京のたんぽぽ日記

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2018年12月ドイツクリスマスマーケット20ヴィース教会

2020-11-16 11:16:00 | 海外旅行2018 12月ドイツクリスマスマーケット

2018年12月ドイツクリスマスマーケット19ヴィース教会への続き。

12月14
ヴィース教会

ローテンブルグからロマンティック街道を走り
ヴィース教会にやってきました。

ディンケルスヴュール、ネルトリンゲン
アウグスブルグなどの街を横目に、
バスは止まることなく走ってきたんですよね。

ロマンティック街道沿いの草原にぽつんと佇む白亜の教会が
ヴィース教会です。。と聞いていたのですが、

草原は草原でも緑の草原ではなく、
目の前に広がっているのは白い雪の草原でした。

ヴィース教会

そして、白い雪の草原にぽつんと佇む白いヴィース教会です。

白色の壁にエンジ色の屋根が印象的な教会なのですが、
雪景色の中ではモノクロの世界ですね。

バイエルン地方の聖堂によく見られる玉ねぎ型をした屋根の塔が
可愛い~。

現在の建物は1985~1991年にかけて修復されたものですが、
18世紀の建築当時そのままの姿が忠実に再現されているそうですよ。

教会内へ

広い雪の原にポツンと立つ簡素な教会。

中も素朴な仕様なのかなと思ったら。。
これが全然違っていて、そのギャップに驚かされます。

真っ白な柱が眩しく、上部には繊細で美しい装飾が施され
きらきら輝いていて素敵~。

え。。これが、本当にあの教会の内部??
と思わず思ってしまう程、
なんとも華麗でゴージャスです。

ロココ様式

ガイドさんの説明によると、
この教会の内装はロココ様式。

バロック様式の風格があり、荘厳で重厚な雰囲気とは違って、

優雅でエレガントな曲線や華やかで可愛い装飾、
女性好みの柔らかいパステル調の色合いが特徴。

ふむふむ。。なるほど、私好みの内装ですね~。

幻想的で美しいこの教会の内装は、
ヨーロッパの教会のロココ様式で随一という
高い評価を得ているのだそうです。

1983年、ヴィース教会は、文化的価値の高さを認められ、
世界文化遺産として登録されたそうですよ。

大天上画

中でも、「天から降ってきた宝石」と讃えられる
天井のフレスコ画はブルーのパステルカラーが本当に素敵。

キリストの復活や最後の晩餐などが描かれていますが
宗教画の暗さがなく、明るい光に溢れた天井画です。

             向かって右の門が天国への門。

左は「空席の玉座」です。  

虹の上に座る復活したキリストや、天国への鍵を持つ聖ペテロ、
槍を持つ大天使ミカエルも描かれています。

すごいな~と見上げる主人。

鞭打たれるキリストの巡礼聖堂

ところで、この教会の正式名称は「鞭打たれるキリストの巡礼聖堂」
というらしいのです。

鞭打たれるキリスト??
なに?それ、どういう意味。。。??と思ってしまいます。

実は、主祭壇に飾られているキリスト像には
涙を流したという伝説が残されているのです。

少しそのお話をしますと。。

ヴィース教会の伝説

1730年、聖金曜日の聖体行列のために、
修道士たちによって寄木造のキリスト像が造られました。

神様の犠牲の血は過越祭の犠牲を意味すると
聖書に記されているそうで、
その造られたキリスト像も、鎖に縛られ血と傷をもつ姿、

でも、その像のあまりもの哀れな姿に動揺した信者たちは、
聖金曜日が終わると修道院の屋根裏深くに
その像をしまい込んでしまったそうなのです。

8年後の1738年、信心深い農婦マリア・ロリーが、
このキリスト像を偶然に見つけ、哀れに思い譲り受けます。

数ヶ月間熱心に祈りを捧げ続けた1738年6月14日の夕刻、
いつもと同じように祈りを捧げていると、
突然キリストの像が涙を流したのだそうです。

屋根裏から救い出し、毎日祈り続けてくれたマリアに対する
感謝と喜びの涙だったのでしょうか。。

この話が「涙の奇跡」として教会に伝わり、
1740年には小さな礼拝堂が建てられ、キリスト像は
マリアの家からそこに移されます。

諸国からも伝説を聞いた巡礼者たちが多く来るようになり
1745~1754年に新しい教会が建設されました。
それが、ヴィース教会なのです。

無事にヴィース教会の祭壇に納まったキリスト像です。

いまでも涙を流したキリストの像を見る為、
世界各国から多くの人々が集まるそうですよ。

説教壇

主祭壇の左にある説教壇のイルカに乗った少年と
天使たちの装飾も有名なのだそうです。
どこがイルカなのかちょっと分からなかった
ですけど。。

パイプオルガン

入り口の上には、パイプオルガンもあります。
このパイプオルガンは1757年に製造されたもの。

天井画とパイプオルガンの装飾の美しさは、
ここは教会ではなくお城?と思う程。

