風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

もぎたての房州びわをたくさん食べたい! 2

2019-12-06 | 千葉

その1からの続きです。

● びわ狩り真っ最中 

びわ狩り中の画像は、ほとんどありません。
だって時間は30分だけ。撮影しているどころではないからです!
両手は、びわを採って食べるためのツール。
カメラをいじるものではありません。

びわ狩りの最中も雨は降っていましたが、歩いていた時のような激しさはなく、木陰にいたこともあって、まったく気になりませんでした。
というより、びわに集中していて、雨のことなんてどうでもよかったというのが本音です(笑)!

● 田中びわ

「大房(おおぶさ)」や「さとみ」など、いろいろな品種を食べてみた中で、一番おいしかったのは「田中」でした。
なんというシンプルなネーミング! 田中男爵が育てたものだそう。
お友達の田中さん(複数)に教えてあげよう!

「さとみ」は、女の子の名前のようですが、きっと『南総里見八犬伝』の里見から取ったんでしょうね。

「あっちの木になっているのは違う種類だから、採ってくるわ」
そういって急斜面を登り出す母。
さっきまで、「坂を登れない~」って杖をついていたのに。
フルーツ愛は大きなパワーを出すものですね。


● まだまだいけます!

これほど肉厚の、大きくてジューシーなびわは、ついぞ食べたことがありません。
夢中で食べ続けていると、農園の息子さんが再び現れました。

「どうですか?」
「おいしいです!! モゴモゴ」
「30分食べると、かなりおなか一杯になるでしょう」
「いーえ、まだまだいけます!!」

口をそろえて同じことを言う母と娘であります。
絶賛狩りモード中の私たちでしたが、時間が来たので、この辺でおしまい。
歩きだすと、身体がずっしりと重くなっていました。
びわがおなかにたまっているなあと実感します。

ああ、極上の時間でした💛

● 百年前の明治時代

農園でお土産用のびわを購入し、帰り道は息子さんに車で送ってもらいました。
(びわのシーズンが終わったら、どうするのかな?)と思ったら、「ほかに畑がありますが、自分は会社員なんですよ」とのこと。
この季節だけ、お休み返上でびわ園を開けているそうです。

「うちは代々ここで畑を耕していて、百年くらい前にびわ園に換えたそうです」とのこと。
百年前といったら明治時代。その頃から、びわが人々の食卓に上るようになってきたのかもしれませんね。

● びわソフト

親切な息子さんに道の駅まで送ってもらった時には、雨が上がっていました。
ここで、バスを待ちながらのんびり過ごします。
たくさんびわを食べてきたばかりなのに、2人とも何事もなかったかのようにびわソフトを食べました。

食べ飽きてないかって?全然!
この辺はやっぱり親子だなあと思います。
ここのびわソフトは評判で、一日1000個売れるんだそう。すごいー!

● 太巻き寿司

見るからにボリューム感たっぷりの太巻き寿司。千葉の郷土料理です。
どこかで見たことあるような顔…あっ、アンパンマン!

● 花のガーデン

雨は小康状態になり、降ったり止んだりしています。
止んだ時を見計らって、花壇の散策に出ました。

 庭園には色とりどりの花が咲き乱れて、絵のような美しさ。

色鮮やか。やはり房総は、花の国ですね。

一年中楽しめるように いろいろな花を植えて、手をかけているのでしょう。

● 橋と飛び石

花壇の向こうには川があり、木の橋が架かっていました。
欄干のない橋は魅力的ですが、その横の飛び石の方が楽しそう。
飛び石を渡って向こう岸へ渡りました。

向こう岸から眺める道の駅の建物。
緑のとんがり屋根は、遠くからでもよく見える、富浦のランドマークです。

● 降ったり止んだり

ぱらぱら雨が降ってきたので、再び飛び石を渡って戻りました。
そばから見ると、ガーデン側はすべてガラス張りになっていました。

天気は相変わらず不安定で、スコールのような大雨が降っては止み、を何度も繰り返します。

無事にびわ狩りを済ませて道の駅に戻ってきたので、一安心。
「枇杷倶楽部」という名前だけに、道の駅にはびわ関連のお土産がたくさん揃っています。

母はまたもや、お土産を買いまくります。
私が去年ここで買って帰った、銚子電鉄のぬれ煎餅も買いました。
農家直売所で野菜も買い、2人のバッグはパンパンに。

● 帰りのバス

やってきた横浜行の高速バスに乗りました。
バスの中には、館山からの乗客が結構乗っていました。

高速道路は山の中を通っていますが、時々内房の海がちらっと見えます。

帰りもかなりの大雨。今回は、バスに乗ると雨が激しく降り出します。
視界不良のまま、海中にある海ほたるまで来て、そこから海底トンネルに入りました。


海ほたる

1時間半の道のりですが、雨のため、20分ほど遅れて到着。
途中の京浜工業地帯では、キリンならぬ赤いガントリークレーンをたくさん見かけました。

● 雨上がりの横浜

横浜に着くと、雨は止みました。
日中は激しく降ったようですが、ピークは過ぎた模様。
ベイブリッジを通ったので、天気が良ければ、紺碧の空と海を楽しめましたが、梅雨シーズンだから仕方がありませんね。

