サヨナラの眼差し―哀しき戦士たち―27 | じゅりれなよ永遠に

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2時間後、

高橋が遺体で発見され

玲奈の住むマンションは大騒ぎだった。

 

 

玲奈が匿名で警察に連絡を入れたのだ。

 

マスコミもかぎつけ現場は大混乱だった。

 

当然、珠理奈もかりだされ

聞き込みで七瀬の元に訪れていた。

 

玄関先で話をする二人。

 

「まさか、下の階の田村さんが

あの高橋一生だとは気づきませんでした。

私の部屋に来たときは変装してましたから。」

 

「そうですか、

他に気がついたことはありますか。」

 

珠理奈の質問に七瀬は一瞬、

玲奈が高橋となにか外で

話していたことを思いだしたが

巻き込んではいけないと思い

このこと話さなかった。

 

「いえ、特にありません。」

 

「そうですか、ありがとうございます。」

 

珠理奈はそう言って

別の部屋に聞き込みに回った。

 

高橋の部屋には玲奈がPCで作成した

遺書的な文章が残されていた。

 

そこには高橋珠理の墓に

自分の骨を納骨して欲しいと記されていた。

 

こうして、高橋一生が病死して

珠理奈の仕事は終わったのだ。