パイプオルガンの上のフレスコ画も
パステル調の色使いで優しく温かい感じがしますよね。

当時の大修道院長のガスナーはこの教会が完成した後、
自分の家を教会のすぐ近くに建てて、

生涯、アルペン街道の草原にぽつんと建つこの教会を
見守り続けたそうです。

一端は屋根裏に追いやったキリスト像に対する後悔と懺悔、
深謝の思いがあったのかもしれませんね。

お土産屋さん

教会の隣にはお土産屋さんがありました。

トイレタイムが取れたくらいで、ゆっくりとお土産屋さんを
見ている時間はありませんでしたが、

バタバタの中、ショットグラスだけは探して
なんとか買いました。

素敵なグラスはたくさん売っているのですが、
地名が入っているショットグラスは
なかなかないんですよ。。

ノイシュバインシュタインへ

そして、白い雪の原が続く道をノイシュバインシュタインへ
出発です。

ドイツクリスマスマーケット21ノイシュバンシュタイン
へ続きます。

2018年12月 ドイツ・クリスマスマーケット旅程

ドイツクリスマスマーケット1フランクフルトへ 
ドイツクリスマスマーケット2フランクフルト・レーマ広場
ドイツクリスマスマーケット3フランクフルトマイン川・大聖堂
ドイツクリスマスマーケット4フランクフルトフリータイム
ドイツクリスマスマーケット5フランクフルトフリータイム~ホテル
ドイツクリスマスマーケット6ニュルンベルクへ
ドイツクリスマスマーケット7ニュルンベルグケーニヒ通り
ドイツクリスマスマーケット8ニュルンベルグクリスマスマーケット
ドイツクリスマスマーケット9ニュルンベルグピラミッド
ドイツクリスマスマーケット10 ニュルンベルグ大聖堂
ドイツクリスマスマーケット11ニュルンベルグ職人広場
ドイツクリスマスマーケット12ニュルンブルク~ローテンブルグへ
ドイツクリスマスマーケット13ホテルからマルクト広場へ
ドイツクリスマスマーケット14ローテンブルグ・マルクト広場
ドイツクリスマスマーケット15ローテンブルグ・プレンライン
ドイツクリスマスマーケット16ローテンブルグクリスマスマーケット1
ドイツクリスマスマーケット17ローテンブルグクリスマスマーケット2
ドイツクリスマスマーケット18ローテンブルグ レストラン
ドイツクリスマスマーケット19ヴィース教会へ
ドイツクリスマスマーケット20ヴィース教会
ドイツクリスマスマーケット21ノイシュバンシュタイン
ドイツクリスマスマーケット22ホーエンシュヴァンガウ城
ドイツクリスマスマーケット23バイエルン博物館とアクシデント
ドイツクリスマスマーケット24ミュンヘンクリスマスマーケット1
ドイツクリスマスマーケット25ミュンクリスマスマーケット2
ドイツクリスマスマーケット26テディベアシュタイブ博物館
ドイツクリスマスマーケット27ギーンゲンの街
ドイツクリスマスマーケット28ウルム市庁舎とすずめ
ドイツクリスマスマーケット29ウルム大聖堂
ドイツクリスマスマーケット30ウルムクリスマスマーケット
ドイツクリスマスマーケット31ウルム 漁師の一角
クリスマスマーケット32シュトゥットガルトクリスマスマーケット1
クリスマスマーケット33シュトゥットガルトクリスマスマーケット2
クリスマスマーケット34シュトットガルトクリスマスマーケット3
クリスマスマーケット35フランクフルトから日本へ帰国
クリスマスマーケット36 お土産と思い出の品

最後までお付き合い頂き
ありがとうございました。

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1 コメント

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うさぎさんへ (たんぽぽ)
2020-11-16 19:05:51
コメントありがとうございます。
久しぶりの書き込み嬉しいです。(*^^)v

ヴィース教会、写真は大丈夫でしたよ。
写真が撮れないと、どんどん忘れていってしまって。。とっても残念ですよね。(>_<)

うさぎさんは、クロアチア&スロベニアにも行かれているんですね。
私の次の海外旅行記は2019年に行ったクロアチア&スロベニア・ボスニアヘルツェゴビナなんですよ。
遅れに遅れているブログのおかげで、
こんな時期でも海外旅行記が書けています。(^^;)
またよかったら覗いて下さいね。

海外旅行はまだ当分行けないですよね。。
飛行機は飛ぶようになったのもありますが、旅先や日本で2週間拘束されるのはとてもとても。。
今は、いつかを楽しみに待ち続けるしかありませんよね。

日本でのクリスマスマーケットも、密集を考えると今年はイベント自体が行われるかどうかわかりませんね。(-_-;)
本当に早く自由に遊びに行ける日が来てほしいです。(*^^)v

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