● 夕食もスルスル

昼食はびわだったので、横浜そごうで夕食を取ることにしました。

歌行燈ゑべっさん ゑびす

母お気に入りの、べっさんのゑびす膳。
食べる前には「おなかパンパンになるほどびわを食べたから、入らないよ」と言っていましたが、着席してお膳が目の前に出てくると、スイスイおいしく完食しました。

みんな食べられちゃった。あれー?おかしいなー。
びわは80%が水分なので、とっても消化がいいそうです。

● epilogue

急に思い立って出かけてきた房総のびわ狩り。
最後の時期になりましたが、駆け込みで間に合ってよかったです。

ほかのフルーツに比べて、ちょっとお高めのびわ狩り。
母のたってのお願いでしたが、実は(手間や交通費を考えると、家で高級びわをたくさん食べる方がいいのでは?)と思っていました。
特に今回は、大雨の中を催行するのかとか、歩いて行けるのかなど、何かと不安要素が多かったこともあったので。

ところが、実際行ってみて、その考えはガラリと変わりました。
やっぱりびわ狩りってすごい!
まず、農園さんが見つくろって、今お勧めのびわの木のところに連れて行ってくれます。
プロの見立てなので、間違いありません。
そのびわは、贈答用の大きなサイズ!

さらに、もぎたてのびわは、みずみずしさが市販のものとは違うのです。
新鮮!

いや~、これまで、本当のびわの味を知らなかったんだな~と、つくづく思い知りました。
母も大満足。「心ゆくまで食べられたから、もうびわ狩りがしたいなんて言わないわ」と言っています。
今はそんなこと言っていても、来年また「食べたいから行く」と言い出しそう。
母が言わなくても、私が食べたくなって、また海を越えて行きそう。

帰宅後、母はさっそく農園で買ってきたびわを食べていました。
「えっ、さっきあれほど食べたのに!?」
「おいしいから、あなたも食べなさい」

そう言われましたが、体験したてのライブの余韻をしばらく残しておきたい私は、食べずにおきます。
母はどれだけフルーツ野郎なんでしょうね。
ゼリーまで出してきて…。
しばらくは、びわ三昧することでしょう。

今回は、掲載画像数が普段よりも少ないです。
それは、天気が悪くていい景色を撮れなかったのと、びわ狩りに集中して撮影を放棄したためです。後悔はしていません!
読んで下さった方には、雰囲気だけでも受け取っていただければと思います。

おいしいものは、人を幸せにする力を持っています。
この日、新たな禁断の果実の味を知ってしまいました。
それは、とても甘美なものでした。
母も私も、とてもハッピーな一日になりました。

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5 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (アネッティワールド)
2019-12-07 01:29:50
肉厚の枇杷をたらふく!
なかなか経験できませんね。
我が家は愛媛県の唐川と言うところから枇杷を送ってもらっています。
旬の果物は美味しいですね。
今は大好きなリンゴにハマっています。

えびす膳、美味しそう!
凄いボリュームですね。

完食⁉️
追記 (アネッティワールド)
2019-12-07 01:36:05
そうそう。
花のことはさっぱりわからないけど
カメラを持つようになって
花を撮るのが好きになったんです。

こんな花のガーデンに来ると
時間を忘れるくらい
夢中になります。

お母さまのお腹の中は
枇杷で満腹でしたね。
アネッティさんへ (リカ)
2019-12-09 09:43:33
愛媛県の唐川ですか~、地名を覚えておきます。
枇杷が届くって、ワクワクしますね☆
我が家は、愛媛県の宇和島から、毎冬柑橘類を送ってもらいます。
箱を開けた瞬間のサワヤカ~な香りがたまりません💛

冬は、青森の親戚から林檎も送られてくるため、納戸は幸せな香りに包まれています💛💛
えびす膳は、和食ベースなので、あんがいするっといけちゃうんです。
それにしても食べすぎですけどね!!!
アネッティさんへ2 (リカ)
2019-12-09 09:43:46
カメラが新しい自然の見方を教えてくれたんですね~。
たしかに、同じ花でも撮り方によって、全く違う写真になりますからね。
私にとってはマジックです!

びわ~。思い返すと今でも食べたくなります~。
もう半年前の話になってしまいました。
旅日記もたまってしまっています。
アネッティさんのように、コンスタントにアップできればなあと思ってはいるんですが、なかなか~💦
Unknown (アネッティワールド)
2019-12-31 12:43:32
宇和島と青森から果物が送られてくるなんて
何と羨ましい!
愛媛県の新種で
紅マドンナ、皮は剥きにくいですが、
実はとってもジューシーで気に入っています。高くて自腹では買えませんが 笑

来年もよろしくです!

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