻撃能力を巡るこれまでの政府・与党の議論では、先制攻撃を含むかどうかや 何が「先制」に当たるのかが不明瞭だと指摘。政府が練り直す安保戦略は「憲法の範囲内にとどまる」と強調した。又 ミサイル防衛の検討に当たっては、日本を取り巻く安全保障環境の認識や 日本が取り得る選択肢などが論点になると語った。(引用ここまで)

本当に、徒な混同は大きな誤解を招く見本の様なものだろう。前述の 河野防衛相の表明を待つまでもなく、国防安保上の敵基地攻撃能力とは、敵方の基地を攻められる能力を「持てる」というだけの話であって、直ちに先制攻撃能力を意味する訳ではない。もう少し具体的に申せば「防衛能力の一として、敵基地を攻められる能力を持てる様にするが あくまで念の為であって、先制攻撃に用いる事は決してない」の強い表明で良いだろう。そも先制攻撃は、現憲法第 9条で厳禁のはずだからだ。

但し、昨今の 特に中国大陸による我国近海への不当な進出や、北鮮による長距離弾道ミサイルの脅威など、現憲法体制が発足した終戦直後から、安保情勢は大きく変化してきている。憲法の大原則を守りながらも、国防安保に新しい思考を取り入れての更新→アップ・デートが必要なのは明らかだ。前述の言葉の定義を全国民に分かり易く定義した上で、敵基地攻撃能力を有する事自体は、決して現憲法下の平和路線を脅かすものではない事を、河野防衛相以下関係各位は熟考の上明確化し、国民的理解が得られる様議論を願いたい。

我々国民市民の側も、そうした形での正しい議論が行われるのであれば 静かに推移を見守りたいものだ。よく特定野党や左派容共側から「敵基地攻撃能力→先制攻撃容認に直結するから、議論自体認めてはならない」式の主張が見られる事があるが、十年一日以上に進化の見られない 言いがかり的主張だ。ここは復習だが、そも 一防衛能力の範疇たる敵基地攻撃能力は、危険な先制攻撃能力とはならないものだ。そこの所をよく押えた上、我々日本人はこうした議論と冷静に向き合うべきと、拙者などは思う。今回画像も先年ので恐縮、当地名古屋副都心、尾頭橋(おとうばし)辺りで以前見られた立葵の群生を。向こうを行くのは JR東海道線。


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4 コメント

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憲法の範囲内 ? (onecat01)
2020-06-27 14:04:12
HAKASEさん。

 間違った憲法に、なぜいつまでも合わせるのか。

 政府は、建前でそうしなくてなりませんが、庶民は、本音で語れます。ここは、世界の常識でいきたいでありませんか。

 「敵基地攻撃」に、「先制攻撃」が含まれなければ、言葉そのものが成り立ちません。日本が核兵器で破壊された後で、どうやって「敵基地攻撃」ができましょうか。

 国土も国民も壊滅し、その後にやる「敵基地攻撃」に、どんな意味があるのでしょう。このようにして、日本は、安全保障に関し、いつまでも世界の常識から外れた議論を続けます。

 敵対国はどうしていますか、「先制攻撃」どころか、「奇襲攻撃」でしょうに・・なんでもありの国際社会で、「日本国憲法」は、日本だけを縛る「滅びの憲法」なのに、どうして国民はそれを語らないのでしょう。

 多くの国民が常識を語れば、政治家たちは従うのです。選挙の一票の力が、ここで発揮されます。国を大切に思うのなら、私たち国民は、政治家に付き合ってはなりません。むしろ本当のことを口に出し、彼らが動きやすい環境を作ることが大切です。

 「敵基地攻撃に、先制攻撃が含まれるのは当然だ。」「そんなバカなことが議論されている国が、日本以外のどこにあるのか。」

 と、私たちは、建前しか言えない自民党の議員諸氏の代わりに、しっかり主張する方が良いと、私は思います。立葵の群生も、JR東海の列車も、跡形もなく破壊された後で、やっと始める敵基地攻撃では、悲しい言葉の遊びでしかありません。

