今回は4月4日放送の

チョイス

@病気になったとき

口の老化

を振り返ります。

 

 

最近、硬い物が食べれなくなったり、

食事中に食べこぼしたり、話をすると

聞き返されることが多くなった等、

ありませんか?

 

今回のテーマは、口の老化

 

口の老化は、歯だけの問題ではなく、

口の筋肉だって老化する?

 

その結果、全身の健康にも

悪影響になり、放っておくと

低栄養・寝たきりの状態に

なりやすくなってしまうという。

 

そうならないためには、口の老化を

発見する検査から若返らせる

トレーニングがあるらしい。

 

 

口の老化チェック

①食べ物が口に残る。

②硬いものが食べにくい。

③食事の時間が長い。

④食べこぼす。

⑤滑舌が悪くなった。

⑥食事の時にむせる。

⑦口の中が乾く。

⑧口の中が汚れている。

 

 

この中で1つでも当てはまるものが

あったら、口の老化が始まっている

可能性があるそうです。

 

 

76歳の女性は2年ほど前から、

食べられるものが限られてきた。

 

硬いものは食べられない。

 

好きなお煎餅もお新香もダメ!

 

この女性は1年半の間、

左右両方の奥歯4本が

ない状態だった。

 

大好きな物をまた食べられるように

なりたいと女性は、東京歯科大学

水道橋病院で奥歯を治療して

もらうことにした。

 

ところが、歯以外にも口の中に

問題があることがわかった。

 

 

   

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東京歯科大学 老年歯科

補綴学講座教授 上田貴之さん

によると、女性は口の動きが少し

衰えていることがわかり、

口腔機能低下症を疑ったそうだ。

 

口腔機能低下症は、老化とともに

口の機能が少しずつ落ちていくことで

発症すると考えられている。

 

放っておくと、低栄養や寝たきりに

なりやすい。

 

特殊なフィルムを噛んで

噛む力がどれだけあるのか?

左右の歯で均等に噛めているか?

をチェックする咬合測定検査を行う。

 

左右の歯でしっかり均等に

噛めていれば赤い色がつくが、

女性は赤い箇所が数箇所に

ついているだけで、噛む力も

基準値の500を大きく下回っていた。

 

風船を上顎と舌でなるべく頑張って

潰す舌の力を測る舌圧測定検査では、

基準値が30の所15.6しかなかった。

 

食べるというのは、噛み潰すだけでなく

ベロで食べ物を歯の上に乗せたりとか、

喉の方へ送り込んだり、頬の動きの

低下により硬いものが食べられなくなる。

 

女性は歯の治療と併せて、

口の動きのトレーニングを

2種類行った。

 

①舌の筋力をアップし、

 動きを良くする。

 

器具を口の中に入れ、舌で押し潰す。

 

丸く膨らんだ部分を舌の

中心部を使って上顎に

強く押しつける。

 

これを朝晩2回、

10回ずつを目安に行った。

 

 

②あいうべ体操

 

まず、「あ」と大きく口を開く。

 

次に「い」と口を横に広げる。

 

そして「う」と唇を出来るだけ

前に突き出す。

 

最後に「べ」と舌を出して

下に伸ばす。

 

この体操によって、

口の動き・舌の可動域が

改善できるらしい。

 

3回ずつ、朝晩2回行う。

 

2カ月後、15.6から31.9。

噛む力も206.9から314.5になった。

 

トレーニングと新たに作った

入れ歯で、食べ物をしっかり

噛むことができるようになった。

 

また、顔の感じが変わったって位

「若返った」と言われたそうで

嬉しかったという。

 

 

   

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70歳の女性は、年を取っても

自分の歯で食べたいという思いから、

歯科に通って歯の手入れをまめに

行っていたが、2年ほど前から何故か

お粥や煮物など、軟らかいものしか

食べれなくなったという。

 

その結果、そしゃくがおぼつかなくなり、

体調もちょっと落ちて、2~3ヵ月すると

体重が4~5㎏減った。

 

歯の状態を診てもらおうと

歯科医に行った。

 

調べると、歯茎が弱り、

歯を支えきれなくなり、

奥歯を抜く事になった。

 

さらに歯科医から、

軟らかいものしか食べれなくなった

原因として、「口腔機能低下症も

あるのでは?」といわれたそう。

 

検査を受けると、噛む力が

低下していることがわかった。

 

さらに、唇の筋力を測る

口腔閉鎖力測定で、女性

場合は7未満で唇の筋力低下

していることを意味するが、

6.2だった。

 

奥歯が悪くなった事で

軟らかいものばかり

食べていた為、余計に

唇や舌の筋肉が落ちて

しまった。

 

そこで奥歯の治療とともに

口の筋トレも行った。

 

赤ちゃんのおしゃぶりのような

もので、唇の筋力をアップさせる。

 

先の部分を口の中に入れ、

口から飛び出さないように

唇をしっかり閉じて

10秒間引っ張る。

 

正面・右側・左側と、

位置をずらしながら行う。

 

トレーニングを続けて4週間後、

唇の筋力が10.3になり、生野菜や

お肉が食べられるようになった。

 

 

   

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