 反対意見で、申し訳ありません。ご容赦ください。
いずれ変えるべきですが (HAKASE(jnkt32))
2020-06-27 19:41:01
onecat01さん、今回もご見解を有難うございます。今回は
拙者も心して伺うべきかも知れません。

確かに敵基地攻撃能力の整備と、先制攻撃機会を持つ
事は表裏一体かも知れません。貴視点よりは「憲法の範囲内」
なる文言は、詭弁レベルかも知れないと拙者も感じました。

ただ拙者は「長きに亘って間違った憲法に合わせさせ
られてきた」日本及び日本人の哀しい戦後の経緯も、
少しは顧慮すべきかとも思った訳でして。

「敵基地攻撃に、先制攻撃が含まれるのは当然だ」
「そんなことが議論されている国が、日本以外のどこにあるのか」
仰る様に 日本及び日本人は、とうにそうした時期に
来ていると拙者も思いたいですが「間違った憲法に慣
らされた」年月が余りに長かった為、その導入の為の
期間も必要かな・・とも考える所です。

とまれ、貴見解は正論たる事は認めなければとも思う
所です。願わくばできるだけ早く、整合の道程に乗る事
ができればとも思う次第です。現状、こうしたお返事しか
できない所はお許しを賜れれば幸いです。まずは お礼まで。
議員の心理 (onecat01)
2020-06-27 21:36:09
 HAKASEさん。

 私も、心してお答えします。正論へと一足飛びに行かず、準備期間が必要と言われる、貴方のご意見を理解いたします。

 どうでしょう、ここで議員諸氏の心理について、考えてみては、いかがでしょう。議員は、当選した瞬間から、次の当選を必死で考えます。議員の心理は、常に「当選第一」です。彼らは、世間の風を読み、当選しそうな空気に、敏感に反応します。

 空気とは、庶民の意見であり、多数の動向です。沢山の庶民が一斉に声を上げますと、彼らは必ず反応します。戦後憲法の不自然さについて、政治家の方が、気づいていると思います。

 しかしマスコミが反対し、庶民の多数が改正に反対すれば、彼らは当選するため、自分の考えを引っ込めます、そうしてきたのが、戦後74年間です。

 その流れを変え、「日本を取り戻す」と言ったのが、安倍総理です。総理の長期政権が続いた理由を考えてください。国民の多くが、日本を取り戻したいと考え、支持してきたのです。

 この世の流れが変わりつつあり、それは安倍総理の功績であると、私は考え、それだけでも、歴史に残る功績だと思います。

 こう言う時ですから、私たちが正論を述べることが、さらに流れを加速し、自民党の議員諸氏への応援になります。反日・左翼の為すがままにされた、失った74年を取り戻す時が来ていると、私はそのように感じています。

 真摯なご意見は、いつも私の心に響きます。これからもどうぞよろしく、お願いいたします。

「日本を取り戻す」姿勢には敬礼 (HAKASE(jnkt32))
2020-06-28 10:19:20
onecat01さん、続編も有難うございます。貴記述から、民意
とは慎重に心して向き合わねばならないという事が窺えます。

戦後のあり様につき、(主に)政治家各位がその不自然さ
に気づかれていたのでは?の所は 拙者も同様の何かを
感じていたところでありまして。

しかしながら、ご存知の狡猾既成メディア勢力が「空気
とは庶民の意見であり、動向である」事と、政治家各位
も選挙を第一に意識して動く事を先回りの形で読んで
いて、不良な護憲思考へと誘導した所は、拙者も有り
だと思うものであります。

安倍総理は全国民に向け「この流れを変えましょう!」と
訴え「日本を取り戻す」志向を鮮明に打ち出したのは
敬意を表すべきですし、又 大きな功の一つだと心得ます。

「こういう時ですから、私たちが正論を述べることがさら
に流れを加速し、自民党の議員諸氏への応援になります」
の貴姿勢は、拙者も心より支持するものであります。

仰る様に 戦後 74年余は、反日・左翼に翻弄された日々。
それを健全に取り戻す事こそが「日本を取り戻す」事と拙者も思います。こちらこそ、毎回の貴記事には感銘
を覚える事しばしばです。又、学習に伺います。まずは お礼まで